コロナショックを機に「オフィスへ出社すること」や「働く環境」に対し、様々な声が飛び交いました。そんな中、時差出勤やテレワークを始めとすると“働き方”を見直した企業も多いのではないでしょうか。
かくいうユニオンネットもその1つです。
“働く環境の変化により、オフィスへ求める機能が変わった。”
これは明白な事実です。世間には「オフィス不要論」なんてものが存在しますが、私たちはオフィスが不要だとは思っていません。むしろ必要です。
だからこそ今一度自分たちのオフィスを見つめ直すために、社内へ「ここだ好きだよ、うちのオフィス」のアンケートを取ってみました。
この意見を踏まえ「今後オフィスをどう活用していくのか」の検討材料にしていきたいと考えています。
「なんたって川が見える」
私たちのオフィスは大阪・天満橋にあります。
実はこの場所へ移動してくる前も天満橋でした。直線距離にして約600m。
どうしてわざわざそんな近くに引っ越したのか?
それは「天満橋」と言えば「川」、「天満橋のオフィス」と言えば「川の見えるオフィス」だからです。
内装は費用をかければどこまでも造作することができますが、その“土地らしい景観”を造作することはできません。天満橋らしさを感じるオフィスへ引っ越したい、その強い思いから、川の見える場所へと移ってきました。
オフィスから見える川は「大川」と言い、大阪市の中心を流れています。
川沿いの公園は約4,800本の桜並木が続き、大阪でも有名な桜スポットとなっています。春は桜、夏は花火、秋は紅葉、冬は梅・・・、1年を通して季節を堪能できる地域、それが天満橋です。
意外と知られていないのですが・・・実は天満橋には、もう1つ駅が存在します。
それが「川の駅 はちけんや」です。
川の駅はちけんやからは、水上バスや遊覧観光船・屋形船などが発着し、川と陸との結節点として水都大阪の拠点にもなっています。
オフィスからはそんな川の駅の様子を眺めることができるのも特徴と言えるでしょう。
「働きやすい、ちょうどイイ広さ」
フロア面積は235.30㎡(71.18坪)、内訳は以下の通りになります。
- エントランス:22.76㎡
- ワークスペース:104.21㎡
- 社内MTGスペース:15.24㎡
- 会議室 大(〜30人):34.63㎡
- 会議室 小(〜4人):10.56㎡
- バックヤード:14.48㎡
- 倉庫(機密書類置き場):9.54㎡
中でも「エントランス」「ワークスペース」「会議室 大」は広く設計していて、ガラス壁を多用しているため開放感を感じやすくなっています。
ワークスペース
座席数は全部で29席。デスクは一体型になっているため、1人あたりの利用幅がゆったり感じるのも特徴です。
ドリンクスペース
ワークスペースに併設するようにドリンクスペースが存在します。
当初の目的ではここをキッズスペースにしようと目論んでいましたが、「こんなオープンな空間にキッズスペースなんて現実的じゃないw」と割と早い段階で諦めました。
そして、最近では・・・
新しい福利厚生として健康経営を意識した「オフィスナッツ」を導入しました。
社内用ミーティングスペース
6人掛けのミーティングスペースです。
ワークスペースと壁を隔てないため、社内ミーティングで利用されることも多く、気分転換に場所を変えて仕事をしたい時にも活用されています。
会議室(〜4人)
会議室(小)です。
社内では主に1on1やWeb会議用の部屋として利用されています。
円卓テーブルには「上下関係や立場を気にせずフラットな発言をしやすい効果がある」と言われています。改まってみんなに聞いたことが無いので真意は分かりませんが、個人的にはカフェっぽくて好きです。
ただ、この部屋は床材が“毛足の長い”カーペットフロアなので、書きものをするとデスクがまぁまぁグラつきますw
会議室(〜30人)
最大30人まで収容可能な会議室。川が一望でき、社内で最も景観の良いスペースです。
10人掛けのテーブルを取り囲むように長椅子を配置しています。
これが意外に良くスタッフからも「会話しやすい」と好評。全体会議、勉強会、セミナー、社内イベント、全社に関わるイベントは基本的にここで行われています。
少し幅が狭いですが、一応卓球も出来ちゃったりします。。。
エントランス
エントランスはお客様が会社へ訪れた際の第一印象を担う場所です。そのため、オフィス全体の広さに対しても割と広めに取っています。
説明しないと分からない部分ですが、受付台は天満橋を見立てた造作棚。床の模様についてもオフィスから見える川(大川)をイメージしています。
「デスク周りがとにかく快適」
1人あたり幅140cm × 奥行き70cmのワークプレイスデスクを29席設けています。
配線類をデスク内に収納できる仕様になっていて、デスク上の美観を保つことができます。椅子はイナバの「Yera」という製品なのですが、これがまた座り抜群。
やっぱりデスクワーカーは椅子が命です。
「プライベート性の高い“1フロア1テナント”」
他社がフロア内にいないことで一定のセキュリティと安全性を確保することができます。
そして地味に嬉しいのが「水回りの清掃をビル側でやってもらえる点」。トイレ・洗面台・給湯室・ゴミ出し、基本の清掃は気にしなくてOKです。
掃除をする立場の人からすると、もう感涙ものです。(もちろん清掃いただける分、共益費には含まれてしまいますが。)
「ビルの管理・セキュリティがしっかりしている」
私たちのオフィスビル名は「北浜東野村ビル」と言います。
“あの”野村さんの系列です。そのため、管理面やセキュリティ面にはかなりシビアな印象があります。よく自分たちのような小さな会社が入居することが出来たなぁ、と今でも思います。
管理の話とは少し逸れますが、空調の切り替えボタンが多いのは特徴かもしれません
「喫煙室があるのは“本当に”有り難い」
スタッフからのアンケートで笑ってしまった1つ。
私は元喫煙者なので、この気持も分からないでもないです。まさに歓喜の叫びですねw
ただ、喫煙室はあくまで「加熱式タバコ限定」。集塵・脱臭機を置いてはいますが、通常の紙タバコは禁止にしています。
喫煙者に対する意見や偏見は年々強くなっていて、今後も更に厳しい目が向けられることが予想されます。これからはこういったタバコミュニケーションの場も加速的に無くなっていくと思うと、1つのカルチャーが終わるようで少し寂しく感じたりもしますね。
「見せたくないものを隠せる(収納がある)」
“制作現場の見えるオフィス”
これが私たちのオフィステーマです。その背景もあり、ワークスペースは極力シンプルに物を隠せるようにしました。
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の兼ね合いもありますが機密書類は倉庫へ、スタッフの衣類や生活感を感じるものはバックヤードへと収納エリアを設けました。
これはあまり言ってないのですが、ハンガーラックの木製ハンガーは実は私が自宅から持ってきた私物品ですw
「小物がかわいい」
スタッフからのアンケート結果で(個人的に)1番テンションが上がった回答がこれ。
血迷ってアイアンマンやバットマンのフィギュア置かなくて良かったぁ〜、と心底思いましたw
アンケートを終えて…
やっぱり、みんな思い入れがありますね
私たちの歴史の中で、オフィス移転は悲願のものでした。
それまで自社サイトリニューアル時の撮影ではコワーキングスペースやスタジオを貸し切り、あたかもそこが自分たちのオフィスかのように“演出”をしていました。
面接へお越しくださった方には「ホームページに載っている部屋はどこにあるんですか?」と質問され、来客された方にも「サイトと少し雰囲気違うんですね…」と言われる始末。その度に、いつかは自分たちのオフィスで!と闘志を燃やしていました。
このオフィスはそんな時代を経て、自分たちの力で会社のステージを押し上げ・経営状況を回復させた「成長の結晶」そのものです。思い入れがあるに決まってますよね。
改めて。
「やっぱりオフィスは重要だよなー」と再認識しました。
ただ、現状として弊社の場合「出社勤務」「モバイル勤務」「在宅勤務」3つの働き方が可能なため、今のような座席数は必要では無くなってしまいました。使い勝手においても見直すべき点がチラホラ。。。
コロナ終息の兆しも見え始めているので、ここらでもう1発。
「レイアウト変更しようかな。」
今業者さんと打ち合わせをし、2021年のGW辺りに新生オフィスをお披露目したいと思います。