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クリエイティビティと言う名の、濃厚な旨味と風味が詰まっているおミソを味わう方法

クリエイティビティや発想、アイディアはどんな時に出てくるのか?

例えばプロモーション戦略を考えるにあたって、予算が無限にあったとしたら、どうしますか?普通ならCMを作ろう、有名人を使ってテレビでバンバン宣伝して雑誌でもタイアップしてSNSも拡散してガンガン宣伝広告費をかけてより多くの人の目に留まるようにしよう、という作戦を考えるでしょう。

これは正解です。特に大企業の場合(こういうことが出来るのは大企業が多く中小零細ベンチャーでは無理ですが)、知名度も高いので物量作戦で展開するのが正解です。売上も経費をかけただけグーンと伸びるでしょう。ソフトバンクやドコモの移動通信メーカーやトヨタや日産の自動車メーカー、USJ、ディズニーランドなどのテーマパーク、スマホゲーム制作会社などなど、テレビで見ない日はありません。CMもストーリーを持たせたり他のコンテンツとタイアップしたりで魅せ方も上手です。

ただ、ここにクリエイティビティは存在するのでしょうか?魅せ方を工夫するという意味ではアイディアが詰まっています。AUは昔話を元に、ソフトバンクは犬をお父さんにするなど。しかし我々が考える「クリエイティビティ」はこれらを意味しません。我々が考えるクリエイティビティとは、ずばり、「おもろー」です。面白いかどうか。ウケるかどうか。もう少し現実的に言うと、予算以上の効果を発揮するもの、です。

こう書くと、予算のない中小零細ベンチャーが言いそうなことだな、となりますが、まあ実情そうなんですが、悔しさ紛れに言っているのではなく、根拠があります。

例えば、大阪にあるテーマパークで、ひらかたパークと言うのがあるのをご存知でしょうか?郊外にあるちょっとした遊園地です。昔はこうした小さい遊園地がそこかしこにありましたが、最近は廃業や身売りが多かったりします。

このひらかたパークは何をしているかというと、ジェットコースターに目隠しして乗る、ということをやってます。そう、単純に目隠しして乗るだけで、今までにない面白さを味わえるという訳です。また、ひらパーおにーさんというキャラを設定し、低予算で効果大のプロモーションを組んでいます。その他にも様々な取り組みをしていますが、大阪には海賊だの妖怪だの進撃だの人型兵器だの、それ単体で知名度の高いコンテンツとタイアップしてプロモーションをかけている巨大なテーマパークがあります。

こことまともにぶつかり合っても勝てないのはマーケティング理論に於いては明白で、ともに物量作戦で展開すると互いに疲弊して最後には体力(お金)のない方がやられてしまいます。ひらパーがかしこいのは同じ土俵に足を突っ込まず、独自の路線で展開していることです。

ではこうしたクリエイティビティが考えるという行為で生まれてきたのか?もしひらパーにもたくさんの予算があったとして、同じような展開を行ったのか?と仮定すると、答えは「NO」で、予算があったとしたら、USJと同じ展開を考えるのがマーケティング理論としては正しいでしょう。

つまりは、クリエイティビティを生もうとして様々なアイディアが出てきたのではなく、「制限がある」という蓋が、クリエイティビティを生み出すキッカケとなっている、と考えるわけです。逆説的に言えば、制限がなければ、クリエイティビティを生み出す必要が無いのです。物量作戦で展開すれば良いわけです。より大きなマーケットへ移動し、宣伝拡販を大きな予算をかければ90%以上の確率で当たります。当たるかどうかわからないようなクリエイティビティを実践する必要なんて無いんです。確実に当たることがわかってるやり方があるのに、当たるかどうかも分からないことをやる人や企業は少ないでしょう。

これは大企業での働き方と、中小零細ベンチャーでの働き方の違いにも出てきます。大企業はそこまでリスクを抱えて新しい展開やクリエイティビティに取り組む必要は無いんです。新しく出てきた中小零細ベンチャーのやり方を真似して、物量作戦で展開すれば、ほぼ確実に上手くいきます。なので自社内でクリエイティビティが出てきたとしても、実践する可能性は極めて低いでしょう。

しかし中小零細ベンチャーは違います。逆にクリエイティビティが無いと生き残れません。生命線です。中小零細ベンチャーが大企業と同じプロモーションを展開しても勝てないんです。予算が少ないことがストレスになることはあります。しかしその制限がクリエイティビティを生み出すキッカケになります。人類がここまで便利な文明を発展させてきたのも、不便だ、と思うその制限の中から、どうすれば良いかを考えて発展していきました。もし宇宙人がいて、原始人に衣食住全てを満足に与えていたとしたら、人類はここまで発展してこなかったでしょう。

じつはこのクリエイティビティが「楽しく」仕事をする上での「ミソ」で、ぎゅっとかたまってて美味しいんです。このおいしいおミソを味わえるか味わえないか。仕事が楽しいか楽しくないか。我々は仕事を楽しくするには、内発的動機付けが必要だと考えています。この内発的動機付はクリエイティビティと深く関連しています。簡単に言うと、人間は考えることが好きなんです。そう、考えるのなんてめんどうーなんて思ってる人も、実は考えることがとても重要でスッキリして充実するんです。

我々はこれらを仕事を通じて、会社を触媒として実践し、体感しています。考え、実践し、経験を積み、成長し、それが会社の成長に繋がり、新しい人達が入社し、さらにやる気になって成長し、また会社が大きくなる、というサイクルを目指してやっています。自分もその仲間に入りたい!と思ったら、面接などを受けた時に、上記のような視点でいろいろと質問してみるのもいいと思います。もしくは、もっと詳しく話しを聞きたい人は、一度ウチへ遊びに来てください。

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