これはWHITEPLUS Advent Calendar 2020の18日目の記事です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。リネットマーケティング部の飯塚です。そろそろ2020年も終わりますね。今年も早かったです。
年末が近づいてきたということは...そう、アドベントカレンダーの時期ですね。去年に引き続き2回目の参加になります。
何の話をしようか悩みましたが、真面目な内容が思いつかなかったので、今年は大学時代からの自分の趣味であるTシャツ作りについて書こうと思います。
長めの文章になってしまったのですが、興味のある方はお付き合いいただけるとありがたいです。
そもそもTシャツ作りって何?
Tシャツ作りと言っても、「こだわりの生地を買い付けてきて、縫いあわせて...」のように本当にゼロから作るわけではなく、市販の無地の洋服ににオリジナルのデザインをプリントするだけです。
自分でTシャツを作るメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 業者に頼むより早くて安い
- 自分でプリントするので愛着が湧く
- なんかすごいことをやってる感を味わえる
逆にデメリットとしてはこんなところでしょうか。
- 必要な道具が多い
- 複雑なデザインは難易度が高い
- 1枚1枚手作業でプリントするので大量には作れない
会社で作るオリジナルTシャツのように、1度にたくさんの枚数を作るなら業者に依頼した方が安いしお手軽ですが、自分用にオリジナルの服を作りたい人は今回紹介する方法がオススメです。
どうやって作るの?
これから実際に作っていく過程を説明しようと思うのですが、その前に、どうやってプリントするのかを簡単に説明します。
今回のプリントで使用するのは「シルクスクリーン」という手法です。
「シルクスクリーン」とはメッシュが貼られた版に、インクが通る部分と通らない部分を作り、版の上からインクを乗せることでTシャツにプリントができるといった手法になります。
実は業者でもこの方法を使用しており、ホワプラのバリューTシャツを作る際も、業者の方はこの手法でプリントをしてくださっておりました。
シルクスクリーンについてしっかり説明するとそれだけで記事が書けてしまうので、興味がある方はネットで調べてみてください。
前置きが長くなってしまいましたが、早速Tシャツを作っていこうと思います。
まずは道具を準備しよう
Tシャツ作りは「1.版を作る」「2.プリントをする」といった大きく2つの工程に分かれるので、それぞれに必要な道具を紹介します。
1.版を作るために必要なもの
①シルクスクリーン用の版(画材屋に売っています)
②ブラックライト
③お好きなデザインを実寸サイズでモノクロ印刷したもの(手書きでも大丈夫ですが、黒い部分が濃くないと失敗してしまいます)
④適当な大きさのダンボール(版が入るサイズならなんでもOK)
⑤マスキングテープ
2.プリントに必要なもの
①シルクスクリーン用の水性インク
②スキージー(ヘラ)
③プリントする洋服(綿素材のものならなんでも大丈夫です)
④クッキングシート
⑤アイロン
⑥工程①で作る版
では道具が揃ったところで、実際に作業を進めていきましょう。
工程①:版を作る
シルクスクリーン用の版には紫外線に反応して固まる特殊な薬剤が塗布されている(写真の緑色の部分)ので、まずは紫外線を当てる機械(露光機)を作成します。
露光機はAmazonなどでも購入できますのでお財布に余裕があれば買った方が早いかもしれません。ただ、結構いい値段がするので今回は自作します。
作り方は簡単で、用意したダンボールをひっくり返し、そこにブラックライトが内側に向くように取り付けるだけです。
次に、デザインが印刷された紙をシルクスクリーン用の版に裏向きでぴったりと重ね、先ほど作った露光機の中に入れて紫外線を当てます。
この時、写真のように紙が上になるように置いてください。
5〜6分ほど経ったら版を取り出し、水で洗い流しましょう。
黒いインクの下にあった部分は紫外線が通過しづらく薬剤が反応しないため、固まらずに水で剥がれ落ちていきます。
薬剤が剥がれた部分はインクを通し、逆に薬剤が固まっている部分はインクを通さないので、デザインをプリントできるといった仕組みになっています。
わかりやすいように下に白い紙を敷いてみましたが、白いところがインクが通る箇所です。
版を乾かしたら、最初の工程は終了です。
薬剤が塗布されていない部分はインクが通ってしまうので、マスキングテープを貼ってインクが通らないようにしておきましょう。
工程②:プリントをする
やっとここまできました。ついにプリントの工程です。
用意した洋服のプリントをしたい箇所に工程①で作成した版を置き、その上にインクを乗せます。
そして、版の縁をしっかり押さえながらスキージーでインクを全体に伸ばしましょう。
この時、スキージーを上下に何往復かさせるときれいにプリントができます。
全体にインクが伸ばせたら、版をゆっくり持ち上げしょう。
すると...
はい。きれいにプリントできていますね!
でもここで焦ってはいけません。
まだインクが乾いていないので、インクがしっかり乾くまでそのまま放置します。
版に残ったインクが固まってしまうと版が使えなくなってしまうので、プリントを乾かしている間に、版を洗っておきましょう。
インクがしっかり乾いたことを確認したら、プリントした箇所の上にクッキングシートを当て、その上からアイロンで熱します。
シルクスクリーン用のインクは熱で固まるので、アイロンをかけると洗濯をしてもインクが落ちなくなるんです。(これを忘れると洗濯した時に大惨事)
長い道のりでしたが、これでやっと完成です!
最後に
長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
普段自分はこんな感じでTシャツを作っております。
材料さえ集めてしまえば意外と簡単に作ることができますので、少しでも興味を持っていただけた方は年末年始のおうち時間にでもチャレンジしてみてください。
お子さんと一緒にワイワイやるのも楽しいかもしれませんね。
以上、自分の趣味であるTシャツ作りの紹介でした!
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