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オリンピックでスケボーってぶっちゃけどうなの?-スケーター目線で勝手に語ってみる-

この記事は、WHITEPLUS Advent Calendar 2021 10日目になります。

はじめに

みなさんこんにちは。ホワイトプラスでマーケターをしている飯塚です。

マーケターと言っても多種多様ですが、自分は「リネットでの新規顧客獲得」を目指して、広告運用の数値管理から企画、チームのディレクションまで幅広く担当しております。

ちなみに、アドベントカレンダーに参加させていただくのは今年で3回目になります。
ありがとうございます。

早いもので、2021年もそろそろ終わりということで1年を振り返ってみたのですが、個人的に1番衝撃的だったのは「東京オリンピックでのスケートボード開催」です。

普段真面目に業務に取り組んでいる姿を見ている社内のみなさんにはちょっと意外かもしれませんが、実はこの飯塚、業務終了後はスケートボードを片手に街に繰り出す、スケートボーダーとしての一面も兼ね備えております。(意外ですよね?ね?)

そんな自分にとって、「自国でのオリンピック開催×スケートボード公式種目化×日本人がアベック優勝」というニュースはかなり衝撃的で、胸アツな展開でございました。

そんなところで、今年のアドベントカレンダーでは、スケートボードの競技者である自分の視点から、「ぶっちゃけオリンピックでスケボーってどうなのよ」ってことについて語ってみようと思います。

文章を書くのが苦手なので、少々読みづらいかもしれませんが、ここまで読んで興味を持ってくださった方は、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

で、ぶっちゃけどうなの?ていう話

早速本題に入ろうと思うのですが、その前に、スケートボードという競技について簡単にご説明いたします。

スケートボードは、4つのタイヤがついた板に乗ってさまざまな技を「魅せる」スポーツで、1940年代にアメリカ・カリフォルニアで生まれました。

当時はサーフィンの練習の1つだったらしいのですが、そこから70年ほどの時を経て、今では「スケートボード」という1つのスポーツとして、オリンピックの公式種目にまで成長しました。

スケートボードには、技の点数で競い合う「競技」としての側面と、いかに自分らしい滑りができるかといった「表現」としての一面があり、オリンピックで広く知れ渡ったのは前者の方です。

ちなみに、自分がやっているスケートボードは後者の方で、1年間くらかけて動画を撮り溜め、それを15〜30分ほどにまとめた一本の映像作品として世に公開するといった動きがメインになります。

基本的には「表現」としての側面が強いスケートボードですが、近年は「競技」としての側面にもスポットライトが当てられており、いわゆるワールドカップのような大会も開催されています。

ざっくりスケートボードについての説明をさせていただいたところで、今回のテーマである「オリンピックでスケボーってぶっちゃけどうなの」という話についてですが、結論から言うと「とても素晴らしいことである」と思っております。

ここが素晴らしい①「スケートボードに対する印象が変わる」

まず、なんと言っても、スケートボードがオリンピックの正式種目になったことで「スケートボードに対する世の中の印象がいい意味で変わった」という点が素晴らしいと思います。

スケートボードはその性質上、街で滑ったりする姿が多く見られるので「危ない」「怖い」「うるさい」といったネガティブな側面が目立ってしまっておりました。

しかし、東京五輪で正式種目に採用され、自国での開催の中で日本人がアベック優勝したというニュースは、少なからず見る人の心を掻き立て、「競技」としてのスケートボードのポジティブな側面を世の中に広く知らしめることができたと思っております。

ここが素晴らしい②「競技人口が増える」

2つ目に挙げられるのは競技人口の増加です。

先ほど説明させていただきました通り、スケートボードは「表現」としての側面が強いという性質上、コアなファンから支持されるニッチなスポーツでした。

ただ、今回のオリンピックで世界的にその名前が広まり、ニュースでも報道されるほどになったことで今後競技人口が増え、どんどんメジャーなスポーツになっていくと思われます。

スケートボードショップで働く友人から聞いた話では、オリンピック終了後にスケートボードを買いにくるお客さんがかなり増え「堀米選手の使ってるスケボーが欲しい」という電話も相次いだそうです。

マイナーな趣味を持っている方なら共感いただけるかと思いますが、競技者としては、自分の好きなスポーツがどんどんメジャーになっていくというだけで嬉しい気持ちでいっぱいです。

ここが素晴らしい③「お金が動く」

最後は少し大人な話になりますが、オリンピック競技として世の中に広く知れ渡ったことで、業界におけるお金の流れが活発になってきているという点が挙げられます。

お金のニオイを嗅ぎつけて、スケートボードビジネスに参入する企業が増えてきており、これまで以上にスケートボード業界の成長が促進されると考えております。

また、行政の目も変わってきており、各地でスケートボード施設を作ろうという動きも出てきているようです。


光あるところには必ず影ができる

そんなこんなでいいところばかり紹介してきましたが、光あるところには必ず影ができるというのが世の常。

スケートボードが広く世に知れ渡ったことによるネガティブな影響ももちろんあります。

ここが残念①「競技者の質が悪くなる」

先ほど「競技人口が増える」というポジティブな意見を上げましたが、それがそのまま「競技者の質の悪化」につながっていると思います。

街中で乗り回しているところを見ると「いやいや、何言ってんのよ」と思いますが、実はスケートボードをしている人はしっかりとマナーを守ってスケートボードを楽しんでいます。(※一部除く)

街中で滑るにしても、住宅街は避けていますし、警備員や警察に注意されれば素直にそれに従います。

当たり前のことではありますが、ゴミなどもしっかりと持ち帰り、立つ鳥跡を濁さず精神で楽しんでいます。

しかし、競技者が増えることでこの辺の暗黙のルールが崩れてきているというのも事実です。

それに伴い、オリンピック開催後、かえって警察からの取り締まりは厳しくなっている気がしますし、スケートボードショップで働いている友人のもとには「どうやったらスケートボードを街でしなくなるのか」という相談がくるそうです。

ちなみに、スケートボードは木でできているため「水にめっぽう弱い」という弱点があります。

これを読んでいる方の中に「スケートボードがうるさくて夜も眠れない」という方がいらっしゃったら、ぜひ水を撒いてみてください。

次の日からスケートボードの音がぱたっとなくなることを約束しますw

ここが残念②「表現としての側面が薄れる」

これは少し競技者側の視点が強すぎる話になってしまうのですが、「競技」としての側面ばかりに焦点が当てられることで、「表現」としての側面が薄れてしまうのもデメリットの1つだと思います。

何回か触れていますが、スケートボードの本質は「表現」の方にあり、常に自由であることがスケートボードの最大の魅力であると思っています。

ただスケートボードに乗るだけでも良いし、お気に入りの技をひたすら磨くも良し。かっこいい映像作品を撮るのに精を出すというのもスケートボードです。もちろん大会で優勝するというのも。

しかし、「競技」としての側面が強くなりすぎるがあまり、「難しい技をやるのが正」「高い点数を取れるのが正」と言った風潮が広まってしまうことで、スケートボード本来の良さが失われていってしまうと考えております。

余談ですが、かつて「反省してまーす」で一躍有名になったプロスノーボーダー(雪の上を滑る方)の国母選手は、点数で競い合う「競技」としてのスノーボードに嫌気がさしたため、それ以来大会に出なくなったとか。

終わりに

長くなってしまいましたが、「オリンピックでスケボーってぶっちゃけどうなの?」という今回のテーマに対して、競技者の一人として自分は「スケートボードが今まで以上に広がっていく良いきっかけになったのではないか」と思っております。

先ほどお伝えした通り、スケートボードが有名になることで生まれる負の一面もあるかと思いますが、そこはスケートボードに携わる人間が今後解決していけば良い課題です。

今まで以上にスケートボードがうまく社会に馴染んでいけるように祈りながら、今年のアドベントカレンダーの記事は終わりとさせていただきます。

最後に、今回のオリンピックで優勝した堀米選手の「表現」としてのスケートボードが詰まった映像が最近YouTubeにアップされていましたのでこちらにリンクを貼っておきます。

東京オリンピックのスケートボードを見て少しでも心踊った方は、この機会にぜひ、スケートボードのもう1つの側面に触れてみていただけるとありがたいです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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