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読書と中学受験国語ととりとめのない話。

こんにちは、TCK Workshopの田中です。

これといってずっと続けている趣味もなく、何か熱中しているものもないのですが、じゃあ休日は何をしている時間が多いかといえば、本を読んでいる時間、ということになるのでしょうか。(カバー写真はここ2ヶ月くらいで読んだ本。最近は小説が多いかな。)

読書といっても、絵本や漫画から小説・新書・ビジネス本、仕事柄、参考書や論文も読んだりするので、特定のジャンルや著者にこだわりがあるわけでもありません。

自分の場合はとにかく、活字を目で追うのが好きで(もちろん内容も楽しんでいますが。)、「この言葉と言葉の組み合わせいいな」とか「この言い回しきれいだな」みたいな、内容とは違うところで楽しんでいる節もあります。

読書の効用はよく巷で議論される話ですが、私自身は特にそのメリットを享受できるような本の読み方ができていないせいか、「この本面白かった!」程度の紹介はできても、読書の是非を薦めるようなことは恐れ多くてできません。

読書の効用を強いてあげるとすれば、本を読む時は自然と「なんで?」ということを理解するのに努めようとするため、感情的になりにくい、ということくらいでしょうか笑 もはやいいことなのかどうかもわかりません。

あとは自分の場合は、読書量が自分の精神状況ともリンクして(いるような気がして)いて、良い意味でも悪い意味でも自分を落ち着かせてくれるツールとして機能しています。

と、自分自身が本を読むことが好きな人間なので、入試直前の国語対策などは非常に引き受ける際の葛藤があります。

特に中学受験。大人が読んでも難解な文章を短時間で読ませ、内容の真偽や根拠の把握、果ては要約まで、求められる内容は本質的な部分で大学受験となんら変わりません。

これらはいわゆる受験テクニックといわれるような考え方を身につけることである程度みなさん点数を伸ばせるようにはなりますが、これだと解答に必要なところは見つけ出せますが、それ以上の学びはないので、本を読むことの楽しみはなかなか伝わらず、結局「テストでしか文章を読まない」ことになります。

テストで点数を取ることは否定しません。私もテストで点数を取ることは好きでしたし、自分もそれを目的に勉強していた節はあるので、大きなことは言えませんが、特に国語という科目で本来得られるべき能力は、テキストを読み、解釈し、という作業はどのステージでも必要になる技量だからこそ、安易にテクニックに走る国語の授業はしないようにしています。とはいえ多くの親御さん、生徒さんが求めていることがテクニックの部分だったりするので悩ましいところ。

僕には大事なところだけを正確に読み抜く読み方が人生を豊かにする本の読み方だとはどうしても思えない。寄り道をしても、自分の気になった部分を追求して、感動して、本筋が何か忘れたくらいにまた戻ってくる、くらいの気楽な読み方の方が、結果的に色々な物事を楽しめるんじゃないでしょうか。

とは言え、入試直前期、切羽詰まった生徒さんを目の前にすると、「因果関係はこう見つけて…」「要約を書く時はまず…」と点取り国語を指導している自分にある種辟易としながらも、本を読むことを楽しい、と思ってもらえるような感性を持って欲しいな、とせこせこと背景知識を調べたり、まとめたりしながら思っています。

講師という立場で、自分より一回り、二回り下の子供達に何かものを教えさせていただきながら、常に自分の中の何かがアップデートされている必要があるなと日々感じます。(同じことを毎年教える学校の先生はボケやすいというデータもある、と最近読んだ小説に書いてありました。)

自分の場合は、特に教える内容については最近の参考書を読むことで最近の「流行り」を知り、自分自身の知識を新しくしていますし、あるいは昔からあるベストセラー参考書を読むことで変わらない大切な部分を知ることにも役立てています。そこで読んだこと、感じたことから、自分の指導する際の引き出しを増やしつつ、実際にまた子供達の反応を見つつ、と楽しんでいます。

と、考えてくるとやっぱり読書は今の自分の形成にすごく役に立っているのかもしれない。個人的には良い先生は良く本を読んでいるイメージですね。逆は成り立たない気もしますが、必要十分に成り立たせられるように、また毎日頑張って行こうと思います。

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