Fringe81では、有志約10名で「技術英文読解会」というものを開催しています！
元々は最先端の技術論文を見つけたエンジニアが「内容の共有をしたい！」「ついでに読解に手こずるところをみんなで解決しよう！」という一石二鳥の取り組みでしたが、
非エンジニアも加わり、ちょっとした勉強会の規模になってきました。
3,4人でスタートした取り組みをコツコツ続け、メンバーを拡大している仕組みにFringe81らしさがあるかもしれないと、読解会メンバーに取材してみました。

最短の時間で内容をつかむ

毎週のように最新の情報に触れていくのはとても大切です。日本語訳が存在しない文章を追いかければ、なおさら得られるものは多いと思います。でも、毎週それを続けるのは並大抵のことではありません。そのために意識していることを主催者であるFringe81エンジニア、豊島に聞いてみました。

「どんなに長い文章でも、『要は何を言っているか』を20－30分で掴み切ることを目指しています。そのためにはいちいち訳していたらとても間に合わないので、細かな部分の読解はあえて切り捨てて内容を最短でつかむことを意識しています。」

「残る時間は読解に手こずった表現や単語の解釈、文章の背景にある知識などを出し合う時間です。非エンジニアが参加する以上、彼ら彼女らにも理解してもらう必要がある。そのために、僕らが当然知っていることも凝縮して説明できる必要があります。でも、そこの手間を惜しまず全員が文章を味わえることが継続の秘訣と考えています」

急がばまわれのアウェー戦

では、読み物の題材をどう選んでいるのでしょうか？エンジニアごとに興味を持った読み物を選ぶのは想像できますが、どんな工夫がされているのでしょうか？

「最新の論文やブログはもちろん検討しますが、それだけでも不十分だと思っています。時には時代を変えた画期的な問題提起がなされる論文もあります。こういった読み物にも取り組んでいきたいといつも思っています。なかなか楽ではありませんが（笑）」

「僕らはエンジニアなので、前提知識があるので『読めてしまう』という問題があります。何が問題かというと、何を言いたいか大体わかってしまうので、細かい表現に目が言ってしまうんですね。そうすると最短の時間で内容をつかむトレーニングと言う目的からそれてしまう。そこでショック療法として投入したのが『アウェー戦』。あえて僕らが土地勘のないテーマを取り上げて、それでも必死で短時間に内容をつかむ取り組みでした。」

「うちのCFOに題材を出してもらったんですが、悪乗りしてITドメインの話から離れて金融ドメインの話、数年前に話題になった超高速取引とかヘッジファンドの話とか、聞いたこともないことばかり出して来たんですよね。意地悪かと思いましたが効果はてきめん、必死でナナメ読みをする訓練になりました。内容も新しくて興味深かったですしね。」

想定外の効用

読み物を読みこなす上でいろいろな知識が蓄えられたと思いますが、どんなメリットがありましたか？

「新しい読み物に触れる事ができたのは収穫でした。集団でやっているのでサボれないですしね（笑）。色々読んでいくうちに内容のつながりが見えてきたので、点と点の知識だったのが線や面になってきてくると思います。」

「あとは先程触れたような『名作』論文をもっと読みたいですね。大きなイノベーションの思想にふれることで、より深く理解ができるように思います。」

これから

今後はどんなふうにしていく予定ですか？

「まずはメンバーを増やしたいですね。非エンジニアのメンバーとしてCFOの川崎が入っていましたが、最近は採用チームや事業側のメンバーが加わってくれています。新しいフェーズに入ったと言えるかもしれませんね。」

「実はここらでお互いの勉強の仕方を意見交換する場を企画しているんです。社内LT（ライトニングトーク）みたいなものですね。4人ほどが話しますが、一口に勉強法といっても切り口は様々。自分も話す予定ですが、どんな話が聞けるか楽しみです。」

自己研鑽の機会もたくさんある、Fringe81では事業職・エンジニアともに大募集中です！