YouTubeで1.9万回再生を突破し大反響の新卒採用担当・磯野さん。
YouTube密着の裏側にあったのは、バズを狙う企画ではなく、未完成な人に「武器」と「責任」を同時に渡す、TAPPの人材思想でした。
撮影中、会議室の空気が変わりました。
新卒採用を担当する磯野さんと石﨑さんが、カメラの前で本気で意見をぶつけ合ったのです。後日、動画を観た人からは、「さすがに台本ですよね?」と聞かれるほどの緊張感。
しかし、あの場面に演出はありません。
完全に、普段のTAPP人事部で起きている仕事の一場面でした。
企業の密着動画であれば、衝突が起きた場面はカットすることもできたはずです。
それでも、あえて残しました。
なぜなら、本当に伝えたかったのは、
仲良く楽しそうに働く会社の姿だけではなかったからです。
意見が違っても、相手に遠慮せず、成果のために本音をぶつける。
そして、ぶつかった後も同じゴールに向かって仕事を進める。
TAPPにとっての「風通しの良さ」とは、衝突が起きないことではありません。
「衝突を隠さなくても、関係が壊れないこと」です。
磯野さんの1日密着動画に映っていたのは、“ギャル人事”の日常だけではなく、
TAPPが人をどう前線に立たせ、どう育て、何を求めているのかが、そのまま映っていました。
武器がない。だから、前に出す
この動画は磯野さんの密着企画として始まったものではありませんでした。
当初は、同じ新卒採用担当である石﨑さんの密着動画に、磯野さんが少しだけ登場する予定でした。
企画が変わったのは、上長からの一言がきっかけです。
「石﨑には、すでに採用担当としての強みや発信力がある。
でも、磯野にはまだ、これだと言える武器がない。
だからこそ、磯野を前に出そう」
普通は、実績を出した人や、話すことに慣れた人を会社の顔として表に出しますが、
TAPPは逆でした。
完成しているから、前に出すのではなく、
前に出すことで、本人を完成に近づけていく。
今回の動画出演について、磯野さん自身も、最初は不安しかなかったと言います。
SNSに顔を出した経験もなく、自分の発言がどう受け取られるかも分からない。
炎上への怖さもある。
それでも磯野さんは、
「会社の顔になる」という責任ある役割を受けることを決めました。
「自分の今後のキャリアのためにも、絶対にプラスになるはず。」
そう信じ、この経験を自分自身が成長するための機会に変えようと、一歩を踏み出したのです。
責任は、準備が整った人だけに与えるものではなく、
責任を先に託すことで、本人の準備の水準を引き上げる。
磯野さんの挑戦は、まさにTAPPの人材育成の考え方を体現する出来事でした。
カメラの前でも、本音を隠さない
撮影前、磯野さんには、話を短くまとめることや、目線の配り方、伝えたいことを一言で届けるための指導が入りました。
しかし、台詞を暗記させたり、社内の会話を演出したりしたわけではありません。
だからこそ、石﨑さんとの意見の衝突も、そのままカメラに収まりました。
磯野さんは、撮影を振り返ってこう話します。
「最初は、あの場面を出して大丈夫なのかなと思いました。
でも上司からは、『遠慮せず、本音をぶつけられる環境が一番伝わるシーンだ!』と大絶賛されました」
TAPPの人事部では、学生に対して「本音で話してください」と伝えています。
それなのに、会社側がきれいに編集された姿しか見せなければ、フェアではありません。
人事も迷う。
意見も割れる。
感情的になることもある。
それでも、候補者にとって何が最善か、採用成果につながるのはどちらかを考え、最後まで向き合う。
この動画で見せたかったのは、完璧な組織の姿ではなく、
未完成な組織が、本気で完成に近づこうとしている姿でした。
個性だけなら、ただのキャラクター。実力と責任が乗って、初めて武器になる
「ギャル人事」という肩書きは、磯野さんが最初から名乗っていたものではありません。
学生に自分を覚えてもらうための自己紹介を考える中で生まれたのが、
「ポジティブマインドのギャル人事」という言葉でした。
前職では難しかった明るい髪色やネイルも、
TAPPでは「それ、いいじゃん!」と受け入れられたと言います。
ただし、
TAPPが大切にしているのは、個性を無条件に肯定することではありません。
好きな格好をして、好きなことを話して、それで終わりではなく、
候補者に覚えてもらう。
候補者の緊張を解く。
自分の言葉で会社の魅力を伝える。
そして、採用成果につなげる。
そこまでできて、初めて個性は仕事上の価値になります。
個性だけなら、ただのキャラクター。
個性に実力と責任が乗って、初めて武器になる。
“ギャル人事”という肩書きは、
磯野さん自身に対する期待値を上げる看板になっています。
「ギャル人事と言っているのに、候補者に寄り添ってくれなかった」
「そう思われるわけにはいかないからこそ、説明会での声の強弱、ジェスチャー、言葉の選び方、候補者との向き合い方まで徹底的に磨きました」
TAPPにおける自由とは、基準が低いことではありません。
自分らしさを認めてもらう代わりに、その個性を成果へ変える責任を持つことです。
1.9万回再生は、ゴールではない
動画は、取材時点で1.9万回再生を突破しました!
平均3,000回ほどだったチャンネルの中では、過去最高の反響です。
しかし、再生数だけを見て、この企画を成功だとは考えていませんでした。
採用広報は、動画をつくる仕事ではなく採用を動かす仕事。
実際に、磯野さんが担当した新卒面接では、学生からこんな言葉がありました。
「動画を前から観ていました。
今日、磯野さんが面接に出てきて、本物の有名人に会えたようで驚きました!
動画を見て、仕事にかける想いに刺激を受けました」
さらに中途採用でも、
「動画を観て、会社の風通しの良さを知った」
「あの人と、このチームで働きたいと思った」
という声が生まれています。
再生数が増えても、候補者の意思決定が何も変わらなければ、
採用広報としての意味は薄い。
逆に、動画を観たことで、候補者が会社の良い部分も厳しい部分も理解し、「それでもここで働きたい」と思えるなら、そのコンテンツには価値があります。
今回の磯野さんの企画で目指した採用広報は、
単に会社の好感度を上げるためだけの活動ではありません。
候補者と会社の情報格差を減らし、入社するかどうかの判断を深くする活動です。
合う人の志望度を徹底的に高める。
同時に、合わない人には早い段階で違和感を持ってもらう。
誰にでも好かれる動画ではなく、TAPPで働く覚悟を持つ人に、深く、熱く刺さる動画をつくる。
それが、今回の企画でTAPPが体現したかった採用広報です。
「私の動画を見て、メッセージに共感してくれた素晴らしい仲間が、『ここで働きたい』と私たちの元へ集まってくれる。
採用広報として、これ以上にない手応えとやりがいを感じています!」
変わったのは、働く時間ではない。仕事の「主語」だった
磯野さんは、前職時代の自分について、率直にこう振り返っています。
「以前は、仕事の時間をどうやり過ごすかを考えていました。
お給料をいただくために、与えられたタスクを淡々と終わらせる感覚でした」
現在は、説明会、面接、学生フォロー、採用広報と、仕事の範囲を自ら広げています。
ただ、ここで伝えたいのは「長く働くことが正しい」という話ではありません。
大切なのは、働いた時間ではなく、仕事の主語が変わったことです。
以前は、
「会社から与えられた仕事を、どう終わらせるか」
でした。
今は、
「自分がTAPPの新卒採用を、どう良くするか」
になりました。
仕事を自分の外側にあるタスクとして見るのか。
自分が変えるべき事業課題として見るのか。
同じ業務でも、その二つはまったく違います。
現在、磯野さんが掲げている目標は、石﨑さんを追い越すこと。
そして、石﨑さん一人に依存せず、新卒採用が回る体制をつくることです。
それは「先輩に追いつきたい」という個人目標だけではありません。
自分がいなければ困る組織をつくるのではなく、誰かが抜けても成果が出る組織をつくりたい。
そこまで考えて、初めて採用フロントとして仕事を担ったと言えると思います。
ビジネス総合職は、「まだやりたいことが決まっていない人」のための職種ではない
磯野さんが担当しているのは、新卒のビジネス総合職採用です。
ビジネス総合職と聞くと、
「幅広い仕事を経験できる」
「入社後に自分に合う仕事を探せる」
というイメージを持つ人もいるかもしれません。
もちろん、それも一つの側面です。
しかし、TAPPが考えるビジネス総合職は、選択肢を保留するための職種ではありません。
役割の境界を越え、まだ担当者の決まっていない課題を、
自分の仕事にできる人のための職種です。
磯野さんも、説明会や面接を担当するだけなら、
YouTubeに出演する必要はありませんでした。
採用広報も、発信も、社内での認知獲得も、「私の担当ではない」と言うことはできたはずです。
それでも出演したのは、
新卒採用の成果につながるのであれば、それも採用フロントの仕事だと考えたからです。
配属先や職種名が、キャリアを決めるのではなく、
そこで何を自分の課題として引き受け、どんな成果を残し、どんな武器をつくったか。
それが、その人のキャリアを決めます。
TAPPのビジネス総合職で問われるのは、
「何をさせてもらえるか」だけではありません。
「自分は、何を背負える人になるのか」です。
完成してから挑戦するのではなく、挑戦しながら完成していく
「TAPPは、完成してから挑戦したい人にとっては、怖い環境かもしれません。」
と磯野さんは話します。
「ありのままでは届かない場所を示し、足りないものを伝え、
個性が仕事で通用する武器になるまで磨く会社だと思います。
自信がつくまで待つのではなく、先に前線へ出すこともあります。
準備が整う前に、責任を渡すこともあります。
本音で向き合うからこそ、厳しいフィードバックもあります。
しかし、
自分の個性を守るだけでなく、成果へ変えたい。
与えられた仕事をこなすだけでなく、事業を動かしたい。
誰かにキャリアを決めてもらうのではなく、自分の武器を自分でつくりたい。
そんな人にとって、TAPPは面白い場所です」
今回の動画に映っていたのは、“ギャル人事”の華やかな1日だけではありません。
未完成な人に責任を渡し、本人もまだ気づいていない可能性を、仕事で通用する武器に変えていく。
その、TAPPの人材思想でした。
次にTAPPの会社の顔になる人に必要なのは、
「今の自分には、まだ武器がない」
という事実から逃げず、
「ここから、自分の武器をつくる」
と決められることです。
説明会や面接では、仕事内容や制度だけではなく、
「TAPPで、自分は何を背負えるのか」
「自分の個性を、どんな成果に変えられるのか」
を、ぜひ磯野さんに思い切ってアピールしてください!