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“誠実さ”が決め手となった。ユニキャストが開発パートナーとして大事にした「ディレクション力」

言葉にするのは難しいけれど、“誠実さ”を感じたんですよね。もちろん予算や納期の兼ね合いもありましたが、「この人たちと仕事がしたい」と思ったことを覚えています――。

株式会社内田洋行 ICTプロダクト企画部の太田裕士様は、こう語ります。ユニキャストは、同社が提供するAV制御システムの開発パートナーとして関わっています。

スクリーンやプロジェクター、照明などをタブレット端末と声で操作が可能になるこのシステム。私たちは同システムとソフトバンク社のロボット「Pepper」との連携に始まり、各種機能の改修などに携わってきました。

今回、太田様にAV制御システムを開発した経緯や思いとともに、ユニキャストとの開発を進める中で印象に残っていること、今後の展開などを伺いました。

作る側ではなく、どういったものを作るべきかを考えたい

――最初に、AV制御システムに太田様がどう関わってきたか教えていただけますか。

もともと前身となるプロダクトの開発に携わったことが始まりでした。新卒でSE(システムエンジニア)として採用されてから、大学と共同で研究開発を進めていたんです。研究成果を使って商品化まで行い、何件かは導入しました。

――今のプロダクトには、どのような経緯で生まれ変わったのですか?

当時の社長から「2階をリニューアルし、100人規模のセミナールームを作るから、何かアイデアを考えて出すように」と指示されまして。同期と一緒に考え、当時販売開始されたiPod touchからインスピレーションを得て、今のAV制御システムのアイデアが生まれました。たとえば、機能ごとにアイコンが分かれていることも、その一つですね。

――仕様策定から開発まで一貫して太田様が担当されたんですね。

そうですね。大変なことも多かったのですが、そのぶん完成したときの充実感や学びは大きくて、良い経験だったと今振り返って思います。一方で、SEとして働く中で「開発は楽しいけれど、作る側だけではなく、どういったものを作るべきかに携わりたい」と思うようになったんです。そんな思いから、徐々に商品企画側に立つようになっていったんです。

             ※内田洋行 ICTプロダクト企画部の太田裕士様

「Pepper」との連携から始まったユニキャストとの関係

――太田様のこれまでのキャリアについて初めて知りました。そんな長い期間を経て生まれたこのAV制御システム、どのような点が一番特徴と考えていますか?

タブレット端末を通して、さまざまな機器の操作を指1本で簡単にできる点に尽きると思います。たとえば、表示したい情報のアイコンを、表示させたいデバイスのアイコンにドラッグ&ドロップするだけで画面が切り替えられるなど、誰でも簡単に操作ができます。

大学の講義室や研究室、小中高のアクティブラーニング用の教室、企業のプレゼンテーションルームなどに導入されており、弊社としても注力商品として位置付けています。最近では、アクティブラーニングやプロジェクトベースドラーニングに取り組む大学の先生や職員の方が興味を持ってくれることが多いですね。

――ユニキャストが最初に関わったのは、AV制御システムとPepperとの連携でしたね。その後、組み込み系の小規模プロジェクトでもご一緒させていただきました。

そうですね。どちらのプロジェクトも、担当者の方がバグを迅速に直してくれたり、想定していたスケジュールでしっかり終わらせてくれたりと、良い印象を持っていました。

営業に来てくださった方も、技術的な知識をガチガチに持っていたわけではなかったのですが、誠実だったことを覚えています。他のプロジェクトメンバーも同じ印象だったと話していました。

――ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです。

直近で進めてきた改修プロジェクトも、全体的にやりやすかったです。メールなどテキストだけの報告にならず、定期的に打ち合わせをしながらコミュニケーションをとっていたので、想定しているものと違うものが出てきたということがありませんでした。

担当者の方が私たちの求める一歩先まで考え、動いてくれたことで信頼が生まれ、継続的な関係につながっていると思います。

――担当者とのやりとりでは、具体的にどのような点が印象に残っていますか?

不安な点は事前に相談してくれましたし、できていないことがあったら正直に話してくれました。また、弊社の漠然とした要望に対して、丁寧にヒアリングし、細かい仕様まで自分たちで落とし込んでくれた部分は印象に残っていますね。ディレクションがうまく、何とかアウトプットしようとする姿勢も感じますし、使用する技術は基本信頼して任せています。

                ※撮影時のみマスクを外しています

システムのログを活用して、お客様にさらなる付加価値を

――今後、AV制御システムとしてはどのような展開を考えていらっしゃいますか。

お客様に活用いただいたログが蓄積されてきたので、このデータを用いて何かできないかを模索しています。一方で、データに対する期待はあるけれど、どうしたらお客様にとって付加価値のあるものになるか、正直まだ分かっていない状況です。より多くのお客様に使っていただけるような機能を追及できたらと思っています。

――ユニキャストとしては、“テクノロジを活用する事業共創パートナー”として、クライアントの皆さまの事業を推進できる存在になりたいと思っています。そうした観点から、今後ユニキャストに対して、太田様が求めることを最後に教えていただけますか?

プロダクトのことは把握いただいたと思うので、「こんな技術も活用できそう」といったような、新たなアイデアを提案してくれると嬉しいですね。お客様のニーズに対応することは必須ですが、ログの活用などで新たな技術を取り入れられたら、今後の発展性も出てくるので、そういったアイデアでプロダクトの成長を支援していただきたいです。


ユニキャストは、クライアントワーク(受託開発)やITインフラ構築をはじめ、自社ソリューションを提供するロボティクス事業を通して、お客様のビジネス課題をテクノロジで解決しています。ご関心のある企業様は、ぜひ問い合わせページからご相談ください。

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