初めまして! 10月からZEINに参画しましたインターン生の松本です!
本日は、ITコンサルタントの勉強習慣についてシニアコンサルタントの杉本さんにお話を伺いました。
ITコンサルタントに興味がある学生や、勉強習慣はあるが結果に結びついていないと感じる学生はぜひ覗いてみてください!
1. インタビュイー紹介
杉本 浩樹(すぎもと ひろき)さん
大学卒業後、金融系システムエンジニアとして約7年間従事したのち、ZEINに参画。現在は大手エネルギー会社のERP導入プロジェクトに従事。趣味は、バイク、キャンプ、ピアノ、映画鑑賞等。
━━ 本日は宜しくお願いいたします。さっそくですが、杉本さんがZEINに入社された経緯を教えてください!
自分は、大学を卒業後に金融系のシステムエンジニアとして約7年間働いていました。
働いている中で、自分のキャリアプランを考えた時に、クライアントの業界が金融系に中心になることで、キャリアプランの選択肢が限定されてしまうのではないかと感じていました。
また、前職では自社製品の導入・カスタマイズを中心に行っていたため、扱う技術の幅を広げたいという思いもありました。
そこで、様々な業界にクライアントを持ち、自社製品にとどまらず幅広いソリューションを提供できるコンサルティング業界に興味を持ちました。
その中でも、新しい技術を積極的に活用し、自社ソリューションの開発も行っているZEINに惹かれ、2020年2月に参画しました。
左:松本(インターン生) 右:杉本さん
2. ITコンサルタントに求められること
━━ コンサルティング業界に入ってから強く意識するようになったことはなんですか?
「プロジェクトの成果にこだわること」です。
コンサルタントはプロジェクトで高い成果を出すために、自分がどんな付加価値を提供できるのかを常に意識しています。付加価値を生み出すための取り組みの中でも、専門知識の量を増やすことが特に必要であるため、勉強を習慣にしています。
⬇︎参考にしてみてください!(筆者注)
━━ 仕事のための勉強ですね! その勉強で意識していることはなんですか?
自分の付加価値を最大限に生み出すために、勉強のサイクルを「他の人に教えるための準備をする」→「他の人に教える」→「不明点を解消する」にしています。
「他の人に教える」という状態は学習定着率が高いため、この状態を勉強のゴールと定義しています。(下図参照)
他の人に教えることで90%の知識を定着させた後に、不明点を解消することによって、残りの未定着の10%を咀嚼していきます。
このサイクルを回すことで専門知識を素早く定着させていきます。
特にITコンサルタントは、技術的な専門知識が必要となる仕事です。常に新しい技術を他の人に教えられる状態をゴールに勉強しなければ、クライアントに適切な提案ができないと思っています。
ラーニングピラミッド。ピラミッド下層にいくほど学習定着度が高い。
出典: キャリア教育ラボ(2018)
━━ 新しい技術を「他の人に教えられる状態」にすることを常に意識されているのですね!
━━ 勉強習慣が重要だと強く感じたエピソードを教えてください!
前職において、プロジェクトリーダーとして打ち合わせをしている際、クライアントに
「分からないなら君は来なくていいよ。分かる人を連れてきて。」と言われたことがあります。
社会人になってからは定期的に勉強してきましたが、心のどこかで「分からないことがあれば、上司に聞けば大丈夫だろう」と思っていました。しかし、この一件を機に、上司に頼りきりにならないように自分でプロジェクトを進めていこうという責任感を感じるようになりました。
それからは、分からないことを分からないままにせず、常に自分から疑問を無くしていくことを意識しています。
インタビューの様子。今回はTeams会議を利用しました!
━━ 前職の時から「勉強習慣」が身についていたんですね! 次に、杉本さんの勉強習慣について伺っていきます。
3. 勉強習慣紹介
━━ 杉本さんは、いつ勉強されてますか?
平日は、起床からオフィスに着くまでの間に勉強しています。基本的に移動中には電子書籍やWebサイト等でインプットし、集中できる家ではアウトプットをするようにしています。
最近は、時差出勤で出社時刻が後ろ倒しになっているので、その時間を有効活用していますね。昔は夜中から朝方まで勉強していましたが、睡眠時間が足りなくなってしまうため、今はできるだけ朝に勉強するようにしています。
また、週末はまとまった時間が取りやすいため、1週間でインプットしたことを整理がてらアウトプットすることに集中していますね。
━━ 朝の隙間時間を有効活用されているのですね!大変勉強になります..! 続いて、勉強にはどんなツールを使っていますか?
基本的にはデジタルツールを使っています。通勤中は、iPhoneで電子書籍やWebサイトを読み、調べておきたいと思ったことをキーワードでメモに残しておき、時間が取れる時にまとめて調べます。
また、場合によっては画面キャプチャやURLも残します。かつてiPadを使って勉強をしていましたが、重いので使わなくなりました。(笑)
具体的にインプットしている内容は、電子書籍では、エンジニアリング知識・プロジェクトマネジメント力・生産管理、在庫管理などの業務知識です。一方、Webサイトでは、エンジニアリング知識・IT知識などをインプットしています。
上記のインプットした知識を暗記をするときは紙に書き殴ります。また、基本的に紙のメモは捨てていて、後で見返したいメモのみ写真を取って保存しています。
さらに、全体像を把握したいときはマインドマップを使い、情報を整理したいときは、ExcelやPowerPointを使います。
このように、目的に応じて勉強ツールを使い分けるようにしています。
━━ 次に、勉強習慣が活きた話を教えてください!
数多くありますが、例えば前職のプロジェクトで、メンバー全員が扱ったことのない技術を用いた提案を行う機会がありました。
当時、プロジェクトリーダーだった私のミッションの1つが「約3週間後までに、新しい技術を使いこなし、メンバーに教えること」でした。
まずは、最初の1週間で基礎知識を習得し、その後の2週間で細かい知識をメンバーに教えながら不明点を洗い出して潰していき、結果的に無事にプロジェクトを終了できました。
当時を振り返えると、習慣的にインプットしたことをアウトプットしていたり、人に教える際にうまく伝えられなかったことや気付きについて、更に追及して定着させていたことが活きたと思っています。
━━ 最後に、学生に向けて一言おねがいします!
興味があることをとことん調べて、色々なことに挑戦していってください!
自分も学生時代は、勉強が苦手でした。しかし、自分の関心のあることから突き詰めて行動していったら、徐々に苦手が克服されました。
社会人に比べて学生は自由に使える時間が多いと思います。自由な時間を使って好きなことや、やりたいことに挑戦していってください!
まとめ
今回はITコンサルタントの勉強習慣について、シニアコンサルタントの杉本さんにお話を伺うことができました。
お話を伺っている中で、時差出勤で生まれた時間を有効に活用していたり、勉強のゴールを「他の人に教えられる状態」に設定していたりするなど、工夫されていることに驚かされました!
また、Strengths Finderで学習欲(インプットを楽しむが、アウトプットに意識が向きづらい傾向あり)が上位に出てきた自分としては、インプットした知識を「他の人に教えられるかどうか」を意識して勉強して、他の人に教えていきたいと思いました!
今回のインタビューを読んでくださった読者の皆様も、「他の人に教えること」を意識しながら勉強して、実際に他の人に教えてみてはいかがでしょうか!
杉本さん、お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!!
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