こんにちは! CTOの北川です。
オフィスにまつわる紹介記事が続きましたが、今回は少し趣を変えて8月10日(金)に開催するイベント「ストアカ Engineer Sake Night」について書いてみたいと思います。
このイベントを開催するにあたり、僕、北川はCTO兼CSO(Chief SAKE Officer)に就任し、日本酒の美味しさを通じてエンジニアコミュニティに貢献したいと思います。
そもそも、なぜCSOは日本酒が好きなのか?
CSOとして僕は幅広く色々なお酒を呑むのですが、やはりその中でも日本酒が特に好きです。僕の日本酒の師匠の言葉に「乱暴に言えばワインは農産物、日本酒は工業製品」というものがあります。これは、ワインは葡萄の質、ひいては土地という自然の環境にアウトプットの品質が大きく左右されるお酒。対して日本酒は非常に複雑な工程と技術により、同じ原料(米と水)を使ったとしても、作り如何によっては全く異なるアウトプットになるお酒。
つまり日本酒は作り手の腕と技術によってアウトプットが10にも100にもなる。そこにこそ面白さ奥深さがある、と。勿論これはあくまで相対的な話であって、当然ながらワインも作りは重要ですし、日本酒も原材料の質による違いはあります。しかし、とんでもない手間と職人芸とも言える技術を惜しみなく使うことで本当に感動するアウトプットができる。さらに、その手間も如何に技術を使って効率化するのか、あるいはわざとせずに手間をかけ個性とするのか。いろいろなお酒を飲み、それらの事に思いを馳せる。
さらには実際に蔵を訪れたり、蔵元や杜氏の方のお話を聞けば聞くほどズブズブと日本酒の沼にはまっていきます。また、文字通り日本のお酒なので、身近な場所に酒蔵が沢山ある。という事実も当然欠かせません。
作っている方の顔を見て、信念やこだわりを聞き、更には原料の一部を味わう(仕込み水を飲む) なんてことが、全て国内かつ日本語で出来るというのは世界的に見てもかなり恵まれた状況です。
日本酒とエンジニアリングの共通点
腕と技術で生まれ、育ちという自然環境やそれまでの経験に関係なく素晴らしい物が作れる。これ、エンジニアリングに似てませんか?
この記事でも触れていますが、僕も今でこそスタートアップでエンジニアを生業として好きなことが出来ていますが、プログラミングに出会うまでは本当に駄目人間でした(笑)。ひとつの事を長く続けて何かを達成した経験が本当に少なかったのです。そんな僕が唯一続けていたDJ、それから派生した音楽イベントのオーガナイズで必要だったWEBサイトの制作や携帯の着メロを参加者特典で配信するなどを通してプログラミングとインターネットの可能性や楽しさを知り、エンジニアリングを通して世の中をよくできるんだ、ものづくりって楽しいことなんだということに気が付きました。
ストアカ Engineer Sake Nightへの想いと開催のワケ
以前からエンジニアは売り手市場だと言われていますが、なかなか望み通り、あるいはピッタリとマッチする機会や会社、仲間に出会える自然な機会は少ないと思います。
僕もストアカにジョインしたきっかけは、エージェントからの紹介でした。エージェントが悪いと言っている訳ではないですが、このご時世、好きな事を好きなようにやっている中で、必要な人やスキルを持った人同士がもっと気軽に繋がれてよくないですか?
だったら、何ができるか? と考えた時に、ストアカで僕が先生として日本酒の講座を開催したときの事を思い出しました。友人のバーを借りて開催した時は、10人の参加者のうち2人はそのバーの常連になり(僕よりも通っているw)、別の4人は仲良くなり、その後も一緒に飲みに行くということが自然に起ったんです。
全然違う職種、業種の方が幅広く来ていただいたので、普通に考えると共通点が無いような人たちと、好きな事ベースでつながるのは面白く、まなびも多いと感じていました。では、好きなことをテーマに同じ職種の人を集めてイベントをやったらもっとシンクロした面白いコミュニティを作れないか?というのが、開催の一番の理由です。
ストアカのミッションは、まなびの選択肢を増やし、世の中に「自由に生きる人を増やす」。僕はこのイベントを通して、出会いというまなびの機会を増やす事で、自由に生きる人を増やしたいです。これはこれで自分の想いなので、参加いただく方には普通に楽しんでいただけたら良いと思っていますが、考えが近い方が増えていけばいいなと思っています。
席増枠しました!
イベントですが、既に募集枠が埋まってしまったので少し増枠しました。
是非こちらからストアカ Engineer Sake Nightへご参加ください!
8/10開催のSake Night 銘柄を少しご紹介
日本酒
一部のおすすめ銘柄をご紹介
冷酒の部
・榮万寿 純米酒(JUNMAISHU)2016 FIRST VINTAGE 群馬県東毛地区産
ブルゴーニュ型のワインボトル、コルク栓と白ワイン的な見た目から、作りはどうか?と思ってしまいますが、これが非常に骨太な酒質。 1985年から製造を休止していた清水屋酒造が2010年から再開させた最近の酒蔵。熟成物もありますが、今回は2016年を。
---酒屋さんのコメントを抜粋
含み香に甘露を感じさせる艶酒。
いま甘旨ジューシータイプの日本酒が多い中、
残糖感の無いキレを目指す世界でほのかに蜜のニュアンスを感じる酒を造ろうと思っても
そう簡単にできるものとは思いません。
ワインボトル&コルクはカッコいいけれどわたしとしては純日本が好きなので個人差ありますがそれも良し。
中身の酒が素晴らしい食事を妄想させました。
つまり
お腹が空く酒です。。
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燗酒の部
・十旭日 キモト改良雄町70
お燗が好きな方には説明不要と言える銘酒中の銘酒。島根県出雲市の旭日酒造。コクのあるしっかりとした味わいと、後切れの良い喉越しを併せ持っていて、ぬるめのお燗で飲むと上品なスープの様。
これもおつまみが進むこと間違いなしです。少し熟成感もあるのでチーズやチョコと以外といけるのでは?と思っています。
当日のおつまみ
一部をご紹介
- ダンデライオン・チョコレートのチョコ
- サンフランシスコ発のBean to barメーカー(クラフトチョコレート)。産地違いで。
- チョコレートも実は発酵品だとご存知でしたか?
- シニフィアン・シニフィエのバゲット
- パン界のレジェンド、志賀勝栄シェフの40時間発酵バゲット
- チーズと合わせて
- 薫風のどら焼き
- 和菓子と日本酒のマリアージュの先駆者、千駄木 薫風のどら焼きを全5種類用意。
- 池田屋 食べる削り節
- まるで生ハム! 丹沢山の 川西屋酒造 米山工場長おすすめのおつまみ。燗と最高。
Appendix
文章中に出てきた人物や場所をご紹介
・日本酒の師匠
お燗の魔術師 髙木晋吾さん
https://jp.sake-times.com/enjoy/shop/sake_g_enjaku-kanzake
池尻大橋の「えんじゃく、」 おすすめのお店です。
元システムエンジニアな事もあり、非常にロジカルなお酒の説明を聞くことができます。
・信頼できる酒屋さん
今回のイベントで主な日本酒を仕入れさせて頂いた溝の口の「坂戸屋」さん
http://www.sakadoya-style.com/
定期的に蔵元を招いた試飲会や「酒トレ」も開催されています。是非チェックを。
https://www.facebook.com/sakadoya.sake.mizonokuchi/