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10月11日は国際ガールズ・デー!女性起業家であるCOO菅沼に、女性の働き方について聞きました

こんにちは、TRYETING広報部です。

10月11日は、国連によって定められた「国際ガールズ・デー」です。

今回は女性起業家である弊社のCOO菅沼に、「国際ガールズ・デー」が言及する「女の子のエンパワーメント」などに触れながら、女性の働き方や女性の自己実現について聞きました。

国際ガールズ・デーとは

「国際ガールズ・デー」は、「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント(女性が自分の意思で選択肢を選びとり生きていくために必要な力、男性と対等に家庭内や社会の意思決定に参画する力をつけること)」の促進を、広く国際社会に呼びかける日です。

途上国では女の子の多くが経済的、文化的な理由により学校に通えず、10代前半での結婚を余儀なくされ、貧困の中で暮らしています。先進国でも、女の子にはさまざまな社会的制約が存在します。適切な教育と支援によって、そういった制約の中生きている女の子たちの可能性を広げ、その未来は大きく変えられます。

「国際ガールズ・デー」には、世界各地で女の子自らが声をあげ、彼女たちを応援するイベントやアクションが行われます。

参考:https://www.plan-international.jp/girl/idg2019/

COO菅沼は、どうして起業を志したのか

ー なぜ起業しようと思ったのですか?

もともとは、大学での学びと同じように言語がとても好きだったので、そこからの延長で仕事ができたらいいなと思い翻訳会社で働いていました。私の大学時代の海外との関わりや、自分が留学に行ったときの想いを形にしたいという思いがあり、「いつかは個人で何かをやってみたい」と漠然と感じていました。

父方の祖父が大工で、その仕事で人々を幸せにしてきたのを見ていたことがきっかけで日本の伝統工芸や技術に興味を持っていました。しかしながら、海外の方々に「日本から来ました」と伝えると、日本の文化について間違って理解されていたり、ステレオタイプのように捉えられていたりすることがわかったんです。

日本の職人芸の極みともいえる伝統工芸を、しっかりとしたストーリー付きで発信できるプラットフォームを作り、それをビジネスに繋げたいと考えていました。

そこでスモールスタートをしようと思っていたところ、学生時代の友人であった長江(TRYETING CEO)と偶然再会して、一緒に事業をやらないかという話になりました。私としては、1人でやるよりもチームでやるほうがきっと面白いと思い、共同で会社をおこすことに決めました。

ー もともと別の会社で勤務されていましたが、起業にあたって自分のキャリアや生活が大きく変わることに不安はありませんでしたか?

不安はありましたよ。不安しかありませんでした(笑)。

当時は「大手の会社に入っていたら安心だ」という考え方が当たり前でした。しかし、私自身は会社で働く中で、「会社に所属しているだけでは経験できないことはまだまだたくさんあるのではないか」と感じていました。そのような経緯から、「自分が一念発起するのはもしかしたら今なのかもしれない」と判断しました。

もちろん、会社をおこしてすぐは収入がない状態なので自分の生活についても不安に思うことはありましたが、それでもなんとかするしかないなと思っていたので腹を括っていました。

起業した当初は、自分達の会社の業務を進めながら、別の仕事を同時並行で行っていました。大学に入学してからはずっと一人暮らしで、大学院入学後からは完全に自立していたためなるべくコストを下げたいと思い、2人の友人と3年ほどルームシェアをしていました。その間に貯金をし、その後一人暮らしを再開しました。

ー これまでの経験を経て、現在、あの時起業を経験してよかったと思いますか?

良かったと思いますよ。起業していなければ、今見ている世界は見えていなかったと思いますし、きっと知らないことも多いまま生きていたと思います。

例えば、会社のルールや規定などを使ってもらい、運用してもらい、生きた制度にするためにはどうしたらいいかというようなことは、自分が会社に勤めていて会社に全て準備してもらっている側のままでいたら絶対考えなかったことだったと思います。

また、税務や法務など、自分の学問や前職などのバックグラウンドと異なる分野に挑戦できるということはとても貴重な経験だと思っていますね。

そのような点からも挑戦して良かったなと感じていますし、今ジョインしてくれているメンバーの皆にも、「あのときTRYETINGに入ることに挑戦して良かったな」と思い続けてもらえるように頑張り続けたいなと思っています。

女性として働く上で困難に感じたことは

ー 女性起業家として働く上で、困難に感じたことはありましたか?また、それに対してどのように対処していましたか?

基本的に、これまで男性が社会を築いてきたという背景もあり、社会に出て「女性だから」と甘く見られているのではないかと感じたことはありましたね。

例えば、話し方や態度などが私と話す時と弊社男性役員と話す時で大きく違うなど、最初のうちはそういったことが気になってしまっていました。

そういった場面では、当たり前のことなのですが、どんな時でも丁寧に、どんな方が来ても、平常心であまり気にしないようにしてました。それで気持ちが左右されてしまい、目的・目標が達成できないのはすごくもったいないなと思ったので、「この方はこういうタイプなんだな」と思うようになりました。

もちろん、社会全体としてそういった女性の立場が変わっていくことがベストですが、この社会が成り立ってきた背景の影響が大きく、変わるには時間かかってしまいます。

その変化の間、自分の心を守るためにはどうしたらいいんだろうと思った時に、「この方はこういう方なんだな」と淡々と思えるマインドセットを持てる人は持てば良いし、持てない人はなるべくそういう人と距離を置けるようにできたら、ベターではあるのかなと思います。

弊社のメンバーにはそういった思いをしてほしくないと思っているので、会社としてそういう思いをしなくてもよい環境づくりを引き続き行っていきたいです。

ー ライフステージの変化とともに、苦労したことなどはありましたか?

妊娠・出産は、やはり大変でしたね。いつ何があるかがわからない、教科書通りにはいかないという点で難しかったと思います。

妊娠・出産は、例えば仕事中に急に体調が悪くなったり、何か異変があったりと、自分の身体の状態が予見できないところが一番ストレスかと思います。その上、社会の中で全員が全員、そういう状態で女性が働いてるっていうことを理解しているわけではないため、「病気じゃないのになんでそこまで?」と見られてしまうこともあると聞きます。

そのため、妊娠・出産に際して「自分のキャリアをどうしていこうかな」、「働き続けるのって良くないのかな」と思ってしまう傾向があるのではないかと考えています。そういった点は、苦労するポイントの一つでもありますし、キャリアについて考え直すきっかけになってしまうかとは思います。それでも、「諦めないでほしい」と私の身近な人々には言い続けています。

また、出産後は、「今まで通りの生活に戻れるかな、職場復帰できるかな」と、不安を抱えるお母さんが多いと思います。同じ職場に戻れても、同じポジションにいられないというケースも見られ、「活躍したいと思っているのに、子どもがいることを理由にそれが叶わない」ということに現状苦労されている方も一般的に多くいらっしゃるかと思います。これは社会としても改善すべき問題だと思っています。

未来を担う女性・女の子に、より多くの選択肢を

ー 会社の制度や福利厚生を考える上で、どのようなことを大切にしていますか?

「選択肢があること」を大切にしています。休みが必要な人、休みたい人が休める環境が準備されていることが大事だと思います。私自身出産を経験しましたが、事故に遭ったのではと思うほどのインパクトで、本当に痛くて辛いんですよ。それを終えた先には、今度は答えのない育児が始まるわけです。大切な守らなければならない対象に対して、「本にはこう書いてあるけれど、この子は全然違う、どうしよう」と、小さなこと一つ一つが気になってしまうんです。

その中で、私は育休を取得しない選択肢を取りました。そして、私はその選択をさせてもらえて良かったと思っています。

細かいことに気がついて心配してしまう性格なこともあり、育休を取って向き合う相手が子どもだけという環境だったら、産後うつになっていたかもしれないと感じています。

会社の理解があって、役員メンバーのサポートがあって、リモートで仕事に復帰でき仕事を続けられていたことが自分にとってプラスになりました。

自分自身のそういった経験もあり、女性メンバーの方から「育休を半年取得してから復帰したいです」、「こういう働き方をしてみたいです」という声が挙がれば、前向きに検討していきたいなと考えています。選択肢を増やし、柔軟に寄り添える体制・制度として整えて行きたいと思っています。

ー 会社づくりをする上で大切にしていることを教えてください。

私自身が考えていることとしては、公正であることです。公平とは違い、公正であること。どんな立場の人でも、公正に組織の中で活躍できるようできたらと考えています。

女性や男性、結婚する人やしない人など、様々な人が、お互いを理解し合える環境を作り、理解を促すサポートをしていきたいと思っています。どんな属性の方でも、TRYETINGというひとつの組織の中で、同じ目標を目指して頑張っているのであれば、公正に活躍できる場所を作っていきたいなと思っています。

ー 国際ガールズ・デーが言及している若い世代の女の子が大人になった時に、どのような社会であってほしいですか?そのためにどのようなことに取り組んでいきたいですか?

男女が、自分のやりたいこと、自己実現したいことを素直に目指せる社会であってほしいと思っています。

最近、大学生など若い年代の方とお話しする時に、「何歳のときに結婚、出産すればキャリアに傷がつかないですか?」と質問されることがあるんです。それって、悲しい話ですよね。女性でも男性でも社会にいる人全員が、やりたいことをやりたい時にスタートできる、それを支援できる社会であってほしいなと思っています。

そのために弊社、私個人も含めて、人々が取れる選択肢を増やせたらと考えています。

物事を知っているのと知っていないのとでは見える世界が全く違うということを、私自身起業を通して学びました。例えば、世の中には様々な仕事がありますが、もしその存在を知らなければ、その選択肢を取ることはできません。そのため、若い女性を中心に色々な選択肢があることを伝えていくこと、そして選択肢自体を新たに創り出していくことが大切だと考えています。例えば、直近で行った高校生のインターンの受け入れなどがその一環です。

加えてこれは当たり前のことですが、社内にいる女性のキャリアやライフプランのサポートについても引き続き尽力し、身近な人の其々の幸せに繋がるような選択肢を増やしていけるよう伴走していきたいと思います。

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