今回は、通信営業や大手企業での営業を経て当社にジョインし、今ではキャリアアドバイザー(CA)とCAリーダーを兼務する高橋廉さんにお話を伺いました。
「異業種から人材業界に飛び込むのは不安だった」と正直に語る高橋さん。
それでも彼は、大手を4ヶ月で辞めるという勇気のいる決断をして、ここにたどり着きました。
営業経験は人材業界でどう活きるのか。逆に、何を捨てなければならなかったのか。
「他業種で営業をしているけど、人材ベンチャーに挑戦しようか迷っている」
——そんなあなたの背中を押すヒントが、ここにあるかも!ぜひ一読してください!
高橋 廉(たかはし れん)/ キャリアアドバイザー リーダー
・大学 中退(3年末)
・中退後、俳優を目指し養成所へ
・俳優の道から、営業職へ転身し通信営業を4年半経験
・大手企業にてメディア営業に挑戦するも4ヶ月で退職
・ZERO TALENTに入社、現在はCA兼CAリーダー
【20歳・大学中退】学費も、夢の費用も、全部自分で
「うちは母子家庭で、母親が『高校を卒業したらもう大人なんだから全部自分でやりなさい』っていう考え方だったんです。
だから大学の学費も自分で払ってました。もう、死ぬほどバイトしましたね。居酒屋で深夜1時、2時まで働いてました。」
――そのタイミングで、俳優も目指していたんですよね。学費と夢の費用、両方を自分で……それはさすがにしんどくなかったですか?
正直、しんどかったです、、、(笑)。
俳優を目指したきっかけは、小さい頃にキッズモデルをやっていたことがあって、「暇だし、バイトの面接を受けるくらいの感覚でオーディション受けてみようかな」って、それくらいの軽さだったんです。
でも当時は根拠のない自信があって、「自分はいける!」と思って俳優の夢にベットしました。
ただ、大学の学費も養成所の費用も両方払うのが金銭的にも時間的にも「さすがに無理だ」ってなったので、大学は3年の末で中退をしました。
(左)キッズモデル時代の高橋くん。「何者でもない」という焦り
――実際に大学を中退し、俳優の道を進んでみてどうでしたか?
正直、楽しくはなかったですね。オーディションに受かるわけでもなく、バイトで生活をつなぎながら養成所に通う日々で。なんか本当に、何者でもないなって思ってました。バイトして、養成所行って、また明日も同じ。何かを掴めている実感が、全然なかったんです。
――そこから就職を決めたのは、何かきっかけがあったんですか?
決定打は、周りでした。
大学の同級生たちが大手企業やコンサル、VCとか、名の知れた場所にどんどん就職していって。置いていかれる感覚が、すごくあったんです。
負けたくない、っていう気持ちが強くて。それで「ちゃんと就職しよう」って、営業の世界に飛び込むことにしました。夢を手放す決断でしたけど、逃げというより「今度こそ、何者かになりたい」っていう前向きな選択だったと思います。
壁にぶつかった通信営業。3つの工夫で成果を出せるように。
――最初のキャリアが通信の営業でしたよね。最初からうまくいったんですか?
いやいや、最初はかなり苦戦してました。そこがアポから契約まで全て電話だけで簡潔する営業だったので、電話だけで契約って、お客様からしても怖いじゃないですか。
全然スムーズにいかなくて、しばらく壁にぶつかってましたね。
――やっぱり最初は苦戦しますよね。そこからどうやって成績を伸ばしたんですか?
3つ工夫しました。1つ目は、電話だからこそ声のトーンや表情まで想像できるような話し方を徹底すること。これは友人とかに徹底的に壁打ちしてもらって磨きました。「このトーンで話されたらどう感じる?」って。
2つ目は、スクリプトを短縮して結論から話すこと。長々と電話したい人なんていないので(笑)、相手にストレスを感じさせないように。
3つ目は、みんなが後回しにしそうなリストにもちゃんとアプローチすること。話してみないと本当のニーズって分からないんですよ。たとえば料金を気にするお客様には「月500円の差でも、2年で1万2,000円変わりますよ」って長い目で見せる。この地道な積み重ねで、常に高い成績を出せるようになりました。
苦戦から始まった営業で、初めて「自分の工夫が数字になる」手応えを掴めた時期でしたね。
成果は出ている。でも、どこかワクワクしなかった
――成果も出ていて、昇格の話もあったと聞きました。それでも辞めようと思ったのは、どうしてだったんですか?
リアルなところで言うと……飽きた、って感じですかね(笑)。
昇格の話をもらっても、その昇格先の上司の仕事をずっと見ていて、全然ワクワクしなかったんです。上司の仕事って数値管理が中心で、僕が思い描いてたマネジメントとは違うなって。
このまま昇格しても、その先に自分が惹かれる未来が見えなかった。だから転職を選択しました。
――そして、次に選んだのが、大手企業のメディア営業だったんですね。
ちなみに、なんで大手に転職しようと思ったんですか?
正直、大手だったからっていうのが一番です、、、(笑)。
もう少し真面目に話すと、前職にはないマネジメントが体系的に整っている環境で学びたいっていう気持ちと、
あとは「大手企業で働いている周りの友人に負けたくない」っていうネームバリューへの憧れも正直ありました。
「俺じゃなくてもいいやん」——大手を4ヶ月で
――念願だった大手ですよね。でもなんで4ヶ月で辞めちゃったんですか?
想像と違うっていうのがまず最初で。会社の規模が大きいがゆえに、仕事が細かく分業されていて。
なんか本当に、自分は会社の駒だなっていう感覚があったんです。「これ、俺じゃなくてもいいやん」って。
――そこから4ヶ月で辞めるって、相当勇気がいる決断でしたね。
はい。めっちゃ悩みました。
早期離職が経歴的にマイナスになるのは分かってたし、「高卒で、この経歴ってやばいな」って。でも、このまま大手の環境に甘んじるよりも、
「もっとワクワクする場所で挑戦しながら働きたい」
っていう気持ちをどうしても捨てられなかったんです。
――ちなみに、高橋さんにとっての“ワクワクする場所”って、どんな環境なんでしょう?
自分の考えや行動が、目に見えて形になっていく場所だと思ってます。
「こう改善しましょう」って自分で考えた策が実際に動いて、人の役に立てているのが目に見える、そうした挑戦ができる環境。それが僕にとってのワクワクだって思いました。
大手を経験したからこそ、安定でもネームバリューでもなく、「自分の存在が形になる実感」を感じたいと思い、覚悟を決めて転職をしました。
自分と同じ境遇の人を、支えたい
――そもそも、次に“人材”を選んだのはどうしてだったんですか?
実は人材業界は、大手に入る前からずっと志望してたんです。友人が人材系の会社を経営していて、一緒にやっていこうっていう話があって、「自分にできることって何だろう」って考えたのがきっかけで。
そこから企業の採用や人の転職支援に興味を持つようになりました。
――数ある会社の中で、ZERO TALENTにした決め手はなんだったんですか?
3つあります。1つは人の良さですね。
面接で4人くらいと話したんですけど、みんな物腰が柔らかくて、何でも背中を押してくれそうなスタンスにすごく惹かれました。
2つ目は、人材の中でもベンチャーフェーズだったこと。
自分の考えや行動が明確に反映されていく——僕がずっと求めてた“ワクワク”に、一番近いなって。
3つ目は、会社の想いが僕自身のこれまでと重なる部分です。
ゼロタレは非大卒の方も多く支援していて。自分自身が同じような経歴だからこそ、求職者にめちゃめちゃ共感できるんです。同じ道を通ってきた人が「自分もこうなれたよ」って支援した方が、求職者からしても信頼できると思って。
ここでなら、僕の経歴や経験がダイレクトに価値になるなって思ったんです。
「業界知識がない」不安は、行動で埋めた。
――営業経験はあっても、業界がガラッと変わりますよね。不安はありませんでしたか?
正直ありました。やっぱり、幅広い業界の知識がないことですね。
今までは1つの商材を深めればよかったけど、人材は、いろんな業界の成長とか衰退を常にキャッチアップしなきゃいけない。「ずっと勉強し続けられるかな」って不安はありました。
――その不安には、どう向き合ったんですか?
シンプルに、とにかく聞く、をやってました。
周りにいろんな業界の友人がいたので、一次情報として聞きに行く。ネットの情報って求職者も調べれば分かるので、もっとリアルな部分を聞きに行く方が、キャリアアドバイザーとしても価値提供できるなって。
知識のなさは、行動量と“聞く力”で埋める。通信営業の頃と同じで、「苦手は工夫で越える」やり方は、ずっと変わってないのかもしれません。
営業経験は「活きた」。でも一度「捨てた」
今ではMVP賞の常連メンバーの高橋くん!――通信や大手で培った力の中で、今の仕事にそのまま活きているものはありますか?
いい意味で、相手に危機感を早期に気づかせる力ですね。
通信の頃、月500円の差でも「2年で1万2,000円変わりますよ」って長い目で見せてたんですけど、キャリアアドバイザーも同じで、転職支援をしていると目先の条件で決める人ってすごく多いんです。
でも「2年後、3年後、その状態でもいいんですか?」って立ち止まってもらう。
実際に支援した方からは「そこまで言ってくれるエージェントはいなかった」って言ってもらえることも多くて。ここは営業経験が生きてるなと思います。
――逆に、営業経験があっても通用しなかった、一から学び直したことはありますか?
あります。物を売ってきた感覚では、成功しなかったんです。
今までは単発の契約がゴールだったけど、人材紹介は転職後の定着とか活躍まで、先の先を見据える必要がある。
だから、短期的に契約を優先する営業感覚は一回捨てて、学び直しました。
決めさせるんじゃなくて、本人が納得して決める。
短期的な視点から、長期的な視点へ。もし他業種で営業をやってた人が人材に来るなら、ここはめちゃめちゃ大事になると思います。
営業経験は強力な武器になるけど、そのまま持ち込むんじゃなくて、一度「捨てる」覚悟もいる。両方経験したからこそ、自信を持って言えます。
同じ立場で迷っているあなたへ
――今まさに、他業種で営業をしていて人材に挑戦しようか迷っている人へ。率直なアドバイスをお願いします。
営業経験がある・ないっていう前提は、一旦捨てていいと思うんです。どこに行っても通用しない場面って絶対あるので。人の支援がしたい、自分のコミュニケーション能力や傾聴力を伸ばしたい——そういう思いがあるなら、まず挑戦してみて欲しいです。
――最後に、こういう人は人材業界の営業に向いている、と思う特徴はありますか?
素直な人ですかね。自分の成功体験や過去に縛られずに、目の前の相手に合わせて臨機応変に対応できる人。人に合わせてコミュニケーションを変えるのが苦じゃない人。
あとは、「この人にとっての良い意思決定とは何か」を考えられる人。
「こういう経歴だからここがいい」じゃなくて、「あなたにとってこうだから」って伝えられるかどうか。それで求職者の受け取り方も、その後の行動も大きく変わるので。
俳優、通信営業、大手メディア営業——遠回りに見えた全部が、今の僕の支援の土台になっています。
異業種からの一歩に迷っているなら、迷ってるなら、受けろ!。
ゼロタレには特に、いろんな経歴の人がいます。だから構えなくて大丈夫。
迷ってるなら、受けろ、ですね(笑)。