ウェルモでは、介護事業と児童発達支援事業の2つの事業を行っています。

今回は介護事業の中の、地域ケア情報のプラットフォーム『ミルモネット』について紹介していきたいと思います。

21万以上ある介護事業所から適切な事業所を選ぶ

現在、日本にはコンビニの4倍の数の介護事業所があると言われています。

介護が必要となった時、地域の数ある介護事業所の中から、利用者がこれから過ごす介護事業所をどのように選んでいるか知っていますか？

介護事業所を選ぶということは、言い換えれば要介護者がこれからの人生をどう生きるかを決めるということです。そのため、旅行先のホテルを選ぶのとは訳が違い、利用者一人で介護事業所を選ぶことはできません。介護サービスに精通したスペシャリストの支援が必要となります。

そこで登場するのがケアマネジャーと呼ばれる方々です。ケアマネジャーは、介護対象者の要望や生活の課題などの生活全般に関するニーズを聞き出し、介護計画を作成します。その後、その介護計画をもとに、利用者のニーズとマッチした介護事業所と利用者とをつなぎ合わせるという役割を担っています。

チラシやFAXを利用したアナログな情報収集・管理

ケアマネジャーを取り巻く介護の現場において、いくつかの大きな課題があります。

そのうちの1つが、ケアマネジャーの情報収集手段です。

ケアマネジャーは、利用者が必要とする介護の条件を満たした事業所を探し出し、利用者に紹介する必要があります。しかし多くの地域において、ケアマネジャーが介護事業所に関する情報を集める手段は、今でもチラシやFAX、電話や見学がほとんどです。チラシは事業所によってフォーマットがバラバラで、必要な情報がすべて入っているとは限らないため、情報を比較するだけで一苦労です。

さらに、チラシのファイル管理では古い情報と新しい情報が混在しており、結局、事業所一つ一つに電話で情報更新の確認をしています。このような状況では、介護を必要とする方々が、必ずしも最適な介護事業所に巡り合えるとは限りません。

このような"ケアマネジャーの情報取集の手段"という課題を解決するために、私たちは『ミルモネット』という無料サイトを提供し、「地域ケア情報のプラットフォーム」になることを目指しています。

地域ケア情報見える化サイト『ミルモネット』

ミルモネットは、介護事業所の情報や高齢者の生活支援に役立つ地域ケア情報（例えば、介護タクシーや配食サービスなどの保険外情報）を登録・検索・管理できる無料のウェブサイトです。

食べログやぐるなびなどの飲食店検索サイトのように、介護対象者のニーズや条件に合わせて事業所を検索することが可能です。

また、介護事業所の情報を統一のフォーマットに揃えることで、ケアマネジャーが事業所同士を簡単に比較できるようにしています。介護事業所にとっては、他の事業所との違いや魅力、最新の施設空き情報を発信するための場となります。

ケアマネジャーがミルモネットを使うことで、事業所の検索や比較に費やす時間を大幅に削減することができます。また、地域内の全ての事業所から、利用者のニーズや条件に基づいて事業所を検索・選定することができるので、利用者としても「自分にとって最適なサービス事業所に巡り合えないかもしれない」という不安を取り除くことができます。

展開地域を増やし、情報格差をなくす　

私たちはこのミルモネットが、すべての事業所やケアマネジャーが利用する、公平・中立な情報プラットフォームにしたいと考えています。そのため、このサービスは非収益事業として展開しています。

現在は、東京都大田区、横浜市、札幌市、福岡市に展開しておりますが、今後は展開地域を増やし、誰もがアクセスできるプラットフォームづくりを目指していきます。

ウェルモでは、このように、社会課題の解決に様々な切り口で事業を展開しています。ミルモネットはそのうちの一つです。ウェルモが取り組む事業をもっと聞きたい、と興味を持っていただけましたら、是非一度お話しましょう！