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“会社と候補者をつなぐのは、想像力” 会社と候補者の解像度をあげて、役員自らが即戦力採用を成功するまで

幼稚園や保育園に通う子どもたちの様子をプロのフォトグラファーが撮影し、インターネット上で写真を販売する「はいチーズ!®」。写真×IT領域で一線を画す千株式会社は、新卒中心の採用活動で順調に事業の拡大を図ってきましたが、さらなる成長に向けて、即戦力人材を必要としていました。

取締役の田中様は、Wantedlyを活用しながら、即戦力の中途人材採用に自ら取り組み、自社に合う人材を見つけるためのノウハウを少しずつ蓄積しています。採用活動の変遷を、田中様にお話いただきました。

千様のWantedly実績プロフィール

- Wantedly経由採用実績:14人
- 採用ポジション:マーケター、ディレクター、プロジェクトマネージャー、営業マネージャー、デザイナーなど
- Wantedly利用期間:約1年6ヶ月(※2019年11月時点)
- 運用担当人数:2人
- ご担当者様が感じるWantedlyの特長: 優秀層の多い人材の中から、自社のニーズにフィットする人材にピンポイントで直接リーチできるため、我々募集者と求職者の双方にとって無駄が少ない

田中様の自己紹介プロフィール

- 入社時期と入社理由:2016年12月入社。事業を大きくグロースさせる「10→100」 のフェーズに関わりたいと思ったこと、面接させて頂き、これまでの自分の経験・スキルが 会社の成長に役に立ちそうだと思えたこと。
- 入社から現在までのお仕事概要:事業戦略、提携、M&A、組織設計、部門長マネジメント、中途採用、社内研修等
- 座右の銘:とくになし

企業のフェーズの変化で、即戦力の中途採用強化へ

田中様
現在弊社は、幼稚園や保育園向けの写真撮影・販売サービスのほぼ単一事業で成長してきており、企業のフェーズも、0→1から1→10を経て、10→100へと移ろうとています。そんな中で、重要な経営課題のひとつが、10→100の戦略を実現するための「戦力」の補充です。弊社は、社員の多くが5年以内に入社した新卒の社員なのですが、会社を10→100に展開していくにあたり、同じやり方で10を11,12とする積み上げは当然大事ですが、10×2×5=100のような、掛け算での広げ方をするための、マーケティング力、事業開発などのスキルを持った人材獲得が急務でした

そこで、2018年末から自らWantedlyを活用した採用活動を始めました。私は今年で社会人18年目ですが、面接官として関わることを除き、人事採用実務の経験はありませんでした。弊社の人事はもともと少人数で運営していたため、メンバーの助けになればと思い、私自身が運用する形で導入へと踏み切りました。

戦略を考える立場である経営陣や事業責任者こそWantedlyが面白い

千様のWantedly活用法は、大きく分けると募集ページの制作とダイレクトスカウトです。そして、運用に際して「戦略と戦力の合致」と「想像力」の2つのキーワードがあったのだそうです。

田中様
前職での知り合いがWantedlyを活用し、既に採用に成功していたので、普通に運用さえすればある程度の結果は付いてくるのだろうなと最初から思っていました。実際に運用後1~2か月で最初の採用に成功し、それからは継続的に欲しい人材を採用できています。

運用していく中で、個人的に最も面白いと感じるのは、「戦略と戦力の合致」を、自分で完結できるという点です。どんなに素晴らしい戦略でも実行できなければ絵に描いた餅です。一方で、現状のリソースに縛られすぎた戦略では、保守的で面白味の無いものになってしまいます。

Wantedlyは、そのジレンマを解消してくれました。自分で戦略を考える立場にある経営陣や事業責任者こそ、Wantedlyでの採用活動を直接体験してみると面白いと思います。採用側は入社後に活躍してもらうイメージがクリアになり、候補者側も必要とされていることを確信して入社できるというメリットもあります。

運用の手始めは、募集ページを作ることから。もちろん、内容や写真のクオリティにこだわりました。弊社には、昨年8月に新規事業人材として採用していたメディアの編集者がいたので、彼に制作してもらいました。

Wantedlyの場合、記事を届ける方法はSNSかダイレクトスカウトになりますが、新卒入社の社員がSNSでシェアしても、社員と同世代の若手社会人に届くことがほとんど。今回は、即戦力の中途人材の獲得を迅速に行うことを目標としていたので、ダイレクトスカウトを利用しました。

候補者の活躍イメージを、具体的に描写できるか?

田中様
「戦略と戦力の合致」に加え、もう一つのキーワードとなるのが「想像力」です。効率的に目的を実現するためには、最小限の採用で、先程お伝えした「戦略と戦力の合致」を実現する必要があります。その際に、最も重要なことが断片的な情報の点を線で結ぶ「想像力」なのです

具体的には、採用候補者のプロフィールを閲覧し、弊社の今後の戦略と採用候補者のできることとやりたいことが合致する可能性があるかを考えます。その上で、「職歴」「業務内容や年数」「今後やってみたいこと」「性別」「年齢」など、一通り拝見した上で、社内の「あのポジション」で「あのメンバー達」と一緒に働いて、「どんなことが起きそうか」「成果が出そうか」をなるべく具体的に想像します。

メッセージや面談をする中では、基本的に最初に会社や事業の状況、求めているスキルセット、組織風土などのこちらの状況を包み隠さず伝えます。そのうえで、相手の方の経験やスキルや志向性から、どんなポジションが実際に当てはまりそうか、話し合いながら擦り合わせる感覚です。

実際の面談の際にも、基本的な流れは変わりません。自分たちの正直な想いを伝えた上で、相手に「どうでしょう?」と委ねてみるそうして、対話を重ねて想像を膨らませます。もともと、こちらは相手のことが気になってスカウトを送っていますし、採用候補者も気になっているからこそ返信をくれる。そのお互いの「ちょっとだけ好き」の状態を効果的に活用しながら、お互いにWin-Winになる可能性を模索する感じです。

「職歴」欄から、その人を読み解く

採用候補者のプロフィール文から読み解ける情報には、さまざまあります。その中でも、田中様が最も注目して読み込むのが職歴です。企業名や役職に踊らされることなく、具体的に身についたスキルを分析し想像することで、自社で活かせる能力が的確に把握できるそう。

田中様
例えば、弊社のビジネスモデルを考えると、幼稚園や保育園などの教育機関、カメラマンや卒業アルバム印刷などの写真関連事業者、子ども、保護者、祖父母などのステークホルダーの種類が多岐に渡るため、潜在的には様々な職能が活かせると思っています。

たとえばですが、職歴で、某通販大手企業で、カタログ情報誌のコンテンツ編集10年の経験があった場合、弊社でいう保護者の親世代(50~60代祖父母)層を対象としたマーケティングに強い可能性を想像したりします。これはWantedlyや採用活動の経験というより、ある程度、ビジネス自体への興味関心やリテラシーが必要であり、だからこそ経営陣や事業責任者自身が人材の「検索」を手掛けるメリットが多いように感じます

新卒中心の組織内に「ママ」マーケターを採用した理由

結果として、千の中途採用は無事成功。新卒採用社員にとっても、良い先輩、頼もしい指南役となってくれそうな人材を確保することで、組織のストレッチ力を高めることを目標にしています。

田中様
弊社の新卒社員の特徴を一言でまとめると、真面目で素直。個人差はありますが、基本的に子どもが好きだったり、写真が好きだったりする子です。

最近は、時短や在宅勤務などを取り入れながら働くママのマーケターを複数名中途採用しています。楽天、ベネッセ、リクルート、ドワンゴといった大手企業出身者も多く、スキルは高いものの、未就学児の子育て中で皆さん子育てと仕事の両立に大忙しです。子育てのついでに、弊社の新卒社員も育ててくれたらいいなと思ってたりします。安心感と包容力、スキルとスピード感、そして新卒から子育て世代になってからも、子育てをしながら継続して働ける会社という存在感をもたらしながら、新卒社員たちが目指す存在になってもらえたらなと思います

何一つ隠さない。だからこそ信じられる、知りたいと思える。

そして、その「ママ」マーケターとして働くひとり、橋本様にもお話を伺いました。田中様が力を入れたと語る募集ページを拝見し、応募したという橋本様。彼女の目には、どのように千が映ったのでしょうか。

橋本様
私は新卒で楽天に入社し、その後ECの事業会社に転職、Webマーケを担当していました。前職でWebマーケのかたわら、Wantedlyを活用した採用に関わっていたことがあり、Wantedlyの運用について肌感がありました。だからこそ、千のWantedlyを見つけたときは、「募集ページがしっかり作られていて、すごく採用に力を入れている会社なのだな」と感じました。事業内容にも理念にも共感できたので、千のことが気になって記事を読み始めたら、どれもこれもすごく面白くて。

営業部長の〇〇さんがこんな人、とか広報メンバーは新卒、とか自分の職種に関係のない記事まで読み尽くしてしまうほど記事から伝わる千の魅力に惹かれてしまったんです

実際に面談をしているときも、田中が意識しているような職能やスキルに合わせたポジションや働き方の提案がすごく多くて、驚きました。スキルだけなら、自分以外にも似たような人はいるだろうと考えてしまいがちですが、考え方や人柄を含めて、考えてくれるんですよ。ああ、自分が必要とされているんだ、と気がつけたのですごく嬉しかったです。

求めているスキルと、採用候補者自身が伸ばしたいスキル、そして考え方やマインド。それらを募集ページに、明け透けに書いてくれているので、面談での齟齬も起きにくいですしね。マッチングするための努力を惜しまない姿が、採用活動の成功に繋がっているのではないかなと、近くで見ていて感じます。

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