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テレビの変化を楽しみながら、テレビの底力を引き出す取組みを続けています

 こんにちは、TVision採用担当の後藤です。TVisionでは毎月新しい社員が入社しています。今日は、今年2月に事業企画職として入社した岩井さんを紹介します!


 はじめましてTVisionの岩井です。今日はわたしの自己紹介を交えつつ、テレビ業界とTVisionのこれからを、つらつらとお話しします。少々長いですが、ゆっくり読んで頂ければ幸いです。

前職では何をしていたのか?

 新卒で「東京ニュース通信社」入社。「インターネットTVガイド」、「Gガイド」などネット媒体のテレビ番組情報欄の編成・運用などを担当。タイアップ広告の企画・編集や、日本テレビに記者として常駐したりと、紙媒体、ネット媒体双方の、取材、企画、編集、運用と色々経験させて頂きました。

その後、日本で最先発のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスプロバイダーであったアクトビラに入社。アクトビラは、パナソニック、ソニー、東芝、日立、シャープなど家電メーカーが作った会社です。
 テレビのネット接続の規格化・普及を推進する大きな目標を掲げる中で、コンテンツプロバイダのアライアンス業務、VOD商品のPR編成、業務企画(運用統括)、サービス企画等をやっておりました。
 10年弱、様々なステークホルダーと一緒にテレビの変化を間近で見てきましたが、「テレビにネットを繋ぐ」ことが普通になりつつあるなか、新たな変化を求めて2017年2月よりTVisionに事業企画職として入社しました。


TVisionでやってみたいこと

ずっとテレビやコンテンツの世界に身を置いてきましたが、いまは大きな潮目だと感じています。

WEB広告の進化の多くは、データがあってこそ発展できたものです。デモグラをDMP(Data Management Platform)で管理し、DSP(Demand-Side Platform)-SSP(Supply-Side Platform)間で来訪ユーザー毎にRTB(Real-Time Bidding)して、広告の費用対効果を上げていますが、そこには大量のデータが存在しています。
 いっぽうで地上波は視聴デバイスの多様化、タイムシフト試聴など、利用形態が細分化しており、世帯/個人視聴率のみでは、その広告効果を正しく計測しにくくなっています。
 また、総務省「4K/8Kロードマップ」では「地上波放送」の4K/8K対応は未定としながら、2020年迄には、5G網を利用した地上波の8K同時配信実証実験が進んでいく予定で、その後の過渡期は地上波番組の提供インフラが"放送"と"配信"となると思われます。テレビの"配信"はMPEG-DASHなど映像をある程度Chunk化した配信となり、ユーザー個別に広告を挿入することが技術的にも可能となってきます。


【引用】総務省4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合」平成27年12月25日「衛星基幹放送による超高精細度テレビジョン放送の実用放送に関する今後のスケジュール」資料より
 (こういうテレビまわりの情報収集は大好きです)

 マーケティング会社各社は、ネット結線されたテレビの視聴ログを元に接触率等のデータ提供を開始しており、従来の視聴率のような「パネル」だけではなく、「パネル」×「センサス」の活用が始まっています。いよいよ、テレビ視聴者個別に対しても、CMターゲティングが可能な技術的下地が整ってきた、というのが「今」です。

 上記のような大きな潮目の中で、その潮目に飛び込み、何かしらの役に立つ仕事をしたいと思い、TVisionに参画しました。
 データの面で考えると、ネット結線テレビの視聴ログが相当数取れても、中身の見えない「パネル」の規模が拡大した「センサス」データであり、1つの視聴レコードの中に「何人が視聴?」、「性別は?」、「何歳ぐらい?」といった、ターゲティングに必須なデモグラが取れていないのが現状です。それではマーケティングには使いにくく、TVisionではそこのギャップを埋めていく取り組みをしていきたいと考えています。

ターゲティングCM実現の為の取得ログの精緻化といった商品開発がこれから重要ですし、取ったデータをどう活用するのか?といった所のプロダクト企画も、これからチャレンジできるところの一つと考えています。
 例えば、「地上波用プライベートDMP」にTVision視聴データを格納し、放送局向けのプライベートなDSPと連携するといった、テレビ局の売上最大化、広告効果最大化に寄与するプロダクトもアイデアとして頭の中にはあり、前職経験も活かして、テレビデバイスも絡めた商品化や提携を進めていきたいと考えています。


TVisionが”今”やっていること、これから必要なメンバー

 テレビ業界の広告評価は60年来その方式を変えていません。お茶の間の主役、娯楽の王様がテレビという時代、「広く告げる」CMの評価は、どれだけ多くの人に届いたか、大まかにわかればよいという大らかな時代でした。
 現在のテレビ業界は、視聴者の可処分時間をあらゆる競合と奪い合う状況です。「テレビがつまらなくなった」というよりは、「余暇の選択肢が増えた」ということだと思います。
 「10年前と同じ量のCMを投下しても、昔ほど効かなくなってきた」そんなことが囁かれるなか、「見てほしい人に、見てほしい分だけ広告を届けられる」WEB広告が台頭してきました。「今のテレビCMの評価は充分か?このままでいいのか?」となるのは必然の流れです。

 「世帯視聴率」は「テレビのついている量」を数値化し取引通貨として表しています。「個人視聴率」は「どんな人がテレビをつけていたのか」、世帯視聴率の中身を捕捉するデータとして使われています。一見、「誰がCMを見ていたのか、今でもわかるんじゃん!」と思われるかと思いますが、「それでは足りない」と広告主が感じはじめているのが現状です。
 いっぽう、TVisionは「性別・年代」を確実に判定したうえで、「テレビがついていた」、「テレビの前に人が居た」、「テレビをちゃんと見ていた」3つの切り口でデータを提供することが可能です。これはTVIデータの強みですし、世の中に唯一のデータセットです。上記3つの切り口を個別に観察できることは、番組やCMを作るうえで大きなヒントとなります。

 「テレビがついているけど、テレビの前に人がいない状況を少なくするような画作り、音作りはどういうものか」。

 「テレビの前にいるけど、スマホばっかり見ている人をテレビに振り向かせるにはどういったきっかけが必要なのか」。

 既存のデータにあぐらをかくことなく、そこからの知見、活用の幅を広げてはじめて、意味のあるデータになると思っています。そのために、まだまだやるべきことは山ほどあります。

 いま、チーム全員で広大なデータの海へダイブし、価値ある特徴点を拾っていますが、広すぎるデータの海原に溺れそうになることもありますw。まだまだ色々な方の助けが必要な会社です。
 テレビやCMが好き。テレビ視聴データの海を見てみたい。そのデータを活用して、テレビ業界をより良いものに変えていきたい。そんなことに興味がある方にぴったりな会社がTVISION INSIGHTSだと思います。

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