こんにちは。MMT代表の伊東です。
仕事には、
成功するプロジェクト。
失敗するプロジェクト。
楽しいプロジェクト。
楽しくないプロジェクト。
があります。
もちろん、その結果を分ける要因は一つではありません。
予算、スケジュール、技術、経験、チーム編成。
さまざまな要素が関係します。
でも、そのすべてに共通する「出発点」があるように思います。
それは、仕事に向き合う人の心の姿勢です。
Make an Impactとは何か
MMTには、「Make an Impact」というフィロソフィーがあります。
私たちは日頃から、「かます仕事をする」という言葉をよく使います。
仕事が「こなすもの」になった瞬間、ものづくりは面白くなくなります。
そして、品質も少しずつ落ちていきます。
だから私たちは、「常に、相手にインパクトを与える側でいよう」という姿勢を大切にしています。
今日、その意味を少しだけ更新した
最近、他社の大手映像プロダクションのプロデューサーと、一緒に仕事をする機会がありました。
彼はプロデューサーです。
でも、車も運転する。
助監督もする。
録音も手伝う。
必要であれば、何でもやる。
そして何より、自ら演出の提案をする。
理由は一つです。
映像を良くするため。
役職だけで動いているのではありません。より良い映像をつくることを中心に動いているのです。その姿勢を見ていて、あらためて考えさせられました。
プロデューサーとは何か
プロデューサーは、単なる管理者ではありません。
監督のサポート役だけでもありません。
誰よりも完成形を想像し、
誰よりも完成を楽しみにし、
誰よりも「この仕事をかましたい」と思っている人。
それが、プロデューサーなのだと思います。
「監督が優秀だから、すべてを任せよう」ではない。
監督と同じくらい、完成する映像について考える。
監督とは違う視点から、面白いアイデアを出す。
監督の創造性がさらに引き出されるように伴走する。
それが、本来の役割なのではないかと考えました。
もちろん、プロデューサー像は人それぞれです。
それでも私自身は、プロジェクトを管理するだけではなく、クリエイティブにも深く関わる、そんなクリエイティブプロデューサーでありたいと思っています。
3人の石工の話
仕事の目的について語られる、有名なたとえ話があります。
大聖堂の建設現場で働く3人の石工に、「何をしているのですか?」と尋ねました。
一人目は言いました。
「生活のために、石を切っています」
二人目は言いました。
「この地域で一番の石工仕事をしています」
そして、三人目は言いました。
「歴史に残る大聖堂を建てています」
3人が目の前でしている仕事は、同じです。
違うのは、見ている景色です。
プロジェクトマネージャーであっても、プロジェクトに参加したばかりのメンバーであっても、その仕事の先にある完成形をどれだけ想像できるか。
自分の作業だけを見るのではなく、その仕事を通じて、最終的に何を生み出そうとしているのかを考えられるか。
その姿勢が、とても大切なのだと思います。
トイレ掃除ができるか
以前、起業家カンファレンスのIVSで、
「優秀なCFOとは何か」という議論を聞きました。
そこで、複数のCFOが共通して挙げていたのが、
「トイレ掃除ができる人」という言葉でした。
役割として任命されたから、やるのではない。
会社を良くしたいと思ったときに、必要であれば自分が動く。
自分の肩書きや担当範囲だけを理由に、目の前の課題を見過ごさない。
その心が大切なのだと思います。
これは、映像制作の仕事も同じです。
もちろん、それぞれの役割や責任を曖昧にするという意味ではありません。自分の役割を果たしたうえで、目の前のアウトプットを良くするために、もう一歩踏み込めるか。
その姿勢が、仕事の質を変えるのだと思います。
Make an Impactを、もう一度定義する
だから私は今日、「Make an Impact」の意味を少しだけ定義し直しました。
それは、「大きな成果を出すこと」だけではありません。
クリエイティブスタジオで働く人間として、目の前のアウトプットを誰よりも良くしたいと思い、必要であれば自分の役割を越えて動くこと。
納品する映像や、そこから生まれる体験を、とにかく良くしたいと思うこと。
そして、優秀な監督に対しても提案できるほど、完成形について深く考え続けること。
それが、Make an Impactなのだと思います。
先日、京都で、プロデューサーの川村元気さんが手がける会員制のバーへ伺う機会がありました。川村さんは、監督と伴走しながら、その創造性をさらに引き出していくプロデューサーの一人だと思います。
クリエイティブに対する向き合い方も含め、とても魅力的な方でした。
監督という役割
そして、ディレクター、つまり監督は、アウトプットのクオリティに最も責任を持ち、最も深く思考し、最も多くの創造力を注ぐ存在でなければなりません。
誰よりも完成形を描き、
その理想を言葉にし、
チームを牽引していく。
監督に任命された以上、誰かに判断を委ねるのではなく、自ら先頭に立ち、判断し、導いていく。
その覚悟こそが、監督という役割の本質だと思います。
一方で、プロデューサーやプロジェクトマネージャーは、監督と同じ熱量で完成形を見つめ、伴走する存在であるべきです。
監督だけが、映像を良くするのではありません。
チーム全員が、「もっと良くできないか」と考え続ける。
監督が責任を持って進む方向を示し、周囲のメンバーが、それぞれの専門性や視点からアウトプットをより良くしていく。
その文化こそが、Make an Impactの本質だと考えています。
会社をつくることも、クリエイティブである
そして、この考え方は映像制作だけに限りません。
私たちは、MMTという会社をつくること自体も、クリエイティブの一つだと考えています。
私たちがつくりたいのは、既存の映像会社の延長線上にある会社ではありません。
誰も見たことのないクリエイティブスタジオ。
誰にもまねできない文化。
まだ誰も考えたことのない仕組み。
そんな新しいクリエイティブスタジオのあり方を、自分たちの手でつくっていきたいと思っています。
そのためには、一人ひとりが自分の担当業務だけを見るのではなく、会社全体の完成形を想像することが必要です。
自分の専門領域を深めながら、
「会社をもっと良くするために、何ができるか」を考え、必要な行動を起こしていく。
その積み重ねが、組織を前に進める力になると思っています。
そして、そうした姿勢を持ち続ける人が、やがてそれぞれの領域を牽引するリーダーになっていくのだと考えています。
MMTでは、3年後を一つの目標として、各領域を担うCxOを任命していきたいと考えています。MMTにおけるCxOとは、単に役職が与えられた人ではありません。
その領域について深い知見を持ち、
誰よりも考え、
誰よりも挑戦し、
自らの意思でその領域を前に進める人。
そして、自分の専門領域だけではなく、会社全体の成功を自分事として考えられる人です。
日々の仕事の中で、自分の役割を越えて考え、行動する。
その延長線上に、MMTのリーダーやCxOという役割があると考えています。
会社も、仕事も、自らつくる人へ
だから私たちは、今いる社員にも、これから仲間になる人にも、
「与えられた仕事をこなす人」ではなく、
「会社も、仕事も、自らより良くしていく人」であってほしいと思っています。
Make an Impactとは、単に良いアウトプットを生み出すことではありません。
自分の役割を果たしたうえで、
チームのために、
クリエイティブのために、
会社のために、
もう一歩踏み込み、誰よりも「かます」心を持ち続けること。
プロデューサーも、プロジェクトマネージャーも、自分の心に「監督心」を宿していい。自分自身もこの仕事をつくる一人なのだと考え、完成形を描き、提案し、行動する。そんな人が一人、また一人と増えていくことで、MMTは、誰にもまねできないクリエイティブスタジオになっていくと信じています。
現在MMTでは、将来、それぞれの領域を牽引し、CxOを担う可能性のある仲間を募集しています。役職そのものを求める人ではなく、目の前の仕事に本気で向き合い、自分の役割を越えて挑戦できる人。
クリエイティブにも、組織づくりにも、本気で向き合える人。
そんな仲間と、これからのMMTを一緒につくっていきたいと思っています。