今回お話を聞いたのは、マーケティング事業部 松村 僚悟さん。社会人になったばかりの頃、共通言語の欠如に戸惑い、なかなかパフォーマンスを発揮できなかったといいます。そこから成長を経て、SEOやSNSのオーガニック集客の領域で活躍し、ついには全社会で表彰されるまでに。また、社内のAIコンペでは2年連続受賞という功績を残してきました。成長のきっかけは”能力”ではなく、「人がやらないことをやる」という、ごくシンプルな気づき。前編では、その気づきに至るまでの背景と葛藤を紐解きます。
1. ”1”を出せない自分に向けた自問自答の日々
正直入社当初は、何のために何を頑張ればいいのか自問自答する毎日でした
新卒として社会に飛び込んだものの、そこで待っていたのは、圧倒的な「共通言語」の欠如でした。
飛び交う業界用語、会社特有の文脈、そしてスピード感。周囲が当たり前に共有している景色が、当時はまったく見えていなかったのです。
表面上はいくらでも“仕事ができている風”を装うことができますが、事業への貢献や成長にはつながらないと感じていました。
根本的な解決が必要だと感じつつも、何のために何を頑張ればいいのか掴めないまま過ごすのでした。
2. マーケティングの実務が、会社理解・業界理解につながった
次第に会社理解・業界理解を深め、社内の共通言語や共通認識が形成できたのは、マーケティング事業部の実務を通してのことでした。
私が担当したのは、SEOやSNSを活用したオーガニック集客の領域。顧客のインサイト(本音)に触れ、競合他社の動きを分析し、自社のサービスがどう役立っているのかを数字で追う。そのプロセスを繰り返すうちに、これまでバラバラだった「点」がつながり始めました。
会社が目指している方向性、業界の中での立ち位置、そして社会的なニーズ。霧が晴れるように視界が開け、自分が携わっているビジネスの全体像が、立体的に浮かび上がってきたのです。
3. 事業理解を深めることで「組織の空白」に気づく
事業への解像度が上がると、もう一つのものが見えてきました。それは、組織における「空白」です。
以前は目の前のタスクをこなすのに精一杯で、周りを見る余裕なんてありませんでした。でも、全体像が見えてくると、『あれ、ここの連携がうまくいっていないな』とか『この業務は本来この人がやるべきではないな』という部分が目につくようになったんです。
会社が成長する中で、どうしても生じる責任の所在が曖昧な領域。あるいは、みんなが見て見ぬふりをするタスクや役割。
その「隙間」が、事業理解というレンズを通して、明確な課題として認識できるようになりました。
「誰かがやる」ではなく「自分が飛び込む」という快感
組織の足りない部分が見えたとき、松村さんの選択肢は二つでした。「誰かがやるのを待つ」か「自分がやると決める」か。
その分野の知識も経験もなかった松村さんでしたが選んだのは後者。「事業方針とリソースを考えた時に、自分がやるしかなかった」と語ります。
それは特別なスキルではなく、単に誰も拾い切れなかったボールを拾いに行く。それだけで、さながらヒーローが現れたかのように感謝され、楽しさややりがいになった。この時期から、周囲からの信頼も目に見えて変化していったといいます。
自分のために、人のために、とにかく目的思考で考えるようになった。その結果、オーガニック集客の分野で売上を47%伸ばし、全社会で表彰されるまでに至りました。と松村さんは話します。
後編では具体的な思考プロセスについて迫ります。