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リアルな製造現場での経験をDX領域で活かす、社内制度を活用してキャリアチェンジした社員のはなし【社員インタビュー:Vol.08】

DevRel担当の椿です。
社員インタビューシリーズをお届けします💡
2021年4月からICT開発センターに "社内転職" し、現在、生活産業系DX・SX領域でプロジェクトマネージャー/プロダクトマネージャーとして活躍する太田さんにお話しを伺いました!

太田 直人(おおた なおと)|プロジェクトマネージャー/プロダクトマネージャー
経歴:2015年に旧凸版印刷へ入社。6年間工場の生産管理を務め、2021年4月から社内公募制度によりICT開発センターへ異動。
趣味:剣道(TOPPAN剣道部所属)、料理

担当する生活産業系DX・SX向けサービスとは

職人の知識とノウハウをデジタル化し、提案から納品までをよりシームレスに

----- 早速ですが、現在の業務内容を教えてください。

TOPPANには「情報コミュニケーション」「生活・産業」「エレクトロニクス」の3つの事業分野があります。(https://www.toppan.com/ja/recruit/shinsotsu/business/category.html
その中でも私は、生活産業系DX(デジタル・トランスフォーメーション)、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の案件を主な担当領域としています。現在手掛けているプロダクトで言うと、包装材設計システムのPdMを担当しており、利用価値や市場ニーズの検討から要件整理などを行っています。

そのほかにも、様々なプロジェクトに参画しています。

  • 別プロジェクトのコスト・スケジュール管理などのPM業務
  • 新プロダクト創出に向けた与件整理

----- 包装材設計システムについて、もう少し詳しく教えてください。

皆さんが普段手にしている生活品(食品・日用品・薬…etc)は、必ずと言ってよいほど箱やパッケージに包装されていますよね。実は、それらの包装材の多くはTOPPANが製造しています。包装材は、お客さまからのリクエストを受けて設計担当者が構成するのですが、熟練者の知識と経験に頼らざるを得ない現場でした。
私の携わっている包装材設計システムでは、設計担当者の知識とノウハウをシステム化することで、ビジネスのスピードを加速し、包装材の受注拡大を目指しています。

工場の生産管理→DX事業へキャリアチェンジ

現場での経験が、社内転職の想いを強くした

----- 長年、工場の現場で働いていたと伺いました。

はい。元々は、工場で生産管理部に所属していました。
受注後に営業から製造するパッケージ製品の内容を伝えられ、材質・スケジュール・コスト・工程などをいかにロスなく進めるか管理する業務を行っていました。

----- そんな工場畑だった太田さんが、なぜDX事業を行っているICT開発センターへ社内転職することに?

3、4年目くらいから、「もっとこうしたら、現場は働きやすくなるのではないかな」と考えるようになり、自分の業務の中で管理業務をVBAで試してみたりするようになりました。その考えが徐々に自分の働きやすさだけでなく、社内の関係者や顧客にとっての幸せについてへと膨らんでいきました。

製造過程で急な受注の増減があり、予定していた生産が変更になることが日常的に起こります。お客さまの要望をかなえたいと、弊社の営業担当も工場担当も奔走するのですが、非常に厳しい状況も目の当たりにしてきました。そんな中で、どんどん私の中でサプライチェーンのDXを実現したい!と妄想するようになり、キャリアチェンジを決意しました。


システム開発の土壌はなくても、現場知識と好奇心を武器に

----- 希望していたとはいえ、まったくの畑違いに不安や戸惑いはなかったのですか?

大学では化学専攻でしたし、異動当初はシステム開発のイロハもわからない状態だったので、1年くらいは手探り期間でした(初めは本当に要件定義とは何ぞ?って感じでした)が、意外と以前の職場での経験が、システム開発のプロジェクト管理でも共通するところがあると気づきました。

そして、システム開発の全体像を学習する中で、おさえるべき点、自分のスキルとキャリアから貢献できるポジションを把握し、現在のポジションを見出しました。

----- TOPPANグループが携わる事業の広さと、培ってきた技術の深さがあってこそ、新たなサービスが生まれることは結構あるあるだと思いますが、太田さんの異動のタイミングに合わせるかのように包装材設計の話が立ち上がりましたよね。

偶然にもそうなんです!先日、社内勉強会で発表したAIによる材質構成の提案機能などは、ロジックや提案結果が実用的か、開発メンバーの中では私にしか判断できなかったと思います。リアルなモノづくりの経験がもろに活きたと実感しました。
さらに精度を高めるためにどう学習させるかは、エンジニアと協力してやっていきたいと思います。

現在の仕事、PdMの面白さについて

今のやりがいは、人や環境に依存せず自分のかじ取りでモノつくりができる楽しさ

----- 太田さんが、働く上でやりがいを感じることや、大切にしていることはありますか?

工場で生産管理の仕事をする中でも、やりがいを見つけて目標を持って取り組みはしていましたが、どうしても人や前工程に依存してしまうなど、外部要因で状況が変わることが多かったんですよね。その点、システム開発というフィールドで、さらにPdM・PMというポジションは、自分でかじ取りをしてモノつくりができるところが面白いと感じます。もちろん、どの仕事でもただ一人で成せる仕事はないんですけどね。

それに加えて、自分が携わったサービスが、世の人の目に触れる形になって残せることが仕事の楽しさにつながっています。「このサービスに携わっている」という現実と実感が自信にもなっています。

----- 現在の部署、ICT開発センターのよいところを伝えるとしたらどんなところがありますか?

実際にお客さまと会話するということが、私にとって新鮮な体験でした。
前の職場では、外部との接点が全くありませんでした。発注元もTOPPANの営業からの依頼ですし、次の作業を依頼するのも、全てTOPPAN内部で完結していることだったので、社外のお客さまが実際に何を求めているのか声が聞けるというのは大きく違うところだと思いました。

----- より先の先のエンドユーザーについて考える機会が得られたというイメージですか?

工場で働いていた時は、TOPPAN社内であっても私にとっては発注元の部署の方がお客さまですし、ユーザーでもありました。異動してからは、その先にいらっしゃるお客さまの顔まで見えるようになり、視野が広がったように感じます。
それまでは、わりと近場の課題解決に目を向けることが多かったのですが、今の部署に配属してからは、言われたことの裏側や背景を考えるようになりました。その先にある根本原因の解決策について考えるようになったのも、お客さまと接する機会が増えて想像力が増したことが大きく起因していると思います。

新しいことを試せるワクワクと、ほどよい緊張感がある

----- 同じTOPPANではありますが、前の職場と今の職場とでカルチャーショックなどありましたか?

外部の研修や、自己学習を推奨する雰囲気に最初は少し驚きました。
工場とシステム開発とでは、業務自体大きく違うので比較することではないのですが、今のICT開発センターでは、どんどん新しいことを取り入れたり、試していける土壌があることがよいところと思いました。
私自身、結構新しい物好きなのでこの環境は非常に嬉しいです。自分でもアンテナを張っていないと取り残されてしまうかもしれないという、よい緊張感を持って仕事ができて楽しいです。

開発チームメンバーと、未来の自分へ

----- 今の職場に、文句を言うとしたらどんなことがありますか?

皆さん、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)をしっかりやりましょう😎✨
あとは飲み会が少ないと思います!工場勤務の時は、毎週飲んでいたので僕は寂しいです。

----- 最後に、今後チャレンジしていきたいことを教えてください!

将来的には、私の社内転職のきっかけとなったサプライチェーンのDXを実現したいです。(妄想を現実のものに!)日頃業務で扱うデータを使って、受注予測をしたり、時間もコストもおさえた柔軟性のある顧客対応を現場に提供できたらこんなに嬉しいことはないです。

近い将来の話をすると、TOPPANデジタルには、私が抱えているプロダクトと親和性の高いプロダクトやサービスがたくさんあるので、そういった別システムとの連携や、クロスセル戦略をもう少し実現できるような戦略を練っていくのも、今後挑戦してみたいテーマです。


▲第65回 関東実業団剣道大会では、ベスト26位おめでとうございました🎉

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