ある日、トイレの満空状況を配信するサービスを提供している弊社のお問い合わせフォームにMさん（女性、30代）からメッセージが届きました。

「問い合わせではありません。 昨日、有楽町丸井のお手洗いを利用しました。初めて御社のシステムを知りました。

過敏性腸症候群をもつ者にとって、このシステムは安心して施設を利用できるツールだなと思いました。 個室のドアが開いた時のカウントなので他にどのくらい並んでいるかまではわかりませんが、トイレに対して敏感な人間にとっては少しでも状況が分かるだけで気持ちが楽になります。

是非ともJRや幕張メッセ等、大型施設にもどんどん導入してもらいたいと思いました。 開発していただきありがとうございます、これからも頑張ってください。」

（全文を忠実に引用しました）

このメッセージをいただいて、バカン社員全員で大喜びしました。

メッセージをくださったMさんの場合、どんな風にバカンのサービスがお役に立っているのか、詳しくお話を伺いました。

ー過敏性腸症候群 [ IBS ] の方はどんなお困りごとを抱えていらっしゃるのですか？
お笑い芸人のサバンナの高橋さんもお腹が弱いとカミングアウトしてますよね。多分、私と同じ症候群だと思います。私の場合、緊張すると、急にお腹が痛くなるんです。そして、「今、トイレに行けない」と思っただけで、心臓がドキドキしたり、お腹が痛くなったりするんです。たとえば、電車が何かのトラブルで止まってしまうと、もうお腹が痛くてたまらなくなります。

ーそれはお腹が丈夫な人にはわからないご苦労がありそうですね。
通勤ルートは、「早い」「安い」よりも「途中駅で行けるトイレの数が多いか」で選びます。子供の頃から「社会の先生のあの声を聞くとお腹が痛くなる」とか「前の人のピアノのレッスンが終わりそうになるとお腹が痛くなる」などなど、緊張が高まってくる場面で、よくお腹が痛くなっていました。

ーバカンのサービスはどうお役に立てたのでしょうか？
「トイレに行けない」という状況になると、お腹が痛くなるのですが、逆に「トイレに行ける」状況になればお腹は痛くならないんです。電車が止まるとお腹が痛くなるのですが、動き始めれば、腹痛はおさまるんです。

ですから、「今、ここのトイレが空いている。いつでもトイレに行ける」とわかれば、お腹は痛くならないんです。有楽町マルイでは、「何階のトイレが空いている」とスマホを見ればすぐにわかるので、お腹が痛くならずに買い物や食事を楽しめるんです。

<有楽町マルイでのトイレ空き状況サイネージ表示のイメージ画像（実際の画像とは細部が異なっています）＞

私は、どこのトイレが空いているかという情報にはとても詳しいんです。大丸東京店のトイレも充実してますよね(トップ画像参照）。空いているトイレにすぐアクセスできるような百貨店には自然と足を運ぶ回数が増えます。買い物や食事はトイレが充実している施設で楽しむことが多いです。

ー駅や展示場などの大型施設にサービスをご要望いただいたのはどうしてですか？
よく使うターミナル駅で、最近、困るようになりました。というのも、近隣に大きなアリーナや商業施設ができたので、とても駅が混むようになったのに、トイレが増えていないんです。それでトイレに行列ができることも増えました。混雑していても、「他の場所にあるトイレなら空いてる」と分かれば、平気なので、駅に入れて欲しいと書きました。

大型施設については、、、大好きなアーティストのイベントに行ったときに辛い経験をしたことがあります。出入り自由のチケットなら、トイレが混雑しても近隣のホテルなどのトイレに行けるという安心感から、お腹が痛くならないんです。だから、絶対に、私は出入り自由のイベントしかチケットを買わないようにしているんです。

あるとき、会場に行ったら、出入り自由でないと言われてしまって。。。もう、お腹が痛くなってしまって、トイレの前でそのイベントを見ていました。楽しいはずのイベントが辛い思い出になってしまいました。

でも、もしあのとき、バカンのサービスが入っていて、いつでもスマホで空いているトイレが確認できていたら、思い切り楽しめたと思うんです。

混雑するアミューズメントパークなんかも、何年かに一度しか行けない方もいますよね。「ここのトイレなら空いてる」ということが分からないと過敏性腸症候群の人は、ずっとトイレのことを心配してないといけないでしょうね。けれど、バカンのサービスが入れば、その何年かに一度のお出かけが楽しいものになるんです。

ー並んでいるかどうかも重要なのですか？
はい、空いている個室数がわかっても、たまたまドアが同時に空いただけで、行列しているかもしれないと心配になります。行列の状況もわかると、より安心です。

ー成田国際空港に導入したexperience TOTOというトイレでは、行列の様子も検知しているんですよ

＜成田国際空港第一ターミナルビル南ウィング1階のトイレ。行列の検知表示の本格導入はバカン初＞

そのサービスは、本当にありがたいです。私と同じ悩みを抱えている女子中高生もいると思うんですよね。その子たちは、様々なことを諦めてると思うんです。もし、トイレの空き状況がわかって、挑戦できることが増えていったら、本当に素敵だと思います。

これだけ多くの方がスマホを持っているのだから、スマホでトイレの混雑状況がどこでも分かるようになったら、多くの方が救われると思います。

ー詳しくお話聞かせていただき、ありがとうございました。
本当にサービスを開発していただきありがとうございました。アウトレットモールとか、駅とか、遊園地とかあらゆるところのトイレの空き状況が分かるように頑張ってください！私も「お客様の声」として色々なところにバカンのサービスを入れてもらえるよう要望をしてみます。世の中を変えるために私にもできることがありますね！！

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お話を伺って、、、、

Mさんをはじめ、同じ症状で困っている方のためにも、バカン社員一同、トイレの空き状況が当たり前に分かる世界を目指して頑張って参ります。
過敏性腸症候群の方々のQOL向上の一助になれれば幸いです。

Mさん、応援どうもありがとうございます。

☆ サービスの詳細お問い合わせは　contact@vacancorp.com までご連絡くださいませ。

株式会社　VACAN
大石かおり