「ピラティスとバレエ、そして人生をつなぐ架け橋」〜フレッチャーピラティス・エデュケーターが語る、40代からの挑戦〜
「自分にしかできない教え方を追い求めて」
そう語るのは、zen place 柏スタジオを中心に、首都圏各地のスタジオで「フレッチャーピラティス」の指導にあたるShunsukeさん。少年期からクラシックバレエに親しみ、英国留学、米国バレエカンパニーでのプロダンサー経験を経て、現在は妻と共にバレエスタジオを運営しながら、ピラティスのプライベートレッスンも行っています。40代となった今もなお、学びと挑戦を続けるShunsukeさんにインタビューしました。
目次
「自分にしかできない教え方を追い求めて」
バレエとピラティス、運命の出会い
「教える」という新たなキャリア
バレエスタジオとピラティス、二足のわらじ
新しい環境と「紹介」の力
「推し活」のような応援が力に
フレッチャーピラティスの魅力を伝える使命
ピラティスインストラクターを目指している方へのメッセージ
今回インタビューに協力してくれたエデュケーター
バレエとピラティス、運命の出会い
Shunsukeさんがピラティスに出会ったのは、英国のバレエスクール時代。
「週2回、リフォーマーやハイバレルを使ったボディーコンディショニングの授業がありました。当時の日本では聞いたこともないもので、子どもだった僕には正直その良さはピンときませんでした。」
米国のバレエカンパニーに所属した後も、カンパニー施設内のトラピーズテーブルでピラティスに触れる機会があったといいます。しかし、Shunsukeさんが本格的にピラティスに向き合うことになるのは、日本に帰国後、国内バレエカンパニーで活動を始めてからでした。
「身体に痛みが出てきて、海外で触れていたピラティスをちゃんと学ぼうと決意しました。そこで出会ったのが、フレッチャーピラティスの先生。これが大きな転機になりました。」
「教える」という新たなキャリア
27歳の頃、ダンサーとしてのキャリアのその先を考え始めたShunsukeさん。
「当時、フレッチャーピラティスのファカルティーだった川名昌代さんから、“職業ピラティス教師”という道を提案されました。そこから準備を重ね、2014年にコンプリヘンシブコースを修了しました。」
ちょうどその頃、日本でも「大人バレエ」が認知され始めていました。Shunsukeさんは、従来のバレエ指導(オーバーストレッチなど)に疑問を持ち、クラシックバレエ、コンテンポラリーダンス、そしてフレッチャーピラティスを学んできた自分だからこそできる教え方を模索し始めました。「自分にしかできない指導法を提供したい。その思いで、日々研鑽を積んできました。」と語ってくれました。
バレエスタジオとピラティス、二足のわらじ
現在は、妻と共にバレエスタジオを運営。幼児から後期高齢者まで、幅広い年齢層にバレエクラスを提供している。また、自宅の一室を開放し、ピラティスのプライベートレッスンも行っています。
「午前はバレエクラスや個人クライアントへのピラティスレッスン。午後からはzen place 柏でグループレッスンやポスティング、夕方以降もレッスンが続きます。」
週3日、1日6〜7時間のハードワーク。GL(グループレッスン)24本、PV(プライベートレッスン)5本を担当する日々を送っています。
新しい環境と「紹介」の力
Shunsukeさんが、zen place 柏スタジオで働くきっかけは、知人の紹介でした。
「以前から勧められていましたが、柏スタジオができたことで決心がつきました。バレエの生徒のコンクールプロジェクトも一区切りついたタイミングだったので、ちょうど良かったです。」
受付研修を任されるなど、スタッフや他のインストラクターとの交流も増え、良好な関係を築き始めていると言います。
「ポスティングは初めての経験でしたが、町の様子を知ることができて楽しいです。何より、代行システムのおかげで柏以外の多くの店舗も回れるのは、非常に良い経験になっています。」とzen placeならではの業務や働き方に共感を持ってくれています。
また、ある男性のクライアントさんから「僕もShunsukeさんのような動けるボディになりたい」と言って頂いたこともあるそうで、「そんなふうに言われたことはこれまでなく、初めてだったので、素直に嬉しかった!このようなことがあるのも女性専用スタジオではないzen placeならではなのかなと思いました」と語ってくれました。
「推し活」のような応援が力に
「僕のレッスンを気に入ってくださったクライアントさんが、ピラ友(ピラティスフレンズ)を連れて他店舗まで受けに来てくれる。再訪してほしいと直接伝えてくださる方もいて、本当に励みになります。」
特に印象的だったのは、蒲田スタジオでクライアントさんたちが熱心に受講し、笑い声でスタジオが揺れたことや、茅ヶ崎スタジオで自分のポップを作ってクライアントさんに勧めてくれたことだと嬉しそうに語ってくれました。
「どのスタジオでも、受付スタッフさんが“ぜひ来てほしい”と声をかけてくださるのはありがたいです。」
このような言葉がもらえるのもShunsukeさんの人柄や日々の研鑽・働き方から来ているからだということもインタビューを通して感じることができました。
フレッチャーピラティスの魅力を伝える使命
「ほとんどの方がフレッチャーピラティスを知らないので、好き嫌いは別として、ピラティスヒストリーの一部として伝えていくことに大きなやりがいを感じています。」
Shunsukeさんは、日々の鍛錬を怠らず、ジャンルを問わず質の良い本を読み、定期的にフレッチャーピラティス教師会を開催し、ワークショップや情報交換も積極的に行っています。
「多くの方が僕の成長を促し助けてくれました。今度は、経験が浅くても将来に希望を持っているエデュケーターのサポートができるようになりたい。質の高い動きを少しでも長く見せられるよう、努力を続けていきます。」
一方で、「伝える」ことの難しさを感じることもあるそうです。
「他人に”どのように動いてほしいか”を言葉で伝えるのは、思っている以上に難しいものです。こちらの意図を、言葉で相手の身体に届ける。たった一言が、動きを導くこともあれば、混乱を招くこともあります。タイパもコスパも良いとは言えませんが、真摯に人と向き合えば必ず共鳴してくれる方が現れます。その数は決して急増しませんが、一人ひとりと増えていくことがとても嬉しいです。」
Shunsukeさんは、ピラティスを愛し、「ピラティスオタク」になって一緒に広めていける仲間と切磋琢磨できることが、自らの刺激になると、「伝える」ことの難しさを日々感じながらも、その先のクライアントさん一人ひとりと共鳴していくことに喜びや嬉しさを実感していると語ってくれました。
ピラティスインストラクターを目指している方へのメッセージ
「何事もそうですが、続けること、学び続けることが大切です。僕のようにキャリアチェンジや新しい挑戦を考えている方も、ぜひ自分の可能性を信じて一歩踏み出してほしい。ピラティスやバレエを通じて、身体も心も豊かになる人が増えていくことを願っています。」
バレエとピラティス、そして人生をつなぐ架け橋として、Shunsukeさんは今日も多くの人に新しい気づきと喜びを届けている。
彼のストーリーは、今まさに挑戦の途中にあるすべての人に、そっと背中を押してくれると感じました。
今回インタビューに協力してくれたエデュケーター
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