ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)では、世界の子どもたちの未来を支えるために、団体内のIT運営・管理、DX推進を担うスタッフを募集しています。今回は、マーケティング部門でIT関連業務を担当する佃さんに、仕事のやりがいや団体の魅力についてお話を伺いました。
ITの力で支援活動を支える役割とは?
── まずは、現在の業務内容について教えてください。
佃さん: 私はマーケティング部門で、ITシステムの運営・管理を担当しています。WVJは個人や企業からの寄付により活動を行っていますが、寄付を募る活動を支えるためのシステム運用や、データの分析・活用を行っています。
また、新しいツールの導入・システムの更改対応なども業務の一環です。ワールド・ビジョン・パートナーシップと連携するシステムもあるため、海外のベンダーと時差を考慮しながらやりとりを行うこともあります。
── 団体内のITサポート業務も多いのでしょうか?
佃さん: はい、どの部署のスタッフともコミュニケーションをとりながら、システムのトラブル対応や業務効率化の支援を行っています。さまざまなバックグラウンドや幅広い年代のスタッフが在籍していて、PC操作やITリテラシーの差もあるため、技術的なサポートをすることもありますね。
ワールド・ビジョン・ジャパンとの出会い
── 入団のきっかけを教えてください。
佃さん: 小学生の頃に、テレビでエチオピア飢餓の映像を見て、自分の置かれている環境とテレビで報道されている子どもたちの環境との落差にショックを受けたのが原点でした。その思いを持ったまま、そのような人々のために何かできることはないかという想いを抱きつつ、手に職をつけたいと、社会人になってからはSEとして働いていました。ある時、WVJのITスタッフを募集する求人を目にし、ITの知識を活かしながら国際協力に携われることに魅力を感じ、2006年に入団しました。
日々変化する業務、やりがいと挑戦
── 1日の流れを教えてください。
佃さん: 朝はまずシステムの稼働状況を確認し、データが正しく処理されているかをチェックします。日次・月次など定期的な業務の対応を行うこともあります。日中は、スタッフからの問い合わせ対応や、システム改善、メンバーとの新たな業務プロセスの要件をすり合わせるためのミーティングと、海外ベンダーとのやりとりなどが中心です。
── 特にやりがいを感じるのはどんな時ですか?
佃さん: 時間のかかる個別の作業やフローについて、ツールを導入したり一括での登録作業や自動化といったシステム改善を実施することで、スタッフの負担が減り、新たな時間創出やコスト削減につながったと実感する瞬間ですね。また、支援者の方が利用するサイトの改善を行った際に「支援の現場にいる子どもの様子がわかって嬉しい」という声をいただくと、支援者の方の満足度向上や、より大きな支援の拡がりにつながっているということを実感できます。
また、大規模な基幹システム移行プロジェクトのPMを経験したこともありました。影響範囲が大きく、国内外のベンダーや、各部署からの代表とチームを組み1~2年かけて進めました。さまざまな関係者とスムーズに移行できた時は、大きな達成感がありましたね。
ワールド・ビジョン・ジャパンだからこそ得られる経験
── この団体ならではの魅力は何でしょうか?
佃さん: WVJは世界約100カ国で活動しており、すべてのオフィスが、同じキリスト教精神に基づいて活動を行っています。同じ“軸”で考え、ミッション・ビジョンに立ち戻って思考する文化があることに加え、海外のオフィスとも知見を交換し合えることはおもしろく、グローバルに協働し、励まし合える仲間がいることは心強いです。
また、昨今頻発している自然災害時の緊急支援活動に際しては、寄付の受付ができるようなシステム面の設定・対応も発生します。これをいかに早く動かせるかによって、ダイレクトに支援のインパクトや規模に影響します。団体内外含めた関係者との連携と即時の決断が必要となるため、緊迫感を伴う場面ではありますが、私たちのような業種・組織ならではの社会貢献の形だと思います。
求める人材とは?
── どのような方に来てほしいですか?
佃さん: ITスキルを持ちつつ、さまざまな関係者と柔軟にコミュニケーションできる方が向いていると思います。団体内のスタッフと協議しながらプロジェクトやタスクを進めることが多いので、単に技術力が高いだけでなく、スタッフやご支援者の方など、相手のニーズを理解しようとする姿勢が重要です。
また、新しいテクノロジーや情報に対して敏感で、意欲的に学ぶ姿勢がある方だと活躍しやすいですね。この分野は日々進化しているので、常に「もっと改善できることがあるのでは?」という向上心をお持ちの方と一緒に働けたら嬉しいです。
ITの力で、支援の輪を広げる
── 最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
佃さん: WVJの活動は、世界の子どもたちの未来を支えるものです。その裏側を支えるITの仕事は、一見した華やかさはありませんが、とても重要です。
ITやデジタル化によって業務の効果を向上させたり、効率化ができれば、それによって生み出されたリソースで、より多くの支援を届けることができます。技術を活かして社会貢献したい方、新しいチャレンジをしたい方は、ぜひ一緒に働きましょう!
今回のインタビューを通して、WVJのスタッフが持つ価値観とエネルギーの強さが、ひしひしと伝わってきました。佃さんをはじめとするスタッフ一人ひとりが、自身の役割に誇りを持ち、団体の目的に向かって進む意欲に溢れていると感じます。
これからも私たちは、「すべての子どもの豊かないのち」のため、ITの力で支援の輪を広げていきます。