一人で過ごせるプライベートな空間と、誰かと自然につながれる共用空間。その両方を備えた、野村不動産のコリビング賃貸レジデンス「TOMORE(トモア)」。
野村不動産ホールディングスグループの一員である私たちUDSは、2027年1月から、TOMOREのコミュニティ運営を担うこととなりました。
すでに完成された施設を、決められた方法で運営する仕事ではありません。入居者の日常に向き合いながら、どのような場や仕組みがあれば、暮らしがもっと豊かになるのかを考える仕事です。今回募集するのは、TOMOREの次の運営を一緒につくっていくメンバーです。
TOMOREを手がける野村不動産の黒田翔太さんと、運営を担う事業企画部STIRチームを率いるUDSの竹岡に、TOMOREが目指すコミュニティや新しいメンバーへの期待などを聞きました。(取材・執筆協力:庄司 智昭)
【プロフィール】
黒田翔太さん
2010年に野村不動産に新卒入社。日本国内、欧米での不動産ファンド事業に約10年従事し、不動産投資、投資家営業、ファイナンス、事業企画等を経験。その後、同社の従業員組合委員長の経験を経て、次世代の都市生活基盤をアップデートすべく、コリビング賃貸レジデンス「TOMORE」にて同社第1号の社内起業を実現し、現在は事業責任者として同事業を推進している。
竹岡真彦
UDS株式会社 事業企画部 STIR ゼネラルマネージャー。2015年にUDS入社。住宅と飲食店舗が一体となった複合施設「NODE UEHARA」のコミュニティダイレクターを経て、商業施設や料飲環境などの事業企画と店舗運営管理を担当。現在は料飲を軸に食や暮らしを通じた環境マネジメントを推進するSTIRチームにて事業企画、運営管理を担当している。
-プライバシーとつながりを両立する「コリビング」
2025年2月に第1弾となる「TOMORE品川中延」が開業し、2026年3月には「TOMORE田端」へと拠点を広げたTOMORE。それぞれ100戸を超える大規模なコリビング賃貸住宅です。コリビング賃貸住宅は、シェア型賃貸住宅とコワーキングスペースが融合した住宅で、居室にはシャワーやトイレ、洗面台などの水回りを完備。建物内には、キッチンを備えたコリビングスペースと、仕事に集中できるコワーキングスペースが設けられています。
黒田さんによると、現在暮らしているのは、20代半ばから30代半ばを中心とした単身の社会人。自室で一人の時間を過ごしたり、リビングでくつろいだり、コワーキングスペースで仕事に集中したりと、その日の気分や状態に合わせて場所を使い分けているそうです。
黒田「目指しているのは、常に誰かと一緒に過ごす暮らしではありません。自分の部屋だけでも生活は完結しますし、交流したいときは共用部へ行く。入居者一人ひとりが、自分にとって気持ちのいい距離でコミュニティに出入りできることが大切だと考えています」
(コリビングスペースのイメージ・TOMORE田端)
「TOMORE品川中延」では、入居者同士で旅行へ出かけたり、語学を一緒に学んだり、海外に転勤した元入居者の方と海外で働くことについて情報交換をしたりする姿も見られたそうです。仕事上の知識や得意分野を知ったことから、入居者同士で業務を依頼するケースも生まれました。
生活をともにするからこそ、仕事以外の一面も見えてくる。TOMOREは、暮らしの中に新しい友人や活動、キャリアにつながる可能性が生まれる住まいを目指しています。
-コミュニティ運営は、「居心地」をつくることから始まる
人が集まる空間を用意すれば、自然にコミュニティが生まれるわけではありません。TOMOREでは、入居者同士の関係性が生まれ、活動へと広がっていくプロセスを「居心地づくり」「交流づくり」「活動づくり」の3段階で捉えています。
黒田「最初に必要なのは、イベントを開催することよりも、共用部に出てきやすい居心地をつくることです。空間が静まり返っていたり、すでにある輪に入りづらかったりすると、せっかく共用部があっても使われません。スタッフが挨拶をしたり、日常的な会話を重ねたりすることが、最初のきっかけになります」
(野村不動産株式会社 黒田翔太さん)
人が集まるようになって初めて、入居者同士をつなぐことができます。表面的なプロフィールだけでなく、その人が仕事以外で興味を持っていることや、これから挑戦したいことを常駐しているスタッフが知ることで、新しい会話や活動が生まれていきます。
また、すでにできているコミュニティと、新しく入居した人を橋渡しすることも重要です。特に入居後の1〜2か月は、その後の住み心地を左右する期間だと黒田さんは話します。
スタッフは日々の挨拶や会話を通じて、新しく入居した人の興味や関心を知り、話の合いそうな入居者を紹介したり、参加しやすそうな企画へ声をかけたりします。無理に輪へ入れるのではなく、その人に合った形で接点をつくることが、住み心地にもつながります。
こうした日々の関わりは、入居者同士をつなぐだけではありません。共用部の使いづらさや、暮らしの中で生じている小さな課題を知り、運営そのものを見直す機会にもなります。
黒田「コミュニティを運営するうえで、答えを先に決めすぎないことも大切です。共用部の使い方や必要なルールも、入居者の声を聞きながら更新しています。TOMOREはまだ完成されたサービスではありません。現場で入居者の様子を最もよく見ているスタッフと一緒に、よりよい形へアップデートしていきたいと思っています」
ー食を売るだけではない。人と場をつなぐSTIRの仕事
STIRは、料飲やライフスタイルに関する知見をもとに、施設に必要な環境やコミュニティを企画するUDS事業企画部のチームです。食やホスピタリティを、人と人、人と場所をつなぐための手段と捉え、施設の目的に合わせた企画や運営を提案しています。
その実績の一つが、野村不動産グループ本社内にある社員専用カフェ「ARUMON CAFE」です。UDSは基本構想の策定から店舗企画、設計、交流を促す運営計画、開業後の運営までを担当。社員が時間を問わず利用しやすく、健康的な食事を選べる「デリカテッセン&カフェ」として、食事の場にとどまらない社内コミュニケーションの拠点を企画・運営しています。
(sky lounge cafe & bar mequ)
もう一つが、横浜駅直結の事業共創施設「Vlag yokohama」の最上階にある「sky lounge cafe & bar mequ」です。地上約160メートルから横浜を一望でき、朝食からランチ、カフェ、バータイムまで、誰でも利用できます。
訪れた人と施設内のワークラウンジ会員、オフィス・ホールの利用者が混ざり合うコミュニケーション空間として企画され、Vlag yokohamaの共創プログラム参加者と新メニューを共同開発するなど、食を起点とした新しい取り組みも生まれています。
竹岡「STIRが目指しているのは、サービスを提供するだけではなく、施設やそこで過ごす人にとって、よりよい環境を提案することです。食はそのための大切なツールですが、TOMOREはこれまで料飲事業を中心に培ってきた接客やホスピタリティを、暮らしの環境づくりに広げたいと考えています」
その取り組みを支えるのが、UDSが多様な施設運営で培ってきた知見とネットワークです。UDSは、これまでホテルや飲食店、シェアハウス、ワークスペースなど、多様な施設を企画・設計/施工・運営しています。入居者の関心に応じての専門家を招いたり、UDSが手がける施設へ出かける機会をつくったりと、人・場所・知見を組み合わせた提案ができます。
竹岡はそうしたUDSの強みを生かし、STIRの領域をリビング、ダイニング、キッチンを含む暮らし全体に関わる「1LDKのような事業」へ広げていくことを思い描いています。
(UDS株式会社 竹岡真彦)
ー正解のない運営を、一緒につくる
新しく入社する方は、竹岡や既存メンバーのサポートのもと、野村不動産内にあるTOMOREチームとともに運営の土台をつくります。
日常的に入居者とコミュニケーションを取り、興味や困りごとを捉える。人と人をつないだり、イベントや新しい仕組みを提案したりする。取り組みを実施して終わりにせず、起きた変化や入居者の言葉を記録し、次の企画や運営改善につなげていくことも大切な仕事です。
竹岡「イベントの参加人数のような数値だけでは、コミュニティの価値を捉えることはできません。日々の会話からリアルな言葉を吸い上げ、どのような変化が起きたかを記録し、伝えていく。そうした積み重ねが、TOMOREの価値を形にすると思っています。
求めているのは、決められた業務だけをこなす人ではありません。人の話に耳を傾け、まだ言葉になっていないニーズを捉えられる方。社内外にアンテナを張り、人や場所、アイデアを結びつけられる方。そして、正解がない状況を楽しみ、自分から提案できる方です。
飲食業界での経験は必須ではありません。接客や施設運営、コミュニティづくり、イベント企画、情報発信など、これまでのさまざまな経験を生かすことができます」
黒田「TOMOREは、今が創成期です。まだ決まった型がないからこそ、現場の気づきや一人ひとりのアイデアを、新しい価値につなげていくことができます簡単なことばかりではありませんが、自分の提案によって、施設やそこで暮らす人の環境が変わっていく手応えを得られる仕事です。型にとらわれず、TOMOREだからこそできるコミュニティ運営や、これからの暮らしの形を、私たちと一緒につくっていきましょう」
TOMOREでの日常に向き合い、人と人、人と場所をつなぎながら、新しい暮らし方を形にしていく。その挑戦に関心を持ってくださった方は、ぜひ募集ページをご覧ください。
TOMORE品川中延:https://www.tomore.jp/tomore/shinagawa-nakanobu/
TOMORE田端:https://www.tomore.jp/tomore/tabata/