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僕と生徒に欠かせない「ワクワク感」好奇心と探究心を持った大人に育てるのが僕の役割 東明館中学校1年担任 数学科 寺岡恵佑

教師になってから6年目です。大学を卒業して福岡県の私立高校で3年間お世話になり、それから東明館にやってきました。2022年度は中学1年の担任をしていて、中学1年と高校1年の生徒に数学を教えています。

東明館に来たのは、受験指導に力を入れている学校で働きたかったのと、様々なコースがあって先進的な取り組みをしていると思ったからです。あと、自分が中高一貫校を卒業しているので、中高一貫校の良さも自分なりに理解していたのも理由の一つです。

僕が教師として心がけていることの一つが「生徒との距離感の近さ」です。僕が職員室にいるときは、生徒たちがよく質問や相談に来てくれます。その日の授業の内容を授業後だけでなく、放課後にも質問してくれる。こういう雰囲気は非常に良いものだと思っています。これはほかの先生も同様で、東明館の特色の一つでもありますね。

「生徒が進む道を応援できるような先生」を目指して

教師という仕事を意識し始めたのは、小学校6年生のときです。中学受験のためたくさん勉強していたこともあり、クラスメートに勉強を教えていたんです。すると、あるクラスメートから「寺岡くんは教えるのが上手だから、教師になればいいんじゃない」と言われたのがきっかけでした。小学校を卒業してからは、中高一貫校の学校に進みました。

小学校のころから算数が好きでした。中学に入って数学も好きで問題を解くのが楽しかったですね。高校生になってからは、授業をしてくださる数学の先生の説明がとても分かりやすくて、こんな教え方ができる先生になりたいなと漠然と思っていました。

どの大学に行こうか迷っていた高校3年生のとき、担任の先生に相談したところ、「どの大学に行くかも大事だけど、大切なのは大学に行った後にそこでどう頑張るかだよ」と言ってくれたんです。「確かに」と納得しながら、進路指導でもこうしたアドバイスができて、生徒が進む道を応援できるような先生になりたいと思いました。この頃には教師になりたいという強い思いを持っていました。

「間違いを犯さないように適切に生徒を導いていく」のが教員の役割

関西の大学に進みました。ところが、大学に入ってすぐのタイミングで、ある教職に関する講義の教授が、教師という職業に対して悪いイメージばかりを口にしたんです。この話がずっと頭に残っていて、教師になろうか企業に就職しようか、迷いながら就活の時期を迎え、会社説明会に足を運んだこともありました。

ゲーム制作のサークルに入ってプログラミングもやっていたので、プログラミングのスキルを活かした会社に就職するのかなと、教師以外の選択肢を考えたこともありました。

そんな気持ちを抱えていましたが、母校に教育実習に行ってから考え方が変わり、教師の道に進むことを決めました。僕が在校当時にいた先生方に話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりしたことで迷いも消えていきました。

実習で印象に残っている出来事は、試験監督のサポートをしたことです。試験監督は生徒の不正や違反を見張る役割だと思って臨んでいたのですが、一緒にいた先生が「生徒の違反を見つけるのではなく、生徒が違反をしないように接して指導するのが監督の役割だよ」と言ったんです。

問題が起きてから対処するのではなく、生徒が間違いを犯さないように生徒を導いていくのが教員の仕事なんだと思うようになりました。実習最終日のホームルームで生徒から寄せ書きの色紙をもらったときは胸がいっぱいになりました。

ワクワクする気持ちは忘れちゃいけない

東明館は2023年度から、コース制から「総合型選択制(仮)」に変わります。最初に知ったときは驚きましたけど、神野校長から詳しい説明を聞いて、「なるほど」と思いました。神野校長は新しい取り組みを様々に打ち出しているので、新しいことに取り組めるというワクワク感があります。どうせ新しいことをやるなら楽しくてワクワクすることをしたいじゃないですか。

ワクワクする気持ちは、生徒たちにとっても大切なものだと思います。特に数学は難しくなっていくと、「これは将来、何の役に立つんだろう」と感じる生徒も出てきます。でも、概念的・抽象的な概念の数学世界の中には人間社会で役に立っているものもたくさんあるんです。一見役に立たなそうなものを追求するロマンティックなことに格好良さを感じるんですよね。

探究心と好奇心を持ち続ける大人になってほしい

数学の教師をしているからには、生徒たちに数学を好きになってほしいです。もちろん、生徒に深く学んでもらうためのスキルも大切ですけど、数学自体に興味を持ってもらって、学ぶ意欲を持ってもらうためのスキルも大切なんじゃないかと思っています。まずは生徒たちに数学に対してワクワク感を持ってもらうようなコミュニケーションを心がけています。

ワクワクしてもらう手段は一つだけじゃなくてもいいと思います。東明館で導入しているAI型教材「Qubena(キュビナ)」を使って数学を楽しく学ぶ生徒もいれば、私たち教師の授業を聞いて学びを深める生徒もいます。

僕は小学2年生で覚える「九九」が授業でうまく覚えられなかったんですけど、当時遊んでいた携帯型ゲーム機のソフトがきっかけで覚えたいと思えるようになりました。

東明館の生徒たちには、数学の授業や学校生活を通じて常にワクワクする気持ちを持ってもらって、探究心と好奇心を持ち続ける大人になってほしいです。これからの生徒の伴走者として寄り添っていきます。

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