軽井沢を少し西へ、浅間山の麓にある高原の町、御代田町(みよたまち)。私たちは、この空気が澄んだ高原の町を拠点に、レタスやほうれんそう、パクチーなどの葉物栽培に取り組んでいます。
一番の収益源となっているのはレタス。モスバーガーでおなじみ「モスフードサービス」の契約農家として質の高い野菜を提供しています。また、パクチーの生産は6年前に開始。パクチーは暑さに弱いという点でレタスと共通しており、長野の気候に合うのではないかと考え始めました。パクチーブームに後押しされながら、順調に生産量を増やしています。
現在、栽培面積は約30haまで拡大しました。今後の事業展開としては、単一品目で規模を拡大するというよりも、品目を多様化させることで強い経営につなげていきたいと考えています。
多様化の一例として、栗を始めました。長野では夏が繁忙期。一方で冬に収穫できるものが多くありません。その点、栗は秋から冬の作物なので、雇用の安定化という点でも意味があるのです。
さらに、今後注力していきたいのが「農業体験ができる場づくり」です。時代は「モノ消費」から「コト消費」へと、消費のあり方が変わってきています。農業においてもこの流れは同様で、法人企業さまより農業体験を研修に取り入れたいという相談がありました。
農業を楽しんでもらえるイベント企画や観光農園など、「農業」を軸に未開拓分野にも積極的にチャレンジし、単一ではなく複合した農業経営を目指す、これが私たちの今後の展望です。