無料の学習塾プロジェクト
〈無料の学習塾プロジェクトについて〉 ①僕は何をやろうとしているのか 一言で言えば「授業料のいらない学習塾を作りたい」ということです。 なぜ無料、タダなのでしょうか? その問いに答えるために、次の問いを考えてみて下さい。 有名進学校や人気校に入学するために、受験に合格するために、必要なものは何でしょうか? 学力?やる気? 確かにその通りです。やる気を出して、入試問題が解ける力をつけることが必要です。しかし、入試問題を解ける力をつけるためには何が必要でしょうか。 それは「お金」です。 入試問題を解ける力をつけるために「塾に通う」必要があります。(当然通わなくても合格する生徒もいますが、非常に苦労します) そして塾に通うためには塾の授業料となる「お金」が必要になります。 私立の進学校や公立の中高一貫校などであれば、学校の授業が入試対策に直結しているので、問題はありませんが、公立学校になると、そうはいきません。 さらに学校は底上げを目標としているため、「真ん中よりやや下」の層を中心に授業を行うことが多いです。 これで有名進学校や人気校に受かる力がつくでしょうか。 学校がすべての生徒のニーズを満たすことができるのであれば、可能でしょう。しかし、現実的にそれは可能ではありません。 そもそも、公教育がすべてのニーズを満たすことができるのであれば、ここまで塾や予備校といった教育産業は発達していないでしょう。 ですので、 塾の費用を捻出できる経済的余裕がある家庭は、塾や家庭教師といった教育サービスを受ければいいのです。 しかし、経済的余裕がない家庭の子どもはどうなるのでしょうか。 「お金がないから…」という理由で、「勉強をしたい」「◯◯高校に入りたい」というお金には変えられない気持ちを押し殺さなければならないのでしょうか。 現在の社会のシステムでは、貧困は「自己責任」という暴力的な言葉で片付けられることがあります。 今や完全競争は保障されておらず、子どもは産まれた家庭によって、進路、率いては将来の選択肢が限られてしまっているのです。(当然子どもに産まれる家庭を選択することはできません) 私たちは誰しもに人気校や上位校に入ってもらいたいと考えているわけではありません。 人気校や上位校に入りたいという思いを「お金がないから」という理由で押し殺して欲しくないだけです。 なので、このプロジェクトは「経済的困難を抱えている家庭の子どもを人気校や上位校に入学させる」ことを目的としていません。 目的は「経済的困難を抱えている子どもにも、塾や家庭教師の教育サービスを受けて、選択肢を増やす」ことです。 さらに、私たちは既存の塾が行っているような授業というサービスだけでなく、これからの社会を生きて行く上で必要となるリテラシーの形成も行います。(例えば、金融教育やIT教育など) ②意識してもらいたいのは「塾高すぎ!」ということ 母子家庭の年収で考えてみましょう。(統計上、経済的困難を抱えている家庭は母子家庭が多いので) 平成17年度母子家庭の平均年収は213万円(うち就労収入は171万円)で、年収の中央値は187万円(うち就労収入は140万円)です。 (参考URL:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-setai06/02-b15.html) わかりやすいようにここではこの二数の間をとって200万円で考えましょう。 例えば、関西の有名学習塾を例に挙げると学費は月約35000円ですので、35000円×12ヶ月=年間42万円です。(週4日五教科受講の場合) 200万円のうちの42万円です。この200万円の中には、家賃や光熱費、電気代、食費など、どうしても必要になるお金が含まれています。その中で42万円を捻出しなければなりません。 さらに実際には夏期講習や冬期講習といった特別授業の費用や教材代、模擬試験代など、さらに必要となります。少なくとも10万円はかかるので、年間で約50万円以上のお金が必要になります。 200万円のうちの50万円ですので、1/4です。 どう思いますか? 自分の給料の1/4がカットされたことを想像してみて下さい。 どう思いますか? はっきり言って「高すぎる」と思います。 確かにこれは子どもの将来への投資です。 しかし、この投資のために、お母さんは自分の好きな物や欲しい物を諦めなければならないのでしょうか。 この塾代にあてていた50万円がかからないとしたら、家族で旅行に行って思い出を作ったり、自分の好きな服を買ったり、たまには美味しい物を食べたりするなど、「私」を充実させることができます。 私たちはこの現実をどうにかしたいと思い、「授業料のかからない学習塾」を作ろうという答えに至りました。 ③現在 現在は「無料の学習塾」開講に向けて、無料の家庭教師事業を行っています。 個人で活動しており、無料であるため、利益がなく、目的である社会貢献と呼べる規模で活動することができていません。目標は「無料の学習塾」として運営していくことです。 このサービスは主に以下の3つから成り立っています。 ・教育コンサルティング(ヒアリング) ・リテラシーを育むための指導 ・数学をはじめとする教科指導 中学校も予備校も「やらなければならない」ことが決まっていますが、 この事業はあえて「やらなければならない」ことが決めていません。 まず、親御さん・生徒本人と話し、ヒアリングを行い、その生徒に必要なモノは何かを見つけるところから始まります。 必要なモノが見つかれば、あとはそれに向かって走るだけです。 「◯◯高校に受かりたい」という思いがあり、例えばその生徒が数学が伸び悩んでいれば、数学の授業を行います。必要に応じて、他の教育サービス(スクー、アオイゼミや受験サプリ、youtube上の動画など)を紹介し、進捗の管理を行います。(この進捗の管理のある/なしだけでも、大きく変わります) 無料であるが故に、学習塾が行うようなセールストークは行いません。 私たちは、自分の持ちうる知識・経験を出し惜しみせず、フル活用し、その子の目標が達成できるようにフォローを行います。 ④最後に 上でも述べた通り、まだ「学習塾」という形態として走れていません。 この文章を見て少しでもいいね!と思われましたら、コメントやシェア、友達申請などして応援していただけると本当に嬉しいです。 ✳︎特に以下のような方がいれば、Facebookでメッセージを下さい。 ・無料で空いている場所を私たちに貸していただける方。 ・ボランティアとして一緒に指導していただける方 ・活動費の寄付をしていただける方 ・ディアゴスティーニの付録を完成させたことのある方(注目!!) また何か意見や質問がございましたら遠慮なく、コメントしてください。 無料の学習塾プロジェクト代表 藤井すぐる