今回はバリーズのCOOである木綿裕美(きわた・ゆみ)さんに、ブランドスタジオ事業部の業務内容や魅力について語って頂きました。
旅好き女性たちの濃いコミュニティと企業をつなぐ仕事とは?
―― ブランドスタジオ事業部の業務内容を教えてください
TabiMUSEでは、これまで旅好き女性のコミュニティを軸にメディアやイベント運営、ツアー企画やアイテムプロデュースなどを実施してきました。
ブランドスタジオでは、これまでの運営で培ったノウハウを活かして、ミレニアル世代を中心とした旅好き女性たちから共感を得るコンテンツ制作や企画プロデュースから実施まで、ご要望に合わせたソリューションを企業様へ提供しています。
具体的な動きとしては、まずはクライアントさんのニーズを引き出して、「どんな提案をすれば、そのお手伝いができるか」をヒアリング。それがメディアのタイアップなのか、ミューズのスキルやノウハウを活用した企画やイベントなのか。ソリューション内容を考えてご提案します。状況によってはサービスの説明を単純にするだけの時も。本当にシンプルですが、これが現状の基本的な今の流れですね。
―― メインとなるクライアントはどういった業界ですか?
メインとしては、旅行会社、政府観光局、航空会社様など「旅」に関わる企業様ですが、その他の業界の企業様とも「旅」を軸に様々なコラボレーションやお取り組みをいただいております。
「旅」をする時って、旅のプランニングやフライトなどももちろん重要ですが、いい写真を撮りたいとか、おしゃれなファッションで行きたいとか、お得なカードや保険を知りたい…などライフスタイル全般で女性達の「感度」が高まっている時期でもありますよね。
そんなタイミングで、企業様と旅好きな女性たちとをつなぐことで「素敵な旅をするためのきっかけ」を、より多くの女性たちに届けていきたいと思っています。
―― 旅行業界以外だと、どのような取り組みがありますか?
例えば、7月に実施した旅と学びをテーマにしたTabiMUSE CAMPUSイベントでは、Google Pixel様のご協賛を いただき、トークセッションや体験フォトブースを作らせていただきました。
トークセッションでは、「身軽に旅できる!一眼いらずのスマホカメラ撮影術」というテーマでより旅を楽しめるコンテンツを。体験ブースでは、ミューズのSakieさんに空間プロデュースをしてもらいブツ撮りが楽しめるスペースを設けました。
メディアのタイアップ企画だけではなく、リアルなイベントやツアーなど立体的な取り組みも積極的にご提案しています。
―― 日々の営業活動はどのように行っていますか?
まずは自分と繋がりがある所や自分で開拓できる所を中心にリストアップしてアポイントメントをとり、バリーズのサービスの魅力を知ってもらうというところから始めていますね。
会社やサービスの知名度もまだまだなので、根気強くアプローチすることも大切。前職のメディアでは、知名度が高く媒体名を先に言えば、興味を持ってもらいやすかった。でも今は、それだけではダメ。企業様に合わせて興味を持っていただきやすいコミュニケーションを常に意識しながら「どう接点を作り出すか」を意識しています。
実際にアプローチを重ねていく中で、TabiMUSEで活動してくださる「ミューズ」の表現力やクリエイティビティ、それを引き出すバリーズのプロデュース力を評価してくださる時は、本当に嬉しいですね。
―― 最近、印象に残っているお取り組みを教えてください。
入社して初めて担当させていただいたJTB様のツアープロデュースを全面協力する案件。商品リリースされた時はミューズも私も、カタチになったことを実感してとても嬉しかったし感動!という感じでしたね。
グアムのツアー企画のサポートをさせていただいたのですが、TabiMUSE編集部としてミューズ2名と私の3名と、JTBのご担当の方と一緒にグアムに行きました。魅力的なスポットを開拓したり、撮影をしたり、最終日にはツアープランニングの座談会をしたり…。ミレニアル世代を中心とした女性たちに魅力的なツアーになるようにチーム一丸となって取り組んだのでとても濃厚な取材になりました。
前職ではカメラマンやヘアメイクさんなど撮影チームで動くことが多かったのですが、TabiMUSEではミューズ自身が自分で写真をとり、セルフアレンジをするので、旅が大好きな女性たちが“切り取るシーン”がそのまま写真になる。そんな新しい撮影の仕方も新鮮でしたね。
営業経験はゼロ。日常生活から見えてきた成功のカギ
―― 木綿さんの前職は広告制作とWebメディアの運営。営業のご経験は?
私は、ずっと編集部でコンテンツ制作のプロデューサーやディレクターを担当していたので、もちろん企業様のニーズに合わせた企画提案やコンテンツ制作をすることは非常に得意なのですが、営業という職種の経験はゼロなんですよ。
COOとして、事業を成功させるためには、やっぱり自らが数字をどう積み上げていくのかを考えて示していかないといけない。そんな想いから営業活動を始めました。
最初の頃は新規開拓の度に心を痛めることもありましたが、前職の媒体のトップセールスに相談したら「そんなの当たり前だ」と言われてから、吹っ切れましたね(笑)。
ありがたいことに、前職のつながりで優秀な営業マンや、マネタイズの仕組みを考えるのが得意な方々が沢山いるので、「教えてください!」と頼み込んで会いに行っています。そこで、アドバイスをもらったりしながら自分のスタイルを築いている感じです。
―― 逆に今までの経験はどのように役に立っていますか?
企業様の課題に向き合い、それをどうユーザーとのコミュニケーションに落とすかを常に研究してきたので、企業とユーザーの「接点づくり」の視点はとても役立っていますね。
何気なく家でテレビを見ている時にも、旅につながるサービスが紹介されていると、「TabiMUSEと絡めてこんな取り組みしたら面白そう!」と勝手に妄想したり(笑)。
次の日に、企業様の商品発表プレスリリースの問い合わせ先に電話をして、アポイントメントをとって担当者に会いに行く…なんてことも最近ありました。
プロモーションに関してどこに課題がありそうかというのは常に考えていますね。旅行会社さんだと女子旅そもそものプランニングやページ作成に悩まれていることも多いんですよね。それに対して、女子旅を作るのが得意だというメッセージを持っていけば、課題解決に繋がります。
読者も、ミューズも、クライアントも。みんながHAPPYになるような仕掛けをつくる楽しさ。
―― ブランドスタジオ事業部で働く醍醐味は何ですか?
例えば広告代理店で働いている方だと、クライアントさんの要望を100%応える提案をするじゃないですか。ヒアリングをしてソリューションをどう結びつけるかを考えますよね。
ブランドスタジオ事業部では、すでにあるTabiMUSEのメディアやコミュニティやミューズのクリエイティビティを、企業さんをどう結びづけてお互いを活かすかを考えるのが面白いところです。例えば、ミューズに空間プロデューサーがいたり、ユーザーの熱量であったり…。あくまでも自分たちの持つリソースを活用します。
つまり、結果としてクライアントさんの課題解決だけではなく同時にミューズの活躍できる機会も与えられるし読者さんも喜ぶ。醍醐味は皆のHAPPYを作れるところですかね。
―― 反対に「ここが難しい」と思うことはありますか?
現状だとクライアントさんにTabiMUSEの価値を理解してもらうことですかね。私たちの強みは、ツアープロデュースやイベント、ミューズの表現やクリエイティビティ。
旅行の中でも海外旅行だけに特化していることや、一般の方々にミューズになって書いてもらってるというロイヤリティの高さは、なかなか文章だけでは伝わりません。共感されるようなコンテンツや写真を、プロではなく一般人が撮っていて、そこに等身大と共に憧れを作り出せているところにすごく価値があると思っています。
最近では、ネームバリューやPV数が高い他のメディアでさえも、タイアップだけでは刺さらず苦戦しているのが現実です。正直、TabiMUSEの認知度はまだまだ弱い。そんな状況下で、他のメディアさんと違う価値をどう作るか、どう伝えるか。熱量を持って話して、ファンになってもらうのが理想です。
「うちならでは」をいかに企業さんと繋げるかが大事だと日々感じています。だから、クライアントさんには実際に、オフラインのイベントに参加していただくこともあります。読者のロイヤリティの高さを熱量を肌で感じて頂ける機会なので、バリーズのファンになってくださることもありますね。
―― 最後に、ブランドスタジオ事業部に入ってくる未来の仲間へメッセージをお願いします!
ブランドスタジオに着手しているメディアさんは他にもあります。しかし現状としては、普通に制作会社のようになっていたり、マネタイズに悩んでいたりするところも少なくありません。
バリーズはメディアの新しいマネタイズを考えたい人や、メディアの中で今までにない価値を作りたい人にとって面白い環境です。
メディアでツアーを企業とプロデュースする会社って他にはないと思うので。様々な企業様との取り組みで、新しい価値をプロデュースできることに魅力を感じる方のご応募、お待ちしてます!