こんにちは、トーコン ホールディングス前原です。今日は真面目なテーマで考えてみます。
明日、昭和女子大学で開催される、女子大生×社会人女性~女子大学生と共に考える『女性の活躍できる会社』とは、というイベントに参加する予定です。たまたま、昭和女子大のOGの営業の女性マネージャーもいるので一緒に参加予定!昭和女子大の皆さん、よろしくお願いいたします。(どうでもいい話ですが、私も女子大卒です・・こんなに私にも小鳥のようなほっそりした時代がございました・・)
さて、今日のテーマなんですが、よく応募者の方から「御社は女性が働きやすい職場でしょうか」などと聞かれることがとても多く、、、、その都度感じるのが
(´-`).。oO( 女性ってくくりって大きすぎじゃない? )
ってことです。女性と言っても様々です。私は女性ですし、社内にも半数以上女性がいますが、誰一人同じじゃない、求めているものも違う。その働きやすさを一般論で語っていいのかと疑問でした。
とはいえ、おそらく多くの場合この問いには2つのことが含まれているのかなと想定します。
1つめが、「女性というカテゴリーだけで会社において不利な立場に立たされることはあるか?」ということ。
2つめが、「結婚、出産、育児というライフイベントを支える制度があり、活用されているのか?」ということ。
1つめにおいては、今回フィンランドの首相が30代という若き女性であることや、閣僚でも女性が12人いるなど話題になりましたね。そもそもフィンランドで女性が要職に就くのは、今回に限ったことではないようですので、女性というカテゴリーによる不当な扱いが存在しないのでしょう。まさに今日、世界経済フォーラム(WEF)は、世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表。調査対象153カ国のうち、日本は121位と前年(110位)から順位を落とし過去最低、先進国では最低水準だそうです。・・・ただ、私自身、これまでの人生の中で女性という性による差別といったものを経験したことがあまりなく、私はよりリベラルな環境を常に選んできたのかもしれません。学生の皆さんも、世の中全体がこうだと悲観する必要はないと思います。ちゃんと入社前に、人事だけでなく、現場の複数の女性社員にそうした差別的な取り扱いがあると思うかを聞くべきです。(それが個別の部署に限定する話でないかも含めて)そのうえで判断していけばいいのです。
2つめにおいては、・・・これはもう少し複雑な問題だと感じます。そもそも、結婚・出産・育児とは女性が必ず抱えるライフイベントかというと、そうではないからです。特に学生の皆さんや若い女性の多くは、自分は当たり前に将来自分が結婚し、出産し育児をしていくものだと思っているのを目にします。しかしながら、そうしたライフイベントは自分ひとりで起こすものではありませんし、伴侶、そしてその家族を巻き込んで発生するものであり、そもそも起こさないという選択肢だって存在するのです。そう考えると、結婚・出産・育児に対する支援だけが「女性の働きやすさ」とは限らないのです。
女性といっても、20代独身女性と、30代既婚女性(子供なし)と、40代独身女性では会社に求める支援は異なります。もちろんその属性だけで判断できるものではなく、個々に、理想とするライフキャリアというものは異なりますし、その支援を行える家庭や地域の体制も異なります。
私は幸いに、上司である鹿島(写真左)が大変フラットなものの見方をする、非常に自分自身のことを話しやすい人であることに支えられています。1つの事例として自分の話をさせていただくと、ここ数年自分の不妊について鹿島に相談をし続けてきました。特に、私がマネージャーとして多くの妊娠したメンバーをサポートする中で発生する葛藤などを、会話を通じて昇華させてくれたことは非常に感謝しています。また、今年の夏、子宮筋腫の手術を決断した時も私の身体を気遣い、その後に続く治療についても彼の視点からいろいろなアドバイスをしてくれていることは、私自身が働き続けるにあたって非常に重要な支援だったと感じています。
ここで大切なのは、最低限の制度(法的なもの含め)はマストで必要なのですが、そこから先は、職場内の信頼関係と、長期的に働くイメージがお互いにもてるかということに起因するということです。
そもそも自分のプライベートな話や身体的な話は誰にでも話せることではないでしょうし、誰でも「性」にまつわること、病気の話などはますますもって話しづらいことです。だからこそ、日ごろ本当になんでも話せる安心感がないと難しいと感じています。
とはいえ、女性は特に、キャリアと人生設計が「自分の身体」に左右されるという大きな特徴があります。毎月の月経、妊娠・出産、不妊や婦人科疾患など、特有の体のリズムや健康上の問題が切り離せない。さらにこれらは「自己管理」だけではコントロールすることが非常に困難です。だからこそ、若いうちから相談できる婦人科のかかりつけ医を持っておく、自分の身体を大切にするということを正しく理解することが重要だと思います。これは女性が自立するためには不可欠なことだと感じています。
先日、弊社の採用代行事業を担うコ・リレーショングループという全員が女性という職場において、事業戦略の共有などを行う部署の期初ミーティングにて、「ライフキャリアレインボー」をみんなで書き出してみるというワークを取り入れました。20代から50代、既婚も未婚も様々な女性で構成される職場だからこそ、これからどのような人生をおくっていきたいかを自分でゆっくり考えるきっかけを作り、またその多様さを知ることで互いを尊重できる風土をつくる。そんな取り組みを行いました。
つらつらと取り留めなく色んなことを話してしまいましたが、結論、女性の活躍できる会社について考えることもいいんですが、それより先に、自分がどのような人生を送りたいと思っているのかを今時点でいいから言葉にしてみるということ。そのために自分をどう変えていく、どう成長させていく必要があるのか。そして、その支援を最適に行ってくれる職場とはどんな環境なのか?そんな順番で考えていくべきではないかと思うのです。
最後に、トーコン ホールディングスでは多くの女性が活躍中です。その辺の話はこちらをぜひご覧ください。「なんでTOKONって女性が長く働けてるの?」ってよく聞かれるのでそのあたり説明します!