信州大学 Shinshu University - Official / 農学部 森林科学科 造園学研究室
上原三知, 山本隼輔. 2016年 Landscape Ecology (景観生態学) と Landscape Architecture (造園学) の学会論文の共通性と課題点:計画・参画・災害の観点から (特集 ランドスケープ・プランニングと社会,景観生態学と造園学の接点).景観生態学 21(2):111-120.
概要:歴代の日本景観生態学会長が今後の課題として挙げた「計画、市民参加、災害」というキーワードに対応する景観生態学とランドスケープ研究の論文成果の共通性と課題点を検証した.共通性としては、保全(保護)と利用(開発)の両方の視点から計画対象を捉える点、緑地環境保全への市民参加を肯定しつつも、その意義を評価する姿勢、災害を環境の再生や今後の計画のヒントとして活用する視点が確認できた。課題に関しては景観生態学では実際の社会実装と、その効果の検証が、ランドスケープ研究では、分野独自の原理とその応用が必要と考えられる。 担当箇所・得られた知見 ・対象とする論文の検索、また、KJ法を用いた分析及び一部文章の執筆と文章校正を担当した。 当時は研究室に所属して間もない時期であったが、研究の手法や論理的な思考、国内のランドスケープの研究の変遷等を学ぶことが出来た。 ・本論文の執筆を機に多角的視点から物事を見る重要性とその能力を身に着けることが出来た。