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【代表インタビュー】エンジニアが心からテクノロジーを好きでいられる環境に (前編)

※本記事は、株式会社スーパーソフトウエア東京オフィス・広報noteの記事を編集して公開しています。

【代表インタビュー】エンジニアが心からテクノロジーを好きでいられる環境に(前編)|株式会社スーパーソフトウエア東京・広報公式
こんにちは! (株)スーパーソフトウエア東京オフィス 広報です。 今回は船木代表にインタビュー! 社員といつもフランクに関わってくださる船木代表。 本人は威厳を出さなくては!と気にされているようですが... ぜひそのままでいてくださいとお伝えしました(笑) 前編では主に、船木代表の経歴と会社経営についてお伺いしています。 どうぞご覧ください。 東京オフィス代表 船木俊介 プロフィール 上智大学在籍中からスタートアップ企業でシステム開発に携わる。 2000年には後に東証マザーズに上場するマーケティング企業の
https://note.com/ssltokyo_pr/n/n2df65f646c30?magazine_key=m2b94c77db823

(2024年2月22日公開)

こんにちは!
(株)スーパーソフトウエア東京オフィス 広報の朝倉です。

今回は船木代表にインタビュー✨


社員といつもフランクに接してくださる船木代表。
本人は威厳を出さなくては!と気にされているようですが…
ぜひそのままでいてくださいとお伝えしました(笑)


前編では、主に船木代表の経歴と会社経営についてお伺いしています。
どうぞご覧ください!

⭐プロフィール

東京オフィス代表 船木俊介

上智大学理工学部入学、経済学部卒業。


在学中、ベンチャー企業で会社の立ち上げやサービス開発を経験。

卒業後もフリーランスでシステムの開発に従事。

10年前にスーパーソフトウエア東京オフィスを開設。

音楽に励んだ大学時代。そして自分の勝てる領域を見つけた。

___改めて、東京オフィス立ち上げまでの船木さんの経歴を教えてください。

1997年に上智大学理工学部に入学しました。なぜ東京の大学にしたかというと、東京は常に新しいということが大きかったように思います。
ただ僕にとって理系って面白くなくて、理系の人を尊敬するくらいです。
例えば3カ月とか半年位かけてある証明を勉強するとか、夜9時まで実験室に閉じこもって実験結果が出るまで帰れないとか、初期の段階で俺には合わないと思ってしまって…とはいえ、辞めるのも大変…。で、とりあえず音楽をやろうと!(笑)
そこでジャズを勉強をしようと思って、ジャズ研に入りました。ブラックミュージックが好きだったので、その後ジャズ研の何人かでSAfroFAmilyというゴスペルサークルを立ち上げました。サークルも人が増えてどんどん大きくなって、ゴスペルってコーラスが何人もいてエンタメ性が高いので見る人も増えて、現在も大学に残るサークルに成長しました。
この通りずっと音楽ばかりやっていましたが、同時に音楽では食べていけないなとも思っていました。


___音楽ではない道を模索し始めたわけですね。

そうなんです。そして大学の2年生の時、とあるメール導入サービスをやっている会社にアルバイトで入りました。まだ一般の人はインターネットをまだ知らずメールもそれほど普及していない時でした。「メールでビジネスの大事なことを書いてもいいのか?メールなんて怪しい…」と言われている時代でしたが、少しずつ使われ始めてきたタイミングで、そんな中自分は言語でいえばPerlやフレームワークも何も無い初期のPHPを使ってWeb系の開発したりとか、フォトショップでWebデザインしたりとかしていました。
その後そのアルバイトを辞めて、音楽をやりながら、2000年頃にはまた別の面白そうなマーケティング会社が立ち上げの募集をしていて働かせてくださいって言ったのが、今のキッズラインの社長の設立した会社だったんですよね。その後マザーズ上場もするんだけど…。
立ち上げから参画して、音楽もやって…ていうのが大学の時代。



当時からプログラムもたくさん書いていたので、こういうシステムを作りたいって依頼されて作業することもありました。
例えばメールの自動送受信システムだったんだけど、メールのシステムって普通のWeb系開発より難しくて、様々な決まりや仕様があってRFCを読み込んでそれに則ってメールの開発をしなくてはならなくて…苦労して開発してもベンチャーって出来上がったものが目の前にあるだけで、誰も知らないわけです。今度はそれを売らなきゃいけない。そこで当時の社長に営業行ってきて!とか言われて…それでプレゼンをして契約してもらったりとか。こっちは大学生なのに相手は大手人材系超有名企業の役員で、今考えるとすごい相手だけど、当時はなにも知らないから飛び込んでいくという。とにかくいろいろなことをやりながらキャッシュを稼ぐ必要があるわけです。
そういうベンチャーの立ち上げみたいなことをやって、そのあとも開発者としていろんな会社にシステムを受注して納めるっていう、いわゆる1人会社というかフリーランスエンジニアをずっとやってっていうのが何年か続きましたね。


___そもそもなぜエンジニアという職を選ばれたのですか?

当時開発する人なんてまわりに誰もいませんでしたが、やっぱりインターネットで面白いなって思ってしまったことが大きいです。
インターネットも世の中でまだそれほど一般的には使われておらず、当然友達も使っていなかった。ネット接続もダイアルアップっていう方式で、インターネットを使うってなったら使い放題じゃなくて、月額1万2万とか接続料がかかるものでした。学生だったので親に頼んで使わせてもらっていて、本当に貴重な機会だったので親に感謝ですね。
いろいろなコンテンツを利用する中で、こういうのってどうやって作るんだろうって考えるようになったことが最初でした。そして開発が好きになって、その後実際ベンチャーで働いたら作れる人が少なくてすごく重宝がられたんですよ。実際会社の経営的なことも営業も開発もできるって滅多にいなかったので、そこが自分の勝てる領域だなって思ってエンジニアの道を選びました。


___昔から探求心が強いほうだったのですか?

そうですね。
割と今でもそうですが、なにか新しいことやらないととか、これ調べないとって思ったら、本を10冊くらい買ってそのことの常識を一気に調べます。その当時もめちゃくちゃ本読んでいましたね。とにかく本を大量に買う生活で、引っ越しするときにマンションのゴミ捨て場が俺の本で埋まるくらいで…数百冊くらいあったかな。それくらいビジネス書とか技術書を読むのが好きで、本ばかり読んでいました。というのも、本読んでるとその物事の相場感がわかるようになってくるんですよね。ネットだと断片的で突拍子もない情報が多いですが、本はある程度ならした客観的平均が載っていることが多いので体系的に考えられると思っています。
だから本をたくさん読みますし、そういった面では探求心は強かったと思います。


___大学時代の経験を経て、どのように東京オフィスの立ち上げに至ったのでしょうか?

ベンチャーで働いている中で、同時に大学の卒業もあったのですが理系がやはり面白いと思えなくて、経済学部に転部させてもらいその後卒業しました。
その後フリーランスで仕事しながら役員に誘われることもありましたが、自分の力を試したいということもあり東京オフィスを立ち上げました。
父親が社長をやっていて、Webやスマホといった別の領域ではあるけど同じ会社として立ち上げたのがこの東京オフィス。大阪に本社がありますが、普通支社を立ち上げるってなったら当然その地域での顧客や人材の目論見があって立ち上げることが多いですが、東京オフィスに関しては何にもないところからなんですよね。顧客もいないし社員もいない。吉幾三かというくらい何もない、本当に0からの立ち上げでした。顧客開拓から事業運営まで、1からっていう立ち上げ方で、それをあえて覚悟の上で進めた。というのはそれまで会社として行っていることは数社の大企業との長い取引が前提で、完璧に安定しているという良さがある。これはそこら辺の会社が明日からやろうと思っても出来ないような信頼関係をベースにしているので、すごく良いこと。お客様が大手企業だし継続性があるからです。
一方、デメリットとして、急激には業容拡大しないので社員の待遇もなだらかな上昇になったり、大規模開発ではあまり使われない最先端技術のことをやろうと思っても難しい点があげられます。僕は新しい技術が好きで、もっと会社を成長させたいという想いや、今までベンチャーで常に挑戦してきた経験もあり、社内ベンチャーのような全く新しい仕組みでやっていこうと決めたんです。


___全て0からということで最も苦労した点と、立ち上げという道を選んだからこそ得られたもの、良かったことはなんですか?

苦労は全部ですね(笑)
顧客開拓するにもいろいろなお客様がいるし、社員がどんな価値を提供できるかも都度変わるし、あらゆるところで試行錯誤の連続。システム開発においても、これまでの経験から自分はできるけど社員はできない、初めてってパターンもありますし。当たり前のようにできると思っているけれども、組織としてやろうと思ったらできない、そこはずっと苦労がありました。
逆に良かったのは組織としてどう動くかというのを考えられたし、自分としてもそういう視点が得られて、チームで協力してこなしていくっていう流れができてきたのはありがたいなと思います。


全て0からの立ち上げ…知名度獲得に一役買ったのはあの大ヒットアプリでした。

___東京オフィスを立ち上げるにあたって、具体的に意識したこと実行したことはなんですか?

採用するにも営業するにも知名度が必要なので、一般の方に知ってもらうにはどうしたらいいかって考えましたね。
スーパーソフトウエアって当時で既に創設から30年くらい経っていて割と老舗だったんです。でももちろん一般の企業の方はそんなこと知らないですよね。東京オフィス立ち上げ時、iPhoneがちょうど普及し始めたくらいだったので、そこでアプリ開発しようということになりリリースしたのが「漫画カメラ」でした。10本くらいリリースしようとして、2本目の漫画カメラがヒットして、当時いろいろなテレビで取り上げてもらったりとか、タモリさんやビートたけしさんなど芸能人にも使ってもらって、狙いが当たったのがそのタイミングでした。世間的にもiPhoneのアプリで何ができるかまだよく分かって無かったので意外性を突きつつ、技術力を見せることに成功したのではないかと感じています。


___会社経営で大事にしていることは何ですか?

「テクノロジーが好き」っていうのが一番大事で根本にあるところです。
IT業界の人はみんなテクノロジーが好きなんだって思われがちですが、実際はテクノロジーの新しいことに興味を持ち続けるっていう業界でもなくて、目の前のプロジェクトであるとか、いかにちゃんとやりきるかがメインになってしまって疲れてくるみたいな状況に置かれがちです。新しい事、希望、未来なんてことは全部アメリカに持っていかれちゃうというのが今の日本の状況なんだけど…。目の前の作業・仕事で日々追われてしまうっていうのがあるので、余裕がなくなってしまうんですよね。そうではなくて新しいテクノロジーというのはどんどんキャッチアップして取り組んでいきたいなというのが前提としてあります。かつ、会社経営で大事にしていることというのは、進化を止めないというところです。非上場企業なので究極は成長しなくても安定していれば経営者としては何も困らないですが、能力・スキルもそうだし、新しい展開もそうだし、それぞれの待遇もそうだし、チームでみんなでどんどん伸ばしていきたいというのがあります。上場企業ではないけれども、成長・拡大していく、チャレンジし続けることを大切にしています。
あとは「結果の平等と機会の平等」って話があって、結果の平等って言うのは、頑張った人も頑張らなかった人も結果として同じになるようにしようって考え方。それも一つの考え方としてあるんだけど、スーパーソフトウエアではそういう考え方はしていません。
やっぱり機会の平等が必要だと思っていて、まずはどんな人にもチャンスを与える。チャンスを与えて、できたら伸びるし、できなくても大きなペナルティはないよという感じです。その方がチャレンジしていくというところにはすごく結びつくなと思っているので、社内のことは全てその考え方でやっていますね。常にチャレンジするという姿勢を作るために「機会の平等」というのはすごく大事にしています。


___スーパーソフトウエアの強みは何だと考えていますか?

会社として考えると、開発技術力と顧客からの信頼は大きいと思っています。
開発って地味に面倒くさいこともつらいこともあって…だけどそこにちゃんと結果だそうという文化って脈々とあると思っていて、そこをずっと続けてるっていうのは一つ大きな強みだし、それが信頼に繋がってると思います。40年も長く繋がっている顧客がいるっていうのもその証拠かなって。


___数多の企業がある中で、信頼を得るということはたやすいことではないと思いますが、なにか秘訣があるのでしょうか?

やはりお客さんと同じ目線で苦しくても一緒に頑張るってことだと思います。
いろいろ事情はあるけれども、与えられた職務・責務っていうのを全うしようという姿勢の人が多いというところが信頼に繋がるんじゃないかなと。新しいお客様でも同じ目線で苦労を共にしながら開発していくというスタンスでいるので、次の信頼、次の信頼って形で信頼は得られていくんじゃないかなと思っています。
もう1点は、40年開発をやってきたことでOSSを使ったアジャイル開発に知見があるので、そこを強化しているのも強味なのではないでしょうか。


前編はここまでです。
お読みいただきありがとうございました!

後編では、スーパーソフトウエアの魅力や今後の方向性について紐解いていきます。お楽しみに!

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