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【インタビュー】ありきたりなものは、つくらない。ZOZOで「自分にしかできないデザイン」を生み出すために

【プロフィール】
高延 美穂 (CDO室 プロモーションデザイン部 / 2020年新卒入社)
2020年に株式会社ZOZOテクノロジーズ(現株式会社ZOZO)にデザイナーとして入社。現在はCDO室プロモーションデザイン部でZOZOTOWNのプロモーションに関わるクリエイティブ制作を担当。大好きな韓国カルチャーについて熱弁が止まらない。

人と人がつながるデザインを目指して

デザイナーを志した原点は、スケッチブックと向き合う時間にあったと思います。

小学生のころからずっと学業に打ち込んできたのですが、絵を描くことには、テストを解くのとは違う楽しさがありました。

私にとって、答えのない創作に没頭する時間は、正解を速く正確に導くことを突き詰めるよりも、よっぽど自分らしくいられるものだった気がします。

私にとっての「絵」は、コミュニケーションのツールでもありました。自分のためではなく、誰かのために絵を描いていたんです。

例えば、幼少期も託児所では、数時間後に迎えに来る母のために絵を描いていました。「上手だね」と褒めてもらえるのが、嬉しかったんだと思います。

大学はもともと総合大学に進む予定でしたが、やはり大好きな絵を学びたいという気持ちが勝り、公立の美術大学に進学しました。

地元・徳島から遠く離れた新潟県で、美術にとことん打ち込んだ4年間は、かけがえのない財産になっています。デザインに打ち込める毎日が楽しくて仕方がなかったですし、デザインとは何なのかを自分なりに解釈することもできました。

私がつくりたいデザインは、人と人とをつなぐものです。スケッチブックに描いた絵が、私と母をつないでくれたように、私が描いたデザインで人と人がつながる瞬間を生み出せたら、それ以上に嬉しいことはない。

その思いから、就職活動でも、「私がデザインする意味」を大切にして会社選びをしていました。

ファーストキャリアにZOZOを選んだのは、まさに「私がデザインする意味」を感じられたからです。

美大生は個性を大切にする人が多く、人と「被ること」が嫌いです。もちろん、私もその一人。

学生時代を過ごしたのは新潟の田舎で、そこでは自分らしさを表現できるファッションに出会うことが難しかった。そんなときに、「ZOZOTOWN」には何度も助けてもらいました。

多様なアイテムが揃うZOZOTOWNは、「私」と「私らしさ」をつないでくれるサービスだったんです。

ZOZOに入社して、ファッションとファッションを愛する人とをつなぐことは、いつしか私の目標になっていました。

本気で信じてくれるから、成長できる

現在は、プロモーションデザイン部に所属し、ZOZOTOWNのトップページに掲載されるバナーやランディングページ(LP)のデザインを担当しています。

2021年の11月には、“本田翼さん仕様”のZOZOWEEKのLPをデザインしました。このとき、新卒2年目ながら、ページのディレクション全体を任せてもらいました。

最初は「できっこない」と尻込みしてしまいましたが、それでも信じて任せてくれたところに会社の懐の深さを感じました。その期待に応えたくて必死に頑張った経験は、私を大きく成長させてくれたと思います。

印象に残っている自事(※)は、ほかにもたくさんあります。その中でも、強く思い出すのはZOZOTOWNの公式キャラクター「猫箱マックス」のGIFアニメーションの作成です。

ZOZOTOWNでお買い物をしていただくと、購入手続きが完了した旨をお知らせする画面に、「ARIGATO!」と表示されます。そこでは箱猫マックスがZOZO箱を抱えて慌ただしく走るのですが、このGIFのデザインを私が担当しました。

たくさんの方の目に触れるものですし、ZOZOTOWNを利用していただいた感謝を伝えるためのページです。プレッシャーもあり、最初はなかなかアイデアが浮かびませんでした。

それでも納得のいくデザインを描けたのは、上司が根気強くサポートしてくれたから。

無事にデザインがリリースされたときは、あまりに嬉しくて母に連絡してしまいました。画面のスクリーンショットを撮って、SNSにもアップしました(笑)。

(※)ZOZOでは、仕事のことを「仕事(仕えること)」ではなく「自事(自然なこと)」であるという意味を込めて、「自事」と表記します。

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