食べチョクのインターン生を紹介する企画。第1回は、食べチョク初の新卒内定者となった大学4年生の遠山愛実さんにインタビュー。急成長の波の中で、プロジェクトをひとりで任されるまでに成長した、食べチョクでの1年間半に迫ります!
【遠山愛実さんプロフィール】
大学入学後、すぐにtoB向けのメディア事業を展開する会社でインターン。その後、食べチョクに入社し、急成長期の業務に奔走。その後、複数の販促キャンペーンのプロジェクトオーナーを担当する。食べチョク初の新卒内定者として2022年4月にビビッドガーデンに入社予定。
玄米の香りで思い出す、萎縮していた食べチョク新人時代
ー食べチョクでインターンをされる前は何をされていたんですか?
企業ブランディングを支援する会社で2年ほどインターンをしていました。大学1年生の5月に入社して、企業の業務内容や社員の姿を発信する記事を約400本ほど作成しました。大学生になったばかりで右も左も分からなかった私が、ビジネスのイロハを学んだのはこのときです。
その後は宮城県で住み込みのインターンにも行きました。小規模の建設会社で採用広報として、当時課題だった新卒採用の強化に取り組みました。
ー食べチョクにはなぜ入社されたのですか?
大学進学を機に長野から上京して以来、地方と都会を比べることが増え、地方創生に関心をもつようになったのがきっかけです。宮城のインターンでは、震災復興や地方への問題意識を持った同世代と交流することが多く、地方への関心がさらに高まりました。そこで、残りの大学生活はより地方の色が出る、地方に根ざした産業に関わることができる会社で働きたいと思いました。
前のインターン先の写真
食べチョクが関わる一次産業は、地方の自然や伝統、人柄などあらゆるものを反映する産業で魅力的ですし、課題も多いのでやれることがたくさんありそうだとワクワクしました。Wantedlyから応募し、大学2年生の終わりに食べチョクに入社しました。
ー入社後は何をされていましたか?
当初は、お客様へ商品のご案内を送るメールマガジンの作成をしていました。求められるレベルが高いのに加えて、個人のお客様向けの表現と短い文章作成に慣れておらず、全て書き直しになることもありました。しかも「あとはよろしく!」と仕事を丸ごと任せられることも多く、その要件を定義するところからのスタートになる場合が多かったです。このため、キャッチアップを必死にやりつつアウトプットの質も上げることが必要でした。そのため、最初は私自身が業務で役立っているとはなかなか思えず、相当萎縮していました。
内定をもらった今だからこそ言えますが、当時はこの会社が苦手でした。人数が少なかったこともあり今と違ってすごい静かでしたし、同世代のインターン生も全くいませんでした。一軒家だった当時のオフィスでは毎日のように玄米がたかれていて、今でも玄米の匂いがするとこの頃を思い出してうっとなります(笑)。
急成長の荒波の中で働くことで得た社内の信頼。鍵となったのは、一生忘れられない全社会議
ー今の遠山さんからは想像できませんが、転機となったきっかけはなんですか
きっかけは新型コロナウイルスの感染拡大によって、飲食店や百貨店に卸せなくなった生産者さんを中心に大打撃が生じたことでした。当時、お困りの生産者さんからのSOSが相次ぎ、10名程度しかいなかったビビッドガーデンは全く人手が足りない状況になっていました。ですので、社員もインターンも関係なく、部署を横断してあらゆる業務をやるようになりました。
私自身もフルリモートの中、元々のマーケティングチームの業務をこなしつつ、カスタマーサポートの業務や生産者さんサポートの業務など、あらゆるチームを横断して働きました。
当時を思い出すと、3ヶ月で35倍ほどに急激に注文数が増えたので全ての業務において仕組みがなく、人手すらいないカオスな状況でした。そのためタスク量も多かったのですが、タスクをこなしていくうちに自分のできる業務の幅が一気に広がり、自分自身の成長を実感しました。業務の幅が広がるにつれて、関わる社員さんも増えていき、少しずつ周りの信頼を得られるようになっていく感覚がありました。
印象的だったのが、5月下旬ごろに久しぶりに出社したときに、いままで喋ったことのない社員とも自然に話ができるようになっていて、その中で他のチームの新しい仕事も任されたことです。今までの私と違うという実感がすごくありました。この頃は業務量こそ多かったですが、とても楽しんで働いていたのを覚えています(笑)。
ーそのころの食べチョクで印象的だったことはありますか。
コロナが広がった時期に緊急で開かれた全社会議です。そこでは、代表の秋元から、「生産者さんが困っているから今私たちがやらなくてはいけない。全てのスケジュールを変更して、誰よりも速く動こう」という発言がありました。私はなにより、緊急のSOSを発している生産者さんのために全社で集まって、意思を確認しあって団結したことが印象的でした。参加しながら、これは一生覚えているだろうなと思ったほどです。誰がどこの席に座っていたかも覚えています(笑)。
食べチョクにとって転換点となった時期に、代表の秋元が発する言葉を聞けたことや、その後、全社で確認した意思に基づいて自分自身が行動を起こせたことは、とても貴重な経験になったと感じています。
全力で目指した食べチョク初の新卒内定と、責任を背負った初プロジェクト
ー急成長にともなって遠山さんの業務はどのように変わっていったのでしょうか。
3年生の8月ごろに、いままで業務等で指示をもらっていたインターンの先輩が退職したので、私がその立場になりました。それと同時に、社員1人とインターン生3人が新しくマーケティングチームに入社したので、そのオンボーディングも行っていきました。そのため、私自身の業務のキャッチアップで精一杯の中、チームメンバーへのインプットとアウトプットもしなくてはいけないという状況でした。同じ頃、上司から私を初の新卒内定者として検討していると頭出しもありました。
このように、8月はいろいろなことが一気に押し寄せてきて頭の中がいっぱいいっぱいでした(笑)。ただ、私は、食べチョクでインターンをするなかで確実に自分の成長を感じていましたし、今後もこの会社でやれることの幅を広げていけるという実感があったので、絶対内定をもらいたいと思ったのを覚えています。
ここから、自分自身でも、自分の価値を問い直すようになりました。私自身がビビッドガーデンで一番発揮できる価値とは何なのだろうかと。自分のできること、得意なことを自分で知ることは案外難しいものです。上司やチームメンバーの力も借りながら改めて問い続けていく中で、私はとにかく社内の全てのことを拾ってみることを意識しました。業務のことはもちろんのこと、来客対応や皿洗いまで行いました。
その中で3年生の2月に、花を販促する「花チョクキャンペーン」という1つのプロジェクトを0から任されました。いままでの業務とは違い、部署を横断して商品設計からLP、プレスリリースまで全て私が関わりました。このプロジェクトでは、初めて取締役の松浦と並走して進めることができ、私の根幹となる仕事のスタンスを吸収して身に付けられたと感じています。
ー遠山さんが身に付けた仕事のスタンスを教えていただきたいです。
「花チョクキャンペーン」を通じて、私が松浦から特に学んだことが3つあります。
1つ目が、仕事の進め方です。一緒に働くメンバーとは、業務を細かくすり合わせることが重要だと思っています。認識がずれたまま、メンバーが見えていないところで勝手に動いたり、意思決定したりしてしまうと、後々困る状況につながりやすいです。ですので、少し認識のズレがうまれてそうだったらミーティングをするなどして、細部まで認識を合わせることを心がけています。
2つ目がコミュニケーションの取り方です。一緒に働く人たちと合意形成をとるために私自身の普段の振る舞いから気を配るようにしています。特に心がけているところは、話す相手やその時の自分の機嫌で態度を変えないことや、テキストコミュニケーションでは相手が1分で返信できる文面で送ることなどです。
3つ目は、優先度付けです。プロジェクトを進める上で、どの施策を優先的に進めるかや、どの情報を優先的に目立たせて発信するかといった点です。プロジェクトマネジャーとしてキャンペーンを実行する中で、成果が出せるであろう選択肢の中でどれを優先的に実行するかという仕事の考え方を身に着けることができました。
地域固有の魅力を伸ばすことのできる人になっていきたい
ー現在食べチョクでは何をされていますか
主に、KPIを含めたメルマガ全体の運用を担うとともに、食べチョク&moreという自社メディアのプロジェクトオーナーをしています。また、マーケティングチームのインターンチームの拡大に伴って、社員とインターン生をつなぐハブのような役割であるインターンリードを担っています。
インターンリードは、社員から受け取ったタスクや依頼を、まずは私が整理して他のインターン生に渡すことが主な業務内容です。私の中では、バレーボールでいうリベロとセッターの兼任をイメージしています。インターン生はみんな優秀なので、私がうまくパスをあげればきれいにアタックを決めてくれます。だからこそ、みんなが入社年月やシフト状況でカバー仕切れない部分を、私が拾いきってうまくパスを出すことがとても重要だと考えています。
ー食べチョクで得た成長と今後の目標を教えてください
1年間半インターンをしてきて、私が背負うことのできる責任の重さが増したことと、意思決定できることの幅が広がっていることに成長を感じています。例えば、メールマガジンだったら最初は1通あたりの成果を背負っていたのに対して、今ではクオーターごとの全体の数字を背負っています。また、インターンリードになってからは、背負っている責任が個人からチームのものになっていきました。
今後の目標として、さらに背負える責任と意思決定の幅を大きくしていきたいと考えています。また、私の元のルーツは地方への関心にあるので、これまで以上にたくさんの生産者さんと関わっていきたいし、その生産者さんをさらに輝かせる方法を模索していきたいと考えています。いずれは、より裾野を広げて、その地域固有の魅力を伸ばす仕事ができるようになりたいです。
最後に食べチョクでインターンすることの魅力はなんだと思いますか。
やはり、やりたいことを任せてもらえることだと思います。もちろん、生産者さんやユーザーへの最大限の価値還元につながっていて、自分でやり抜いて成果を出せるという条件付きではあります。ただ、そこさえ踏まえていれば、自分の成長のためや、一次産業への貢献のためにどんどん貪欲に仕事をすることができる環境です。そういった環境が好きな方は本当に楽しいと思うのでぜひ一緒に働きましょう。
カオスで大変だった状況を笑いながら話す遠山さんからは、確かに積み上げられてきた実績と成長を感じました。遠山さん、お時間をいただきありがとうございました!
【聞き手】佐藤宏軌(食べチョクのサービス企画でインターンをしています。学生の視点からビビットガーデンのメンバーの魅力をお伝えします。)
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