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【コンシェルジュインタビューVol.2 佐内みどり】世界中を飛び回り、異文化との出会いを楽しむ、元外資系航空会社CA経験コンシェルジュ

これまで世界60ヵ国、100都市以上を訪れている「スーツケースを持つバックパッカー」、佐内みどりさん。

ハプニングさえも楽しさに変え、その土地の人達ともすぐに打ち解けてしまう柔軟性の持ち主。相手の心を和ませる笑顔で日々お客様をお迎えしているコンシェルジュです。

ーー前職はCAをされていましたが、TPOに入られたきっかけを教えてください。

佐内:TPOに入社するまで3社のエアラインでCAをしていまして、その中でも前職の欧州系エアラインはCAがみんな生き生きと働いている職場でした。

心から楽しく働いていると、それがお客様にも伝わるんですよね。ある時何人かのオランダ人CAに「なんでそんなに楽しそうに仕事をしてるの?」と聞いたことがあるんです。それに対して「家族との時間や自分のやりたいことなど、プライベートが充実しているから」という答えが多く返ってきました。

ライフステージに合わせて働き方が自由に選べる職場でもあり、CAの中にはブラジルに暮らす家族がいるため、オランダ/ブラジル間を通勤していたり、CAの仕事をしながら同時進行で自分のカフェを開こうとしているスタッフがいたり、と様々でした。

失恋したCAに「その精神状態ではいいパフォーマンスはできないから、気持ちを整えて戻っておいで」と失恋休暇を取らせてくれる。そんな大らかさのある職場環境でした。

プライベートが充実しているって本当に大切なことなんですよね。彼らがプライベートと仕事のどちらも諦めずに人生を送っている姿が、眩しくていいなと思いました。そのような経験が、TPOの「公私融合」というビジョン と重なったんです。

働く人が良い状態で仕事ができるよう、プライベートの側面をサポートできるTPOのコンシェルジュ業務に魅力を感じてこの仕事を始めました。

もともと人と話すことが好きなので、話を伺うことを通じてご本人も気づいていない悩みに気づき、サポートをして差し上げたいと思っています。人がハッピーになれると自分もハッピーになりますよね!

ーーCAとコンシェルジュ。実際に仕事をしてみて共通点はありますか。どんなご相談が多いですか。

佐内:CAの時もお客様の行動や表情を見て、この方はどんな方で、今何を求められているのか、何をして差し上げたら喜んでいただけるだろう、ということを常に考えていたので共通点は多いなと感じます。

CA時のエピソードで、あるフライトで大学生が機内でずっと外を眺めているのが気になって話を聞いてみると、その大学生は飛行機が大好きで、自分もパイロットを目指しているとのこと。

パイロットにその話をし、着陸後に大学生をコックピットに招き入れパイロットと直接話ができる機会を作りました。

これには後日談がありまして、3、4年後だったでしょうか。偶然にその大学生と機内で再会したんです。

「残念ながらパイロットにはなれなかったけれど、飛行機が好きだから整備士になりました。あの時のことは一生の宝物になりました」と言っていただけたんです。こうしたお客様からいただく言葉は本当に嬉しいですね!

コンシェルジュでお仕事を始めてからのエピソードで、コロナが流行する前は、コンシェルジュ業務の中で多かったのがご旅行に関するご相談。それだけにコロナ流行後は「旅行に行けず残念」というお声をたくさんいただきました。

当時、「自分に何ができるだろう」と考えた時にオンライントリップを思いつき、2020年の7月にコンテンツをスタートしました。

第1回目は神津島でゲストハウスを営むご夫婦にご協力をお願いし、現地の美しい自然と島での生活の魅力をオンラインでつなげて皆さんに見ていただく、というプログラムを開始しました。

「こんな世の中で旅行を諦めていたけれど、実際に神津島に行った気分になれました。ありがとうございます。」などお客様からフィードバックをいただき、とても嬉しい思いもさせてもらいました。

ーー今までで印象に残るご相談はなんでしょう?

佐内:UAEへの新婚旅行のご相談ですね。私自身ドバイに5年間住んでいたことがあり、現地の情報はよく知っていたので、通常のホテルだけでなく、砂漠の中にあり、様々な砂漠アクティビティも楽しめる、実際に行って良かったホテルをご紹介したり、日本との違いなども入れ込んでお答えしました。

ーーなぜあえて日本との違いも入れようと思ったのですか?

佐内:私がドバイに住み始めた頃、アラブでの生活や100ヵ国を超える多国籍CAと一緒に働くことにストレスを感じました。

なぜだろうと考えてみたら、日本での常識に当てはめて考えていたことに気付きました。ドバイは人口の9割が外国人。24時間工事をしているので、驚くべき速さで次々にビルが建設されていきます。

その一方で、礼拝を呼びかけるアザーンが響き渡るイスラムの文化と、インターナショナルで近代的な部分が共存する街です。世界にはいろいろな考え方、常識があって、それを受け入れたら、日本との違いも楽しめるようになりました。

そのような自分の経験から、日本との違いを知っていただき、違いも異文化体験だと思って楽しんできてくださいね、という気持ちを込め情報を加えました。

新婚旅行からお帰りになられ、「事前の情報をいただけて助かりました。思い出に残る旅になりました」とおっしゃっていただき、そのお客様からはその後も何かとご相談をいただくようになりました。

ーー世界を飛び回りいろんなところを見ていらしゃると思いますが、どこがいちばん印象的ですか?

佐内:アルゼンチンですね。歴史、文化、大自然、と一つの国の中に魅力が溢れる国です。

南米のパリと言われるブエノスアイレスでは、どこからともなくタンゴの音楽が聞こえてきます。音のする方に近づいてみると楽しそうに老若男女がダンスを踊っていたり、世界三大瀑布「イグアスの滝」の想像を絶する迫力に感動したり。

また巨大な氷河が崩れ落ちるその最先端を目の前で見ることができるパタゴニアでは、氷河トレッキングの最後に氷河の氷で飲むウイスキーが格別でした。


最近は日本の魅力も再発見しているところです。先日は神秘的なパワースポット高千穂へ行きました。まだまだ行きたいところがいっぱいです。

ーーお客様にはどんな風にコンシェルジュをご利用していただきたいと思いますか?

佐内:ご相談はもちろん、ご相談がなくても気軽にお立ち寄りいただけたらと思います。仕事に煮詰まったらコンシェルジュデスクに来ていただき、何気ない話をしてリフレッシュしたり、気持ちを切り替えたり、そんなお手伝いもできれば嬉しいです。

一同:ありがとうございました!

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