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初めまして、株式会社VOISINGの採用広報です。
今回は、VOISINGの音編集チーム「サウンドクリエイティブチーム(以下「SC」)」を立ち上げた創設メンバー・Tさん(仮)へのインタビューをお届けします。
SCチームとは、VOISINGにおける“音のすべて”を担うスペシャリスト集団です。YouTubeに投稿される歌ってみた、ボイスドラマ、ライブ映像、MV…そこにある音はすべて、彼らの手を経て、届けられています。映像クリエイターと並ぶ「音声クリエイティブ」の専門領域として、SCチームは重要な役割を担っています。
今回お話を伺ったTさんは、もともとフリーのMIX師として活動していた人物。一人で音と向き合ってきた日々の先に、彼が選んだのは「仲間と音をつくる」道でした。「なぜ、彼はチームをつくったのか」「音に込める哲学とは」「そして、どんな未来を見据えているのか」その答えのすべてに、“音を通して人と向き合ってきた”時間がにじんでいました。
「このチームと一緒に何かをつくってみたい」「この想いに、自分も関わってみたい」そう感じてくださる方が、ひとりでも増えることを願いながら、本インタビューをお届けします。
目次
SCチームとは──VOISINGの音声編集・MIX・マスタリングを担うプロ集団
立ち上げの理由──音は、仕組みにできる。そして、想いにもできる。
現場のリアル──編集じゃなく、“寄り添い”だと思っている
人を育てるチームへ──スキルの先にあるキャリアをともに築く
仕事の証明──音が語られないとき、僕たちはそこにいる。
最後に──これから仲間になる、あなたへ
編集後記(採用広報部より)
SCチームとは──VOISINGの音声編集・MIX・マスタリングを担うプロ集団
──音声編集・MIX・マスタリングを一手に担う社内プロチーム
※ここからは、Tさん自身の言葉で語られる物語をお届けします。
「音は、目に見えない。でも、確実に“感情の輪郭”をつくっている」
僕が所属するSCチームは、VOISINGにおける音編集のすべてを担うチームです。具体的には、歌ってみたのMIXやマスタリング、ボイスドラマの音声編集、ライブ演出に使うBGMやSEまで──あらゆる“音”を通して、VOISINGの世界観を届けています。
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一般的には、音楽編集と映像MA(音声編集)が別のチームとして分かれていることも多いかもしれませんが、VOISINGでは、それらをすべてSCチームが一手に担っています。その結果、単に音を編集するのではなく、「コンテンツ全体の意図」まで理解できるチームになったと感じています。演出の狙いや感情の流れを汲み取ったうえで、音の強弱や効果音の使い方、空気感のニュアンスまで整える。そのすべてに芯が通る。だからこそ、表現としての「音」に説得力が宿ります。
SCチームの役割は、ただ音を整えるだけではありません。感情の輪郭を丁寧になぞりながら、タレントさん一人ひとりの想い、演出の狙い、そしてファンの皆さまとの感情をつなぐ“橋”になること。音がもつ“感情の輪郭”を形にし、そのコンテンツが届けたい想いを、音の力で押し出していく。それが僕たちの仕事です。
「この音で、この空気感で、ちゃんと届いてる」 そんな実感を得られる瞬間が、何よりのやりがいです。
立ち上げの理由──音は、仕組みにできる。そして、想いにもできる。
──音響制作を“仕組み化”し、想いを届けるチームをつくるまで
僕自身、以前はフリーのMIX師として活動していました。クライアントワークを中心に、歌ってみたの音源や同人作品のMIXを請け負っていたのですが、同時に小さなチームを立ち上げて運営していた時期もあります。
その頃からずっと感じていたのが、「音は仕組みにできる」ということ。動画編集のようにセンスや演出感が強く問われる領域と違って、音の編集には“構造的な美しさ”があります。一定の基準やフローを設けて共有すれば、誰でもある程度のクオリティに到達できるんです。
だからこそ、社内に音のチームをつくることで、その仕組みを活かして教育体制や制作工程を整え、質を安定させられると考えました。社内でタレントさん達と直接やり取りしながら作ることで、「本当に求められている音」がきちんと作れるようになる。一人ひとりの想いや癖を直に感じながら、「その人にしかない音」を引き出していく。誰かの自信になり、誰かの人生に寄り添えるような音を届けたい。
そのために、自分たちでチームを立ち上げ、社内で完結できる体制を作る必要があると感じました。「これは外に出すより、自分たちでやった方が絶対にいいものが作れる」と確信し、SCチームの立ち上げを決意しました。
現場のリアル──編集じゃなく、“寄り添い”だと思っている
──「整える」ではなく「寄り添う」音声編集の本質
この仕事をしていて、いちばん好きな瞬間があります。
それは、タレントさん達と一緒に「この音、いいね」と笑い合えるとき。
ただ音を整えるだけなら、作業としては成立する。でも、それでは相手の“らしさ”や“感情”までは届かない。「もう少し柔らかくしたい」「この息遣いを残したい」──そんな言葉を交わすなかで、僕たちは“技術”ではなく、“人”と向き合っているんだと実感します。
SCチームは、編集というより“共作”です。 タレントさん達が信じて任せてくれること、その期待に全力で応えること。 そんな信頼のやりとりが、僕たちの現場にはあります。音のディレクションや表現調整において、単なる技術者ではなく表現者としての感覚が求められます。会話の中で、その人がどんな風に自分を表現したいのかが見えてくる。僕たちの役割は、その“意図”を汲み取り、音というかたちで返すこと。
単なる整音作業ではなく、表現のチューニングであり、作品の演出であり、そしてなにより“共作”です。音を作ることを通じて、一人ひとりの“あり方”そのものに寄り添うような感覚がある。そこに技術者としての醍醐味を感じますし、自分の仕事に誇りを持てる理由でもあります。
人を育てるチームへ──スキルの先にあるキャリアをともに築く
──MIX師・サウンドエディターが育ち合う音響制作の現場
SCチームのもう一つの強みは、“技術が文化として共有されていること”です。SCチームには、歌ってみた黎明期から活躍してきたレジェンドたちがいます。長くこの領域で活躍してきたメンバーが複数いて、それぞれが後輩に知識を惜しみなくシェアしています。プラグインの使い方やボーカルMIXのコツ、マスタリングの判断など、実践的なノウハウが日常的に行き交います。
「こういう場合、コンプの設定ってどうしてる?」「この楽曲だとこのリバーブが合うかも」そんな小さな知見を共有し合える土壌があるから、成長が加速する。僕は、そういう“伸びる場”をつくりたかったんです。
個人でやっていた頃は、自分のスキルは自分だけのものだった。 でもチームになると、それが仲間の力にもなっていく。その感覚があるから、教える側も本気になれるし、教えられる側も自然と応えてくれる。そういう循環を大事にしたいと思っています。
この場所で経験を積み重ね、信頼を築き、技術に裏打ちされた実績を重ねることで、“この人にお願いしたい”と思われる存在へと自然と育っていく。SCチームは、その第一歩を踏み出すための場所です。
仕事の証明──音が語られないとき、僕たちはそこにいる。
── SCチームが目指す“音の理想”
SCチームの仕事は、社会的なリアクションにすごく近い場所にあります。
自分がMIXを手がけた曲がYouTubeで公開される。ライブで流れる。CDになる。そのひとつひとつに、自分の“手の跡”が残っている。そして、感想やリアクションがSNSやコメント欄に返ってくる。この反応の速さと密度は、音声編集者・MIX師としてのやりがいを強く感じられるポイントです。
でも実は──
本当に理想的な仕事って、“音について一切言及されないこと”なんです。「歌声が最高だった」「ライブ映像が素晴らしかった」──そんなふうに、音の存在が“全く触れられない”。それが、僕たちにとって一番の理想です。
音について何も言われないということは、お客さんが完全に世界観に没入できている証拠なんです。もちろん「音が良かった」「声がきれい」と褒めてもらえるのも嬉しい。だけど、“音が空気のように溶け込んで、誰にも意識されない”──それこそが僕たちの完璧な仕事であり、最高の存在証明だと思っています。誰にも気づかれず、誰かの感動を支えること。それが、SCチームで働く一番の誇りだと思っています。
最後に──これから仲間になる、あなたへ
──サウンドクリエイターとして“届ける”に本気で向き合う場所
「あなたの音で、誰かの心が救われるかもしれない」
音楽が好き。歌ってみたが好き。でも、次にどんなキャリアを選べばいいか分からない。ひとりでやってきたけれど、もっとチームで、もっと大きな仕事に深く関わってみたい。そんな風に感じている人に、SCチームはすごく向いていると思います。
これまでフリーのMIX師として活動してきた方、音声編集者・サウンドエディターとして実務経験がある方、自分の音を“届ける”ことに本気になりたい方──そうした方が次のステップに進める環境が、ここにあります。
ここには、あなたの技術をちゃんと受け止めてくれる仲間がいます。そして、その技術を誰かのために使える環境があります。タレントさん一人ひとりの魅力を最大限に引き出す音。リスナーさんの感情に寄り添う音。自分が触った音が、誰かの背中をそっと押す。そんな瞬間を、僕たちと一緒に作っていきませんか?
編集後記(採用広報部より)
音は目に見えない。でも、心を震わせる力がある。今回のインタビューを通じて感じたのは、技術やツールではなく、“人の温度”が音を変えていくということでした。Tさんの言葉には、どこか職人的な硬派さと、仲間への深い信頼がにじんでいました。どれもが、SCチームをただの制作部署ではなく、“人生の一部を一緒に作る場所”へと引き上げていました。
VOISINGでは、SCチームを含め、クリエイティブにまっすぐに向き合う仲間がたくさんいます。「クリエイティブが好き」「支えたい誰かがいる」「チームで何かを成し遂げてみたい」──そんな気持ちを抱いている方にとって、この場所がひとつの“次の扉”になることを、心から願っています。
音声編集の現場で“誰かの声を輝かせたい”方、MIX師としての経験を活かしたい方、サウンドクリエイターとして新たな表現に挑戦したい方。SCチームは、きっとあなたにとって新しい挑戦と出会いのある場所になるはずです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
株式会社VOISINGでは、共に挑戦し、創り上げていく仲間を募集しています。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご応募ください。皆さまからのエントリーを、心よりお待ちしております!
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