リモートワークが普及した今、場所にとらわれない働き方に興味を持つ人は少なくありません。
ただ、実行に移せるかはまた別の話・・そんな中、当社ではエンジニアの下地さんが、社内で初めてワーケーションに挑戦しました!
選んだ場所や過ごし方、仕事とリフレッシュのバランス、何より実際にやってみたからこそ気づけた“ワーケーションの本音”をインタビュー形式でお届けします。
「いつもと違う場所で働くこと」にどんな価値があるのか──そのリアルに迫ります。
下地さんのプロフィール
琉球大学情報工学部情報工学科を卒業し、2018年バリューブリッジに入社。
AIエンジニアとして、さまざまな業務に携わっています。
はじめに、ワーケーションを決めたきっかけを教えてください!
▶︎2020年のコロナ禍をきっかけに会社が完全フルリモート体制になり、その後もフルリモートが継続されたことが背景にあります。
エンジニアという職種柄も相まって「働く場所に縛られない」という状況の中で、「この環境を活かして、海外で暮らしながら働くのもアリなんじゃないか?」という思いが芽生えました。
一方で、妻も以前から海外生活に関心があり、ちょうど妻が前職を退職したタイミングでもあったので、お互いにとって絶好のチャンスと考え、ワーキングホリデービザでの海外生活を決意しました。最終的には、オーストラリアのメルボルンとシドニー、ニュージランドのオークランドとで、2カ国・3拠点にそれぞれ半年ずつ滞在しました。
ワーケーションの場所はどうやって選びましたか?
▶︎滞在先は、国内でもワーホリ先として特に人気のあるオーストラリアに決めました。
理由は、英語圏であること、そして業務上、日本時間(10:00〜19:00)に合わせて働く必要があったため、時差が少ないことが大きなポイントでした。
また、観光を存分に楽しむことも大きな目的のひとつでしたので、有名な観光地も多いオーストラリアは私達にとって魅力的な国でした。
ワーケーションを実行に移すにあたっての障壁や苦労はありましたか?
▶︎ビザの取得や渡航のための手続きはもちろんのこと、「1年通して現地での生活が本当に成立するのだろうか」というのが一番の懸念でしたね。
生活に関する下調べやシミュレーションは徹底的に行いました(笑)既に現地でワーホリ生活している方のYoutubeチャンネルをいくつも登録していたのですが、毎日、最新投稿がないかチェックしていました。
ちなみに、ずっと動画を見て参考にしていた方と、現地でディナーをご一緒したのはちょっとしたハイライトです。その際に当時の感謝を伝えました(笑)
ワーケーションの地に住み始めた時の印象はどんなものでしたか?
▶︎日本との違いはもちろんのこと、3つの都市それぞれの違いを感じられたことが良い経験になりましたね。
正直なところ、拠点を移さずに1ヶ所で過ごしていた方が圧倒的に楽だったと思いますし、今でも本当によう頑張ったなと感じています(笑)
それでも、それぞれの都市での生活に思い出があり、3ヶ所とも思い入れのある場所になったので、貴重な経験だったなと感じています。
1日の過ごし方と、ワーケーションでうまく仕事を進めるためのコツがあれば教えてください!
▶︎日本との時差は、オーストラリア(シドニー/メルボルン)で+1〜2時間、ニュージーランド(オークランド)で+3〜4時間と、いずれも日本よりも時間が進んでいます。
なので、休憩時間には夕食を済ませてしまい、終業後はお風呂と最低限の家事だけやってあとは寝るだけという状態にして、就寝が遅くならないように調整していましたね。
逆に朝は時間に余裕があるので、その時間を余暇に当てたり、溜まった業務があればその時間で行ったりしていました。
ニュージランド生活中は現地時間の14:00(日本の10:00)に始業なので、時間にゆとりがあるときはカフェでブランチに行ってから出勤したりしました。
同じぐらいの時差で日本より西側の国で行けば、逆に終業時間が早くなるので、夕方から飲みに出かけに行ってたでしょうね(笑)
海外ならではの苦労はありましたか?
▶︎2カ国とも都市部に住んでいたこともあり、インターネット環境などに関しては全然問題なかったです。先ほどのタイムスケジュールを工夫するなどして家族とも生活リズムを合わせるようにしていたので、割とうまくやれたかなという気持ちです。
ワーケーションを延長しようと思った時の心境はどんなものでしたか?
▶︎当初はオーストラリアに1年間滞在して帰国する予定でいましたし、1年で十分なほど濃い日々を過ごせたので特に思い残すことはなかったのですが、ただその一方で1年前の頃と比べて海外生活に少しずつ慣れてきていて、海外生活を楽しめる余裕が出てきている実感があったので、もう少しだけ延長して、今度は別の国をトライしたいと思い、一旦一時帰国して、今度はニュージーランドが同じく英語圏でワーホリ可能で観光的にも魅力的だったので、延長して半年間生活することにしました。
利用した制度はありますか?
▶︎ワーホリビザ以外は特にこれといった制度は使っていないです。
エンジニアとして仕事をする上で得た学びや、新しい価値観などがあれば教えてください。
▶︎海外からのリモートワークが実現できたことで、「こういう働き方もちゃんと成り立つんだな」と実感できました。
もちろん、ビザ、時差、物価、ネット環境など条件が揃ってこそ成立するものではありますが、こうした柔軟な働き方を実践できたこと自体が自信につながりましたし、今後の人生にプラスになると思っています。そして、何よりこのチャレンジを快くOKしてくれた会社には本当に感謝しています。
特に印象に残っている、楽しかったことを教えてください!
▶︎思い出は沢山ありますが、この旅でのハイライトをいくつかご紹介します!
オーストラリア編
・メルボルンの街をぶらぶらしながら歴史のある建物やウォールアートを探し歩いたこと
・シドニーハーバーで迎えた年越しのカウントダウン
・エアーズロック旅行
・野生のコアラに遭遇したこと
ニュージランド編
・本場でラグビーの試合観戦できたこと
・各地の山でハイキングやトレッキングを楽しんだこと
・ワインが有名な島でワイナリーを巡ったこと
・車で2000km以上運転してニュージーランドを縦断したこと
他にも、各地で街の雰囲気や自然の良さを存分に楽しむことができました。
結論、ワーケーションはおすすめできますか?
▶︎結論から言うと、ワーケーションはおすすめです。
ただし、旅行気分を味わいたいだけなら、連休に旅行する方が合っているかもしれません。
ワーケーションの魅力は、平日はしっかり働きながら、休日や空いた時間に滞在先を満喫できるところ。
期間に余裕があれば、あれもこれもと予定を詰め込まず、自分のペースでゆっくり楽しむこともできます。
普段の旅行では選ばないような過ごし方ができたり、旅先での新しい発見や気分転換があったり。
そんなふうに“働く”と“旅する”がバランスよく混ざり合う日常を送れるのが、ワーケーションの醍醐味だと思います。
そんな働き方に興味がある方には、ぜひ一度試してみてほしいですね。