【資格取得】インタビュー Vol.23_後編|「それはまだ苦手じゃない」乗り越えるための思考法 | skill
こちらの記事は、Mさんの資格取得インタビューVol.23の後編です。前の記事をご覧でない方や、詳しく読まれたい方はこちらからご覧ください。【資格取得】インタビュー Vol.23_前編|「コードを...
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みなさん、こんにちは!ヴェシカの飼谷です。
今回ご紹介するのは、「あえてコードを書かない学習」に挑戦し、その結果をしっかり検証したMさんです。
インタビューは前後編に分けてお届けします!
前編では、「コードを書くと覚えやすい」は本当なのか?という素朴な疑問から、自ら試して導き出した結論と、その学習プロセスを聞かせていただきました。後編では、Mさんの過去の経験に基づく「物事の捉え方」にも注目。
物事をどのように捉え、何を考えて今に至るのか。
その過程をぜひご覧ください!
◎資格取得者
名 前:Mさん(男性)
前 職:家電製品サポートのコールセンター業務
◎合格資格
Java silver
取りたい資格を決めた理由をおしえてください。
将来は、開発に携わりたいと考えていたので、開発言語であるJavaに決めました。
弊社では、資格手当が支給される資格の取得数は最大3つまでであり、そのうちSTEP1とSTEP2にカテゴリ分けされ、前者から2つ、後者から1つ選択します。
私はSTEP1をすでに2つ取得していたため、STEP2のJava Silverに決めました。Java BronzeはSTEP1に含まれますが、私は取得していません。
実際に資格を取得して、なにかに役立てられそうですか?
まだ明確に具体的な何かに役立てられそうだというイメージはありません。
ただ、以前よりもコードを読むことに抵抗を感じなくなりました。
学習時間や工夫・総学習時間はどのくらいかかりましたか?
Bronzeの学習時間を含めて約140時間です。
学習はいつ、どのように取り組みました?
平日の帰宅後に毎日約2時間学習時間をとっていました。
9月:Java Bronzeの学習。
いわゆる紫本(オラクル認定資格教科書Javaプログラマ Bronze SE7/8)でJavaの基本的な部分をノートにまとめました。
10月以降:Java Silverの学習。
いわゆる黒本(徹底攻略Java SE 11 Silver問題集)を繰り返し解き、間違ったところをノートに追記する。
黒本は合計で6周しました。内容は以下の通りです。(黒本には模擬試験が2つあるため、それぞれAとBとします。)
1週目:練習問題のみ
2週目:練習問題と模擬試験A。模擬試験正答率:約40%
3週目:練習問題と模擬試験B。正答率:50%
4週目:練習問題と模擬試験AとB。正答率:Aは約60%、Bは約55%
5周目:練習問題と模擬試験AとB。正答率:Aは約70%、Bは約70%
6週目:模擬試験AとB。正答率:Aは約80%、Bは約75%
インターネットを見てみると、多くの方は黒本3週くらいで試験合格している人が多いので、客観的に見ると効率が悪いなという印象です。要因として考えられることは、2つあります。一つは実際にコードを記述しなかったこと。これについては、後述します。もう一つは、一回の学習で曖昧なことをそのままにしていることが多かったことです。解答を見る際に、前周で間違えていたことを同じように考えて間違えているなと思うことが多かったです。その時は、「また、これか」と理解したようになっていても、1~2週間後に再度解くと、また間違えてしまうということが多発しました。特に、インスタンス化やインターフェースが絡んでくる問題を間違えてしまうことが多かったです。
3週目が終わったあたりで、あいまいな知識への対策が必要と感じました。YouTubeを見ていたところ、「黒本著者が教える やさしくない!? Java」というYouTubeチャンネルを見つけました。黒本での問題演習と並行し、動画での学習を行うことで、理解が深まりました。そのおかげか、4週目以降は正答率が上がりました。このYouTubeチャンネルはおすすめです。
他には5周目あたりで間違えやすいところを改めてノートにまとめ、就寝前にさらっと確認していました。試験直前のカンニングペーパーとしても役立ちました。
チャレンジした結果、何が大切で、どこを改善したいなどはありましたか?
今回は、前述したようにコードを一切PCに書かず、座学のみで資格取得をしました。
理由は、あえてコードを書かずに学習したら、どのくらいの学習効率になるのだろうか?という意識がありました。VBAの時に、コードを書くと覚えやすいと以前インタビューで答えたので、実際に正しいかということを、示すために実施しました。
やってみてわかったことは、やはり、しっかり書いて実行したほうが、理解が早く進むということです。
前回、ExcelVBAを取得した際は、コードを書いて、実際の動きを確認しました。
そのおかげか、試験もすぐに合格でき、現場入場後もExcelでの作業の効率化に役立てることができました。ExcelVBAとJavaでは、受けた試験の難易度が異なるという点がありますが、それを差し置いても、コードを一切書かずに、学習したJavaは、学習の効率が非常に悪かったと感じますし、加えて実務等に応用する理解も足りないと感じます。
資格試験の観点でいうと、特に例外処理やコンパイルエラーが選択肢にある問題での正答率が、コードを書かなかった為に上がりづらかったように思います。仮に、コードを書くということをしていれば、どこが間違えているのかを実体験として覚えられると思います。
改めて、実際に手を動かす大切さがわかりました。
今後、私と同じように未経験から資格を取得する方は、面倒くさがらずにコードを書くということを大切にしてみてください。これを反面教師に、今後学習に取り組む方が、実際にコードを書いてみて学習し、スムーズに資格試験を受けられたのなら、この苦労も報われるのかなとも思っています。
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【資格取得】インタビュー Vol.23_後編|
「それはまだ苦手じゃない」乗り越えるための思考法