プロフィール
竹中 万丈(たけなか ばんじょう)
2020年に新卒で入社。所属はテクノロジービジネスUnitで、サービスプランナーとして日々クライアント企業や社内の課題解決のためのプロダクト企画/開発をおこなっている。また兼務として広告運用を行う”オーディエンスプランナー”の役割も担っている。社内では、ばんじょうという愛称で呼ばれている。
-本日はよろしくお願いいたします。自己紹介をお願いします!
2020年新卒入社の竹中です、よろしくお願いします。この4月で3年目になりました!
-活躍の噂は日々聞いております。本日はよろしくお願いします!
ハードルを上げないでください(笑)。よろしくお願いします!
「テクノロジーの力」で本質的な課題に踏み込む
何をするにもコミュニケーションが大事
-学生時代はどのように過ごしていましたか?
理系の学生だったので、日々研究に明け暮れていました。理系に積極的に進んだというよりは、どちらかというと、もともと文系分野が苦手で「それならできる方をやろう」という意思決定をしたタイプの理系です。そして研究テーマは”金星の大気について”というとてもマニアックなものでした(笑)。しかし自分の中で面白さを実感しながら続けられた理由があるんです。それが、”コンピューター科学”的な要素が強い環境だったので、簡単なプログラミング言語も学ぶことができるなど、できることを増やしていけるということでした。また、教授がアルゼンチン人だったので、ある種特殊な環境でもあり、さまざまな学びを得ながら過ごすことができました。あとはアルバイトやフットサルサークルなどにも時間を使っていましたね。
-とてもマニアックですね(笑)。自分自身のことをどんな人だと思いますか?
話すことが好き、コミュニケーションを取ることが好きなタイプだと思います。研究もですし、業務もですが、やはり他者とかかわりながらなにかをおこなうのが好きだなと。また、関係者と一緒に動いてものごとを進めるには、質の良いコミュニケーションが大事だとも思っているので、それも積極性に繋がっているのかなと思います。先輩にすごくコミュニケーションでものごとを推進していく方がいて、その方が僕のロールモデルであり、目指したい姿だなといつも思っています。
広告運用とプロダクト企画&開発の二刀流
-普段はどのような業務に取り組んでいますか?
大きくふたつの部門に所属しています。主務はテクノロジービジネスUnit(以降TBUと記載)、兼務はマーケットデザインUnit(以降MDUと記載)ですね。
まずTBUはどんな部門かというと、「テクノロジーやエンジニアリングのチカラで、社内の現場課題やクライアント企業の課題を解決するためのプロダクトの開発・導入をおこなっている」部門ですね。そして業務としては➀企画➁開発の二軸があります。➀においては、A-Flowという広告運用自動化ツールの企画チームのリーダーを務めています。➁においては、PO(プロダクトオーナー)のサポートをしています。
一方MDUは、オーディエンスプランナーとして広告運用をおこなっています。クライアント企業の広告成果を最大化させるという仕事ですね。直近はインハウス領域を見ていて、いわゆる外からのコンサルティングという立場で、クライアント企業の広告運用支援をおこなっています。オーディエンスプランナーの業務としては、通常の領域とは大枠は同じですが、異なる部分もあります。例えば、「アイレップとしての意見や示唆を出していく機会が多く、クライアント企業の内部までを意識していく必要がある」といった部分ですね。インハウス領域は僕たちアイレップのオーディエンスプランナーが実際の運用をおこなうわけではなく、クライアント企業側でオペレーションをおこなうので、クライアント企業の現状や関係性やチーム状況を踏まえて提案~実行までを動かしていくことが大事になってくるわけです。
-ふたつの顔をもってクライアント企業に対峙していくわけですね。
せっかくなので、もう少し具体的にお話させてください。
TBUの業務における➀企画ですが、例えば「アイレップの広告運用をもっと効率的にできないか?仕組み化したり、より良い機能を実装したりできないか?」という、”より良くしていく”という考えで解決すべき課題にフォーカスをおこなっていきます。そしてこれらを考えるだけでなく、実際に実装できるように開発チームと連携をおこなったり、リリース後の社内浸透を働きかけたり、実際に扱う現場の担当者のサポートをおこなったりとその守備範囲は多岐にわたります。一方で➁開発ですが、開発項目の要件定義からエンジニアの方がたとの連携までをおこないます。コーディングなど、さまざまな領域で高いスキルをもったエンジニアの方がたをディレクションしていきながら、最高のアウトプットを作っていくんです。
ただ、お伝えしたとおり毎回上手く「企画→開発」がスムーズにいくかというとそうではありません。クライアント企業や社内の課題解決をおこなうにあたり、企画段階で無理な設計をしてしまったり、そのまま開発側に依頼をしてしまったりと、アウトプットまでの道のりは険しいです。
また、MDUの業務としては、成果改善をおこなうための施策提案をおこなっていきます。クリエイティブの見直しや広告文の修正、定常的な業務改善の仕組み提案、広告入札における改善など、より良くしていくためのアクションを日々積み重ねていきます。また、クライアント企業によっては、やっていきたいことの大枠と優先度が一定決まっているので、そこにどうやって自分の付加価値をもった提案を組み込ませていくかということを意識しておこなっています。
「生みの苦しみ」を大事に、意味があるプロダクトを突き詰める
現場とクライアント企業の課題に向き合う
-チームで動くことが大前提として大事なのだと感じました。
そうなんです。そもそもアイレップの仕事自体がチームで動くことが大前提大事なんですよね。また、コロナ禍によって、リモートワークもおこなう環境になったからこそ、より意識的に考えないといけないと思っています。実際に、出社タイミングを合わせたり、オンラインでも朝会や定期ミーティングを設定して一日に一回は顔を合わせる時間を作ったりしています。最近はSlackのハドル機能をつかって、気になることがあればすぐにショートミーティングをおこなうことにしています。チームの雰囲気も、非常に和気あいあいとしてますね。
-では、業務における面白さはどのような部分にあると思いますか?
やはりテクノロジーを武器としながら、さまざまなステークホルダーに対してひとつのチームで形にしていくという部分ですかね。テクノロジー関連にはもともと興味が強いですが、それ自体というよりも「実際に形にしていくこと」に価値や面白さがあると思っています。また、アイレップのなかでも割合として人数が多い部門ではないので、だからこそ身につけられる専門性や独自性もあると思いますね。MDUにおける広告運用の業務と比較すると、PDCAサイクルの幅は大きく回数は少ないですが、その分一回一回のフィードバックの重みが感じられて面白いですね。ぶっちゃけ現場のオーディエンスプランナーから、「もっとこうしてほしい」「ここはこうできないのか」など厳しい言葉をいただくこともあるのですが、その分広告運用事例の共有の場などで、僕たちが作ったツールが有効的に使われているという報告をもらったり、直接感謝をいただいたときは本当に嬉しいです。
シビアなフィードバックがあるからこそ、良いものが作られる
-次に、日々の困難や壁についても教えてください。
まず前提として、TBUは僕が入社した2020年に生まれた組織なんです。よって、さまざまなものごとにおいて「まずはやってみる」というような環境でした。各メンバーや各チームが自走して、情報収集などをおこなっていくことがとても求められたんですよね。アイレップは変化を作っていく企業だという認識はありましたが、僕の予想を超えて「自分たちで変化を作っていく企業」だなと感じました。
また、テクノロジーを駆使したさまざまなツールを開発し、現場に使ってもらって、PDCAを回しながらより良いものにしていく仕事ですが、ツールやプロダクトのなかにはかなりシビアなものもあるんです。便利な機能であることは間違いないが、媒体(広告配信プラットフォーム)の仕様や設定を一部変えるようなものもあって。例えばそれによって追加で費用がかかる可能性なども生まれるんです。よってツールやプロダクト自体をブラッシュアップしていく、実際の利用者である現場のオーディエンスプランナーのリテラシーを上げる、という複数の観点で常に最善策を考えていく必要があります。
あとはぶっちゃけでいうと、「努力がアウトプットでしか見えない」がとても大変な部分だと思います。どれだけ微調整をしても、さまざまな仕様変更をしても、それが実際の現場の課題やクライアント企業の課題解決に活きなければ、意味がないんですよね。そこまでの過程でどれだけ頑張ったか、どんな葛藤があったか、はシビアにいうと関係がないという。
-本当にシビアなフィールドで闘っているのだなと感じました。そのような困難や壁はどのように乗り越えていっているのでしょうか?
壁や困難なんて立ちはだかるのが前提だと考えると、「結果が出るまでひたすらアクションを重ねていく」ことしかないかなと思います。これはもう本当にシンプルな回答でしかないですね(笑)。ただ、このアクションを重ねていけるのは、僕たちが企画・開発してるツールやプロダクトがとても意義のあるものだという実感をもてていることが大きいと思います。実は僕たちの生み出したツールやプロダクトって、アイレップ社内だけで使われているわけではないんです。博報堂DYホールディングスのグループ企業も使っていたりするんです。例えばDAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社)などですね。僕らが機能中枢としての役割を果たしているので、ホールディングス内での導入意義や活用実感が湧きやすい部分もあります。
-短期的なツール開発だけでなく、中長期的な武器づくりにしっかりと目を向けているからこそ、そのような意義を感じられているのだなと感じました!
改善思考で、自らを「成長サイクル」に置き続ける
成長するためにまずはギャップを認識する
-日々の業務において大事にしていることを教えてください。
ひとつは、ベンチマークとなる先輩社員をみて、自分とのギャップとその解消方法について考えていくことですね。入社してからあらためて、やはりすごく仕事ができて魅力的な社員が多いなと思いったんです。自分なんかがこんな人たちみたいになれるのか、と思ってしまうくらい遠い存在に見えて。でもそこで絶望して、気持ちが沈んで終わることには何の意味もないですし、むしろ「まずはがむしゃらに頑張るしかない」と思えましたね。
もうひとつは、自分ごと化して動くことです。先ほど、僕はA-Flowという広告運用自動化ツールの企画チームのリーダーを務めているとお伝えしましたが、やはり自分が真っ先に動かないと勝手に進捗は生まれてこないと実感しています。また、チームで動いていくので、それぞれのメンバーで異なる得意領域をどう活かしていくか?どのようにシナジーを生んでいくか?などまでしっかりと考えていく必要があります。あとは、社内外の関係各所とも連携していくことが多いので、他チームの上長や意思決定者などを動かす意識をもちながら進めることも大事ですね。
-主体性や当事者意識という言葉がぴったりなお話だと思いました。
行動が責任に、責任が機会に繋がる
-難しい場面もたくさんある仕事ですが、1年目から意識していたことはありますか?
まずは「いろいろ手を挙げてみる」ことですかね。若手のうちだからこそ、ある種無鉄砲に機会を取りにいけることもあると思うんです。誰がやってもいい調整業務しかり、浮きそうになっているタスクを率先して取りにいくことしかり、何でも自分の機会に代えてやるという想いで動いてきました。そして面白いのが、そういうスタンスでしっかりやっていくと、どこかのタイミングで「誰がやってもいい仕事」から「竹中にしかできない、回ってこない仕事」が増えてきたんですよね。
-それはすごいですね!そのような過程において自信がついてきたターニングポイントなどはありましたか?
明確なポイントとしては1年目の冬ですね。当時プロジェクトチーム全体が忙しい時期て、なかなか身動きが取りづらい時期だったんです。そのような状況のなか自分なりにいろいろ考えてみた結果、プロジェクトの進行提案をしてみることにしました。するとそれが通っちゃいました(笑)。良い提案だと言っていただけて、実際に動いていく判断になったんです。そして、プロジェクト進行において任せてもらえる範囲が増えて、自分で動かしていく感覚を持つことができました。
この経験であらためて気づけたことは、「➀まずは手を挙げてみる➁それを実現させるアクションをおこなう➂そしてそれが自分の責任になっていく➃責任を果たして次の機会を得る」というサイクルを作っていくことが大事ということです。この経験によって自分の自信も徐々に生まれてきましたし、価値発揮のイメージを湧かせることができるようになったと思っています。
-活躍の裏にはそのようなエピソードがあったのですね。
最後に
-最後に「残りの学生時代の過ごし方に関するアドバイス」「新入社員の方々に期待すること」を教えてください!
まず、「残りの学生時代の過ごし方」についてですが、まとまった時間があるうちにしかできないことをやれるとよいと思っています。ご時世的に難しいこともありますが、趣味、サークル、旅行、何かしらの学習など何でもよいと思うので、学生生活にやりたいことはやり切ったといえるように残りの時間を過ごせるとよいと思います!
次に、「新入社員の方々に期待すること」ですが、たくさんチャレンジをして、たくさんの経験を積んでほしいです。特に1年目はどんな失敗もまだ許されやすい時期なので、ひたむきかつ貪欲にたくさんのチャレンジをしてほしいです!
皆さんと一緒に働けることを非常に楽しみにしています!是非若い世代の皆さんと一緒に会社を盛り上げていきたいです。
-ありがとうございました!