前編では、共同代表の飯竹と櫻井に、これからのUNI’SONについて話をしてもらいました。後編となる今回は、その2人が歩んできた過去を振り返ります。
どこで出会って、なぜ飲食×SNSに取り組む会社を始めたのか。そして、ここまで来るまでに、どんな苦労があったのか。うまくいった話だけではなく、当時のリアルなところまで、飾らずに語る様子をお届けします。
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「いいものづくり以外全部。」──第二創業期のUNI'SONが、これから向かう場所 | 株式会社UNI'SON
飯竹 恒太郎(代表取締役 / SS統括)
創業のきっかけとなったSNSグルメメディア「グルメ大学」を立ち上げから運営し、オウンドメディアの総フォロワーは200万人以上。そこで培ったノウハウをもとにSNS運用代行のサービスを立ち上げ、現在はSNSマーケティングを担うSS(Social Strategy Group)とクリエイティブ制作を統括している。
櫻井 厘太朗(代表取締役 / AS統括)
営業組織を統括し、飲食店オーナー様や経営者と直接やり取りするAS(Account Success Group)を率いる。日々、UNI’SONがどういう戦略で臨むか、どんな商材を作っていくかを考えながら、今もプレイヤーとして現場に立ち続けている。
目次
2人はどこで出会ったのか
櫻井:創業秘話ってことでいうと、まずは出会いからだよね。改めて振り返ると、自分たちは横浜国立大学の同級生なんだよね。
飯竹:そうだね。学生の頃から気が合って、一緒にいる時間が長かった。当時から2人とも、サークルとか友達といろんなお店に行って、飲み食いするのが結構多い組だった。行きつけの飲食店で、人との出会いとか思い出がどんどんできていった。今思うと、あの頃の飲食店との距離の近さが、そのまま会社の原点になっている。
櫻井:2人とも、そこまで目立つタイプではなかった。ただ、思いついたらすぐ動くところは、あの頃から今まで変わってないね。
「グルメ大学」という名前の始まり
飯竹:大きなきっかけはやっぱりコロナ。2020年の初め頃、もともとよく通ってた飲食店が、次々と苦しくなっていくのを目の当たりにして。人との出会いとか思い出をくれた場所が、どんどん閉まっていく。それを放っておけなかった。
櫻井:最初は、飲食店の方から「SNSをやってほしい」って相談を受けるような形で。それに対して、飯竹はSNSが得意だから「じゃあ代わりにやるよ」って引き受けた。そこから、自分たちがお世話になってたお店を、コロナから少しでも救いたいなって気持ちで動き出した。
飯竹:名前については、ちょっと面白い変わり方をしてて。もともとは横浜国立大学の周りのお店を紹介する「横国グルメ」から始まった。同じような悩みは他の大学の周りにもあるから、それならまとめてやろうと「大学グルメ」になって、大学生だけじゃなくもっと広く届けようってタイミングで、今の「グルメ大学」になった。単純な流れなんだけど、横浜国立大学の周りから始まったのが原点。
櫻井:会社名の「UNI’SON(ユニゾン)」も、実は学生時代のこの想いから来てる。ユニゾンという単語には「調和」って意味があって。大学の周りと大学生が調和して、もっといい地域をつくっていけるように。学生起業だったから当時はそこまで深く語れなかったけど、今振り返ると、人や地域と調和していくという原点はずっと変わっていない。
最初の壁は「お金をいただくこと」
飯竹:創業当初は本当に手探りで、飲食店がコロナでマーケティングにお金を回す余裕もないくらい苦しかった。そこで広告費をもらう代わりに、お店のクーポン情報をまとめて、ユーザーが使えるようにする仕組みを学部の友達と一緒に作ったりしてた。今考えると、ありえないくらいの熱量でやっていた。
櫻井:当時は飛び込みもテレアポも多かった。学生だったからこそできた部分もあって、「学生がこうやって作ったんです」と伝えると、営業的な警戒をされることが少ない。お金もかからないから、飛び込みのハードルも高くなかった。
飯竹:ただ、そこで最初の壁にぶつかった。当時は「飲食店からお金をいただかないのが正義だ」って本気で思っていた。コロナで苦しんでるお店からお金はもらえないと。でも、あるとき5万円だけもらって支援をしたら、そのお店の売上が120万、200万と大きく伸びて、すごく喜んでもらえた。そこで、自分たちの考えてた「正義」が変わった。
櫻井:無料でやってた頃は、0円だったからこそ、お店側もそこまで真剣に扱ってくれないことが実は多かった。担当の人が変わったら引き継がれずに終わることも多い。いいサービスなら、ちゃんと対価をもらったほうがお互い本気で向き合える。飲食店の役に立っているのかの部分は本当に悩んだけど、ここが「ちゃんとしたサービス」に変わっていく最初の転換点だった。
一番苦しかった、学生と社会人の狭間
櫻井:「経営が苦しかった時期」をよく聞かれるけど、会社としては、ありがたいことに大きく資金繰りで困ったことはほとんどない。自己資本でずっとやってきて、赤字に落ちたこともない。ただ、個人として一番苦しかったのは、起業する前後の大学を卒業して、社会人としてスタートを切る狭間の時期だった。
飯竹:まさに同じ。周りがどんどん就活を決めて、それなりの会社に入って、月に30万、40万と給与をもらっている。その中で、自分たちがUNI’SONから受け取る役員報酬は0円。生活もギリギリで、1日をわずかなお金で乗り切るような日もあった。バイトしても、そのほとんどが家賃で消えていく。
櫻井:周りとの差を、いやでも感じる時期だった。単純にお金がなくて苦しいってだけじゃなくて、精神的にも簡単じゃなかった。ある程度会社が軌道に乗ってからは、そこまで追い込まれることはなくなった。今振り返ると、会社は黒字を保てたけど、自分たちの生活は削っていたあの時期が、いちばんの谷だった。
飯竹:あの頃の自分たちに一言かけるとしたら、「続けていれば大丈夫」だね。乗り越えられた理由は結局、目の前のクライアント一社一社に本気で向き合い続けたことに尽きる。派手なことをしたわけじゃなく、お店の役に立つことだけをひたすら考えてた。
人が増え、マネジメントに向き合う
飯竹:人が増えてきて、自分たちにマネジメントの経験がないって悩んだ瞬間もあった。メンバー同士を比べてしまったり、そういう気持ちが出て来てしまうのではないかって。
櫻井:ただ、ありがたいことに、周りに先輩の経営者の方がたくさんいてくれた。「みんなが通る道だよ」って先に教えてくれる人がいて下さったおかげで、必要以上に悩まずに済んだ。上の世代の方たちがメンターとして近くにいてくれたのは、本当に運が良かった。
飯竹:いい意味で、先人達が通ってきた道を知っている状態で進めたことは、UNI’SONにとってすごく大きかった。
2人だから、倍考えられる
櫻井:共同経営をしてると、周りから「2人で大丈夫なの?」とよく聞かれる。でも、自分たちはこのやり方しかしていないから、むしろ2人でやることの強みを伝えたい。
飯竹:そうだね。まず2人だからこそ、精神的にすごく強くなる。会社を背負ってるのが自分ひとりじゃないって感覚は、それだけで支えになる。その上で考える頭も2倍になるし、それぞれ同時に別々の経験を積める。だから単純に、倍以上のスピードで進んでいける。1人で起業するのが普通の中で、2人だからこそお互いの得意なところに集中できる。
櫻井:営業と、制作・SNS。デコとボコがきれいにはまってる感覚。もし最初から1人でやってたら、全部を自分でやることになっていた。2人とも同じような強みだったら、また形は違ったと思う。得意な部分をお互いに伸ばしていけるから、結果的にこれが最速なんじゃないかと。
飯竹:意思決定もお互いを理解しきってるからスムーズで、感情が先に立ってしまう場面でも、片方が冷静に止めてくれる。逆に、ここはアクセルを踏もうと現場を見ている側が言える。ほとんどの意見は合うんだけど、「ここは櫻井の領域だから決めていいよ」「ここは自分の領域だから任せて」という線引きが、自然にできている。
櫻井:ぶつかるんじゃないかと思われがちだけど、それはほとんどなくて。この共同経営のかたちを、新しいモデルとしてうまく再現できたら、面白いことができるんじゃないかとまで思ってる。
2人にとってUNI’SONとは?
櫻井:こうして振り返ってきたけど、改めてUNI’SONってどんな会社だと思う?
飯竹:一言でいうと、「人間味がある会社」。システムとかAIの領域も、もちろんすごく素敵だし、どんどん活用していく。でも、あくまで主役は人間というのを、みんなが分かった上で仕事をしている。人の力で業界を良くしていこうという思いが、経営としてもメンバーとしても、ぜんぶのベースにある。
櫻井:具体的にどんなところで感じる?
飯竹:意思決定を、全部「計算上いちばん得だからこうしよう」だけで決めないところ。売り上げは上がるとはいえ、こうするとこの人にとってはどうなんだろう。みたいな数字やロジックだけじゃ測れない部分を、みんなが当たり前に話す。それがUNI’SONのすごくいいところ。
櫻井:仲がいいとか、飲み会が多いとか、そういう関係性ではなくて、人としてちゃんと繋がってるなって感じる。会話の中身も、自然と相手のためになる話をしようとする。何のために、誰のためにやるのか。そういった発言が自然に出てくる、心のある人が多い。だからこそ、これから入ってくる人にも同じように向き合いたいし、それが連鎖して、人を大事にするカルチャーが守られていく。
飯竹:もちろん、仕事のときはちゃんと本気でやり切る。そのうえで、人と人との関係を全部大事にする。仕事って、結局は誰かの役に立つことしかないと思ってて、その誰かを本気で思えるかどうか。そこがUNI’SONの強みだなって、他社のいろんな人と話すたびに感じる。
最後に
これから仲間になる方へ。
飯竹:UNI’SONでは、飲食業界や、周りのメンバーに対して「何か貢献したい」という気持ちを持っている人が、ちゃんと評価されます。だからこそ、自分も一緒に上がっていける。正義感や、正しさみたいなものを、まっすぐ追いかけてもらえる環境だと思います。SNSマーケティングのチームでは、その気持ちを形にする手段として、SNSの技術やお客様とのコミュニケーション、施策を通して貢献していきます。自分の仕事に誇りを持てる人、人のことが大好きな人、この業界が大好きな人を、ぜひお待ちしています。
櫻井:ベースはやっぱり人対人です。飲食店様には熱い方が本当に多いので、日々そういう方々と向き合うことができます。スキルや、経験がなくても、まったく問題ありません。それよりも大事にしたいのは、人との繋がりを大切にできるかどうかです。例えば「営業をやったことがない」という方も、まったく気にしていません。この想いに共感いただける方と、ぜひ一度お話しできれば嬉しいです。
第二創業期のUNI’SONは、制度も組織もまだ作っている途中です。だからこそ、これから入る方の提案や工夫の一つひとつが、そのまま「UNI’SONらしさ」になっていきます。
見ているのは、経歴よりも姿勢です。人と食が好きで、目の前のお店の人が本気で頑張っている姿を見て、自分も本気になれる人。そして、その人のために行動できる人。スキルや業界知識は、入ってから身につけてもらえれば十分です。
まずはお互いを知る場として、カジュアルに話すところからで大丈夫です。少しでも気になった方は、ぜひ一度お話しする機会をいただければ幸いです。