おかえり集学校プロジェクト
news 『おかえり集学校』は、パソコンなどの再生事業を行うリングロー株式会社(本社:東京都豊島区池袋)が主体となって取り組んでいる全国規模の長期プロジェクト。全国各地にある閉校を、人びとが集いつながるIT交流拠点として再生し、少子高齢化対策や雇用創出を含めた様々な面で持続可能な地域づくりに貢献していこうというものです。 ...
https://shugakko.jp/
千葉県東部に位置する自然豊かな長南町。
ここに、リングローの千葉支店「長南集学校(ちょうなんしゅうがっこう)」はあります。
集学校とは?
リングローでは、全国各地にある廃校を、人びとが集いつながるIT交流拠点として再生する、「おかえり集学校プロジェクト」を展開中。長南集学校は、長年地域の方に愛された「旧長南小学校」を再活用し生まれた、プロジェクト2校目の集学校です。
集学校は、お子さまからお年寄りまで地元の様々な方々が気軽に足を運んで、お茶を飲みながらゆったりとお話し頂ける”集い”の場です。プレオープン中の拠点も含め、現在は11の集学校が全国各地で展開しています。中でも長南集学校は「働く女性」をコンセプトとした集学校で、お子さま連れで働くことができるようキッズスペースや授乳室、イートインカフェも併設しています。
今回は、この長南集学校で“働く女性”の一人、御園生(みそのう)さんに、集学校でのお仕事についてインタビューしました。
長南集学校で採れた梅で「梅仕事」をする御園生さん。
御園生さんは、県内在住で、お子さん二人を持つお母さんでもあります。本人曰く、「忘れないようにメモを書いたのにそのメモのことを忘れてしまう」ほど、忘れっぽくてあわてんぼうな性格だとのこと。またどんなことにもすぐに感激してしまう“不思議ちゃん”な一面があり、御園生さんの周りはいつも和やかな雰囲気に包まれています。ちなみに、娘さんもお母さんに負けず劣らず“不思議ちゃん”だそう。
そんなおちゃめな一面を持つ御園生さんは、今年の2月から長南集学校で「業務委託契約」の従業員として働き始め、7月に正社員(地域限定採用)となりました。
――どのような経緯で、長南集学校を見つけたのですか。
子どもが大きくなったので、もっと長い時間仕事ができると思ったのがきっかけです。求人サイトで地域や勤務時間帯、年齢などの条件で絞って、毎日求人を確認していました。求人サイトを見るのが趣味みたいになっていましたね。自宅から1時間弱かけて市街地の方へ出ないと仕事がないだろうなと思っていたのですが、たまたま自宅からそこまで遠くない距離にある長南集学校の求人を見つけました。それで昨年の9月くらいに一度見学に来て、11月にあった「長南文化祭」にも来てみたのですが、「なんか楽しそうだな」と思ったのと同時に、「大変そうだな」とも思いました。
長南文化祭の様子。地域の皆様による出店や、ダンス、音楽、スケボーのパフォーマンスなどで盛り上げています!
――「大変そうだな」と感じられたんですね。
「自分にできるのかな」という心配がありましたね。私はアルバイトのときに怒られてばっかりだったから、簡単な仕事しかできないと思っていたんです。正社員としてほかの会社で働いていたこともあったのですが、アルバイトとして働くようになってからもう長かったので、「私にもできる!」というような自信はなくなっていました。「歳も歳だし、もう採用してもらえないだろうな」とか、「もうフルタイムでは働けないかも」とか、色々と不安がありました。
それに、そのときアルバイトしていたコンビニをやめることに後ろめたさも感じていたんです。一度長南集学校で鈴木"校長"に採用面接をしてもらったのですが、そのときはまだアルバイトを辞める前だったので、いったん保留ということになってしまって。
でもそのときに鈴木校長から、「アルバイト先がお家のご近所なら、丁寧に辞められるといいですね」みたいに言ってもらって、びっくりしました。まだ採用されたわけでもないのに、まさかそんな風に気にかけてもらえると思っていなくて。それで年始になってから、アルバイトを辞めますと話をしてきました。そのあと2月に再度採用面接をしてもらって、働けることになりました。
ヤギの世話をする、長南集学校の鈴木校長。
――反対に、「楽しそうだな」と感じたのはどんな部分だったのですか?
今まで、コンビニやレストラン、ゴルフ場のフロントや予約受付など、いろんな種類の接客業を経験してきたので、それが生かせるかなと思いました。あとは、PCやスマホを触るのが好きだったので、自分の興味と集学校での仕事内容が一致しているなと。
――実際に集学校で働いてみてどうですか?
コンビニで働いていたとき、コンビニはどこに行っても同じサービスが受けられるという安心感が特徴なので、そこで働くスタッフも他と同じサービスを提供することが求められていました。でも集学校では、それぞれがカラフルな花を咲かせている感じがいいなと思います。長南集学校にはいろんな方々が来てくれて、常に明るい雰囲気があります。自分の好きなパソコンを触っていられて、地域の方に「こんにちは~」ってご挨拶もできて、楽しい毎日です。早起きは眠くて仕方ないけど、まあなんとかなるなと(笑)
――働く前の不安は解消されましたか?
正社員に転換するにあたって本社に研修で行ったのですが、本社では、自分と近い年代の社員とも会えたのが嬉しかったです。帰り道で、「お子さんは何歳くらいなんですか?」とか、「お互い、まだ子育て続くけど頑張りましょう!」とか、そんな感じで声をかけてもらって、すごく嬉しかった。
「自分が一番年上だ」と思うと、負い目みたいなものを感じてしまって、遠慮しちゃうこともあるんですよね。だから、20代の社員だけじゃなくて、ママ達も働いているんだなとわかったのは、大きかったです。あとは、普段はチャット上でやり取りしていますが、一度会ってお話ししてからだと、チャット上での連絡も「あ、○○さんね」って、話しやすくなりますね。
若い社員が多いからって最初は気にしていましたが、風通しがいいし、みんなフレンドリーです。ほかの職場では、警戒されて話しかけてもらえないという経験もあったのですが、リングローの社員は本社に行ったときも、長南集学校に来たときも、みんなフレンドリー。ここまで続けられているのは、職場が良い雰囲気だからだろうなと思っています。
――御園生さんは、「地域限定正社員(※)」という契約形態ですよね。
「限定社員」と聞いて、正社員ではなく契約社員みたいな感じなのかなと思っていましたが、違いました。限定社員の中には、「地域限定」や「時間限定」、「職種限定」、からだの状態に合わせた「限定」など色々な種類があって、様々な状況の方が柔軟に働けるような仕組みだと思います。例えば小さな子供がいる社員の場合、子どもの学校から電話が来て途中で帰る必要があったとき、後ろめたさを感じてしまうことがあると思います。だけど、後ろめたくて隠したいと感じそうな事情をあえて周りに伝えておくことで、みんなが理解してくれるようになる。
自分も子育てしてきたからわかるのですが、求人に「小さな子どもがいる方でも働ける職場です」とかって書いてあっても、「本当かな」って思うことが多かったんです。でも、リングローは本当に大丈夫なんだろうなと思っています。
働く上でもちろんお給料は多く欲しいですが、ただそれには代えられないものもあると思います。やっぱり、楽しく働きやすいのがいいなと思っています。
※「限定正社員」とは?
勤務する地域、職務内容、勤務時間等を限定している正社員の雇用形態です。「社員が雇用形態に合わせて仕事をするのではなく、社員のキャリア形成やライフステージに合わせた雇用形態を」という意図があります。
――リングローでの働き方が、合っていると感じられているんですね。
集学校は廃校になった校舎を活用した拠点なので、奥まったところにあります。そういう地域では、「近くに仕事がない」「地方だと求人が限られてくる」と感じている人も多いかと思います。そういう方には、ぜひ集学校に飛び込んでもらえたら、楽しいと思います。私自身も、「こんな田舎に、おしゃれなところが!」と驚きました。
あとは年齢を気にしている方にも、おすすめしたいです。年齢を重ねていくと、もう色々なことに飛び込むのは難しいなと思っていました。仕事を探しているときは特に、年齢ではじかれることが多かったですし。この年齢だと、調理かお掃除とかの求人が多くなってくるんですよね。でも今回、集学校での仕事に飛び込んでよかったなと、自分が楽しいと思えることができてよかったなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回の記事では、御園生さんが業務委託契約から正社員に転換するにあたり、池袋本社の研修に参加した際のストーリーをご紹介予定です^^
今回ご紹介した「集学校」での求人は、各集学校によって募集状況が変動しますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください♪