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「VOD時代をもっと便利に。」新事業ローンチの背景と戦略について、株式会社viviane代表に聞いてみた【CEOインタビュー】

直近では月間アクティブユーザー数1,000万を超えるなど、エンタメ記事メディアとして国内でも最大規模に成長しつつあるciatr[シアター]

株式会社vivianeは主にこのメディア事業を伸ばすことにフォーカスしてきましたが、先日、新たなサービスのβ(ベータ)版をリリースしました。

詳しくは以下で紹介しますが、新サービス名は1Screen(ワンスクリーン)。動画配信サービス横断でのコンテンツ検索に特化したツールです。

新サービスを打ち出すにあたって、弊社代表の田辺はエンタメ業界の現状をどう捉えていたのか?編集部の長尾がインタビューしてみました。

1Screen(ワンスクリーン)とは


此度リリースした1Screenとは、ひとことでいえばVOD(動画配信サービス)横断型の検索エンジンです。

Amazonプライム、Netflix、hulu、U-NEXT、などなど様々なVODが生まれてユーザー数もどんどん数を増やしています。

観たい作品がどのサービスで配信されているのかがひと目で分かるというシンプルなツールながら、コンテンツやVODが乱立してきている時代に求められる便利な機能を備えています。

現在は映画作品のみ対応ですが、アニメ・ドラマ・バラエティなどなど、データベースの拡充も順次おこなっていく予定です。

1Screen | ワンスクリーン
ワンスクリーンはciatrを運営する株式会社vivianeが提供するVODアグリゲーションサービスです。Netflix, Hulu, Amazon Prime Video...などから、気になるドラマや映画の配信情報をかんたんに探すことができます。
https://1screen.ciatr.jp


株式会社viviane代表・田辺にインタビュー!



―― 1Screenのβ版リリースの背景は?

長尾:1Screen(ワンスクリーン)がついにリリースとなりましたね!改めて、どんなサービスなのか、サービスが生まれた背景などを教えてほしいです。

田辺:現在の主な事業である記事メディアciatr[シアター]のほうでもVOD関連の情報を充足させていっていますが、世の中全体の流れとして映画、ドラマ、アニメ、バラエティなどあらゆるコンテンツはスマホなどを通してインターネット経由で視聴するのが一般的になってきています。

今まではTVがコンテンツの王様でした。ところが、ここ数年でモバイルユーザーが大多数を占めるようになり、“誰でも”、そして“どこでも”映像作品をはじめとするコンテンツを作ったり視聴したりできるようになりました。

TV局でさえも、各局がそれぞれ動画視聴アプリを作ったり、ABEMAやTVerで無料視聴できたりと、大規模な転換期を迎えたと考えています。いわゆる「インターネット上のTV局」が乱立していて、これからもっとそういったサービスは増えていくはずです。

そのなかでユーザーの選択肢は増えますが、次は何を観るのか・どのサービスで観られるのかといった部分で迷いやすくなってしまいます。

長尾:なるほど。僕も4つくらいVODに加入していますが、たしかに迷う時間は増えましたね。観たい作品があるときに、一つ一つのサービスの検索して、「やっと見つけた!」みたいな時間が生まれるようになりました。

田辺:そこで迷う時間ってめちゃくちゃ無駄じゃないですか(笑)。なのでそれを1つのサービス上で簡単に把握できて、ユーザーが次に観る作品をサジェストしてもらえることに潜在的なニーズがあるはず。そこを目指して開発したのが1Screenです。

長尾:ローンチ後にはプレスリリースを打ちましたが、すでにTwitterなどでシェアされる場面もみられて嬉しいですね!

田辺:ハイ!嬉しいです!

エンタメが好きな人とかは「何となくこんなサービスがあったらいいな~」と思っているはずだと、仮説を持っていたからこそ取り組んだ新事業ではありますが、シェアされたときの反応をみて「やっぱりみんなそう思ってたよね!」という実感がわきました。


―― 正式版までにどのように改善していくのか?

長尾:言えるところまででいいのですが、現時点で1Screenをどのように改善していくことが課題だと考えていますか?

田辺:直近は、とにかく作品データベースの充実させていくことが課題だなと思っています。

映画だけでなくアニメ・ドラマ・バラエティなど、あらゆる作品データが揃っているということは大前提で、あとはとにかく正確な情報が得られるサービスであること。

当たり前のことですが、作品情報を提供するサービスにおいてデータが正確であることは最も重要なファクターだと考えています。またデータの深さも重要です。作品のキャスト情報や公開年などをはじめとして、あらゆる情報がひと目で分かることを徹底したい。

そうやってデータを充足させていった結果として、まずはVODでなにか観ようと思ったときに1Screenを想起してもらうことが第1フェーズだと考えています。

長尾:データをとにかく充実させていくという方向性のなかには、データ自体の正確さ以外に、検索の精度も入ってきますかね?現状の1Screenトップページをみた感じだと作品をサジェストしてくれるようなUIですが、検索とサジェストとの2つ軸になっているような気がしました。


※画像はPC画面

田辺:そうですね。検索精度についてももちろん高めていきたいし、そのあたりも全部あわせてデータ精度だと思ってます。たとえば「ハリー・ポッター」を観たい人が「ハリポタ」と調べてもしっかり検索できるといったようなことが大事だと思ってます。

サジェスト・レコメンド機能についても、1Screenの大きな特徴だと思っています。ここに関してはユーザーが集まれば集まるほどデータが集積されるので、おすすめする作品の精度も高くなってきます。

たとえばNetflixではこの作品が人気だけど、Amazonプライムでは違う作品が人気だというデータがあったとして、これはVOD横断型だからこそ分かることなので、ユーザーに対してとてもフラットなサジェスト・レコメンドが出来るようになります。

こういったふうに1Screenをツールとしてもっと便利にしていくこと第2フェーズです。第1フェーズで正確なデータを充足させた上で、第2フェーズではユーザーにとってもっと便利なものに。

たとえば自分が加入しているサービス内で新しい作品が配信されはじめたときに通知するなど、パーソナライズする方向になっていくと思います。


―― 新事業によって会社におとずれる変化は?

長尾:株式会社vivianeはこれまでciatr[シアター]ひとつの事業だけでやってきましたが、あらたに1Screenを開発していくことで、どんな変化があると考えていますか?

田辺:社内環境はめちゃくちゃ変わると思います。実はここ2,3年はずっと新しい事業を模索していて、実現までは結びつかなかったアイディアも沢山あります。

そんななかで1Screenが形になってきて実際にサービスとして打ち出すことになり、会社的にはciatr[シアター]以降はじめての別プロジェクトです。その時点でめちゃめちゃ社内メンバーにとって変化は大きいはず。

メンバー人数自体は大きく増えているわけではないまま、事業が2つに増えたことで、メンバーひとりひとりの視座を上げることが求められていきます。1Screenは海外展開も考えているし、難易度が上がっていくので。

長尾:現状でいうと、すでに新しくエンジニアがジョインすることが決まっていますね。やはり1Screenをもっと改善していく段階で、開発部の存在感が今まで以上に輪郭ハッキリしてきている感じがします。

田辺:そうですね。さっき話したように兎にも角にもまずはデータ整備。がむしゃらに、でもデータとしては正確で充実したものを作っていかなくてはならないです。くわえて1Screenのようなサービスは、国内では先行事例があまりない

これまではCTOの渡邊さんが職人みたいに手広くカバーしてきてくれましたが、そうもいかなくなります。なのでこれまではciatr[シアター]の編集部が一大部署でしたが、今後は1Screenのほうで開発部チームが編集部以上にうまく機能していく必要がある気がします。


【CEOとCTOに聞いてみた】前編:エンジニアが事業拡大中のvivianeで得られるものとは? | vivianeブログ
株式会社vivianeでは、今後の事業拡大に向け、3人目となる正社員のフルスタックエンジニアを積極採用しています。既存サービスのエンタメ情報メディアciatr[シアター]だけでなく、新規事業として新しいサービスも開発中。現在のviviane社にエンジニアとして関わることで何が得られるのか、CEOの田辺さんとCTOの渡邉さんにお話を聞きました。 ...
https://www.wantedly.com/companies/vivianeinc/post_articles/275469


―― ciatrは記事メディア。1Screenはデータベース。どうクロスしていくのか

長尾:ciatr[シアター]と1Screen(ワンスクリーン)という2つの事業を成功させていくことが目標となりますが、最終的なゴールはどこなのでしょう。というのも、どちらも同じエンタメ領域で、VODユーザーに焦点を当てたサービスです。2つの事業がクロスするなど、もっと大きな展開が待ち受けているのでしょうか?

田辺:それでいうと、2つの事業はめっちゃ結びついていると思いますね。ciatr[シアター]のほうも最初は映画だけだったのが、ドラマ・アニメ・VODとカテゴリが増えてきて、さらにはライフスタイル(視聴環境についてホームシアターなどのおすすめ情報を紹介)といった分野まで。現状1Screenも映画だけですが、そこからバラエティなどまで拡大していく予定です。

ただアプローチがまったく違うと考えています。ciatrのほうは、作品に詳しい編集部メンバーが専門的な視点から、おすすめ作品などを解説したり、劇中の難解なポイントを考察したりといった記事を作っていきます。

一方で1Screenが扱うのはデータそのものです。VODを使うユーザーにとってもっと便利に作品を探せるツールとしての役割をまず果たさなければなりません。そしてユーザーが増えるほど、視聴データが溜まっていくので、それをどう解釈するのかということが重要になってきます。



長尾:ciatrは作品を考察したりおすすめ作品を紹介したり、コンテンツの中身を分解して記事にしていくという向きなのに対して、1Screenはコンテンツの作品データありきで、ユーザー行動などを解釈してひとつのツールに集約していく。ということですかね?

田辺:そうです。違うアプローチからエンタメコンテンツ全体を見ることができるので、今までciatrだけでは出来なかった記事が生み出せるようになると思います。たとえば、1Screenのほうでこういう作品が好きな人には、こちらもおすすめみたいな情報がつかめるので、ciatrのほうでも「おすすめ作品◯選」みたいな記事の精度を高めていくことができると考えています。

現状でもドラマ視聴率ランキングなどの記事は流入が多いですし、話題になっているものや人気のものを観たい・知りたいというニーズはけっこう大きいはずです。VOD横断で人気作品が把握出来るようになっていくので、ランキング記事も競合が真似できないクオリティにすることが出来ると考えています。




今回は、株式会社viviane代表の田辺に、新サービスについてインタビューしてみました。

僕自身は編集部のメンバーとして参画していますが、やはり1Screenがリリースされたときには事業部を越えて高揚感が伝わってきました。

なおいっそうciatr[シアター]を盤石にしていくことに邁進しながら、ひとりのメンバーとして、2つの事業が目指す未来を一緒に作っていきたいと思っています。



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