STRACTの過去と現在、そしてPLUGというインタフェースが創る未来|Hikaru Ito | STRACT, Inc.
はじめまして。株式会社STRACT 代表取締役社長の伊藤 輝(いとうひかる)です。事業としてショッピングアシストアプリのPLUG(プラグ)を提供しています。 ...
https://note.com/hkrit0/n/nc1175b2a6039
※こちらの記事は、STRACT公式noteにて掲載した記事の転載です。
みなさん、はじめまして!2025年2月に株式会社Stractに入社した田中 寛人と申します。
株式会社Stractで事業開発の責任者をしています。
まさか自分が入社エントリーを書くことになるとは考えてもいませんでした。しかし、私の入社エントリーが一人でも多くの人に、株式会社Stractへ興味を持っていただくきっかけになればと思い、不慣れではありますが筆を取りました。生暖かく少しぬるめにお付き合いいただけますと幸いです。
いつの間にか12,000字超えていて、重め。目次も置いておきますね 汗
(書き出して時点では思っても無かった・・・)
読んでいただきたい方
Stractという会社について
自己紹介&これまでの人生サマリー
Stractとの出会い
次の挑戦をStractとした決め手は何だったのか?
1. Stractが、当時シードフェーズで挑戦できる希少な機会だったこと
2. 最高・最愛・最安の中で、最も再現性高く、強力なキードライバー”最安”を狙えること
3. プロダクト価値・ビジネス価値の両輪を回すことによる資本価値増モデルであること
4. Web2.0的な単純なツーサイドではない、マルチサイドプラットフォームが前提であること
5. これまで会ったどの企業の代表より子どものように夢を建設的に語りかけてきたこと
6. そして、素晴らしいメンバーが集まりつつあること
Stract’s Value
これからやりたいこと
最後に
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まず、Stractという会社を紹介させてください。
株式会社Stractは設立自体は2017年と9期目の会社になりますが、いわゆるスタートアップ経営に舵を切った年が2022年です。2022年3月に現在の主力プロダクト『PLUG(プラグ)』をリリース、PMF(=Product Market Fit)した年が2023年ですので、まだまだ知らない方が多い会社と思います。
私たちは、『インタフェースの力で、テクノロジーの恩恵をすべての人へ』をミッションに掲げるインターフェースの会社です。『PLUG(プラグ)』というプロダクト(インターフェース)を介して、まずはEC領域から価値提供を行っています。(ご興味ある方はコーポレートサイトご参照ください)
『PLUG(プラグ)』はインストールするだけでお得にショッピングができるショッピングアシストアプリ。“次世代版 価格.com”と表現されることが多く、スマートフォンアプリをインストールいただくことで、Safariのブラウザ拡張機能を用い、自動で様々なサイトから商品の価格比較を行ったり、お得なキャッシュバックやクーポンを自動で発見してくれるサービスです。
現在は、価格比較やキャッシュバックが主要機能になりますが、将来的にはユーザーとECサイトの間に入るアグリゲーターとして、ECサイト毎にサイロ化するユーザー体験を全体最適化し、あらゆるトランザクションになくてはならない存在を目指していきます。
めっちゃ良いと思いましたよね? ぜひiPhoneお持ちの方はダウンロードお願いします。
【プロフィール】
氏名:田中 寛人 (Tanaka Hiroto)
生年月日:1983年10月10日生まれ
出身:熊本県熊本市
【経歴】
・2006-2009:株式会社マスメディアン(人材紹介)
・2009-2021:株式会社トライバルメディアハウス(マーケティングコンサルティング、広告代理事業、SaaS事業)
・2021-2021:株式会社モノカブ(バーティカルCtoCマーケットプレイス)
・2021-2025:株式会社SODA(バーティカルCtoCマーケットプレイス)
まず、私が何者かを知っていただくために、これまでの人生サマリーをまとめました。興味ない方は容赦なく飛ばしてください! 1ミクロンもあなたの人生のプラスにならないことを保証します笑
私は2006年に大学卒業し晴れて社会人となり、最初のキャリアとして広告・クリエイティブ・マーケティング専門誌の宣伝会議グループの人材紹介会社 株式会社マスメディアンに新卒入社。その後、株式会社トライバルメディアハウスの創業黎明期に参画し、約12年間在籍。プロダクトマネージャー、新規事業開発、営業部長、事業部長、経営ステアリングコミッティなど、様々な役割を通して、ソーシャルメディアを活用したあたらしいマーケティングの在り方を市場啓蒙してきました。
現在、ソーシャルメディアマーケティングの国内市場は1兆円を超える市場規模と言われていますが、当時の仲間たち(競合企業やクライアント含む)と、ゼロから1兆円市場を創る一翼になれたことは私の人生の最大の成果かもしれません。血反吐を吐きながら歩んできた社会人でしたが、30代後半に差し掛かり、自分の経験と能力を持って事業を爆発的に成長させてみたい欲が強まり次のステージを探します。ありがたいことに数多くの代表の方やCxOクラスと話をする機会をいただき、縁あって株式会社モノカブ(現 株式会社SODAにM&A)に入社します。
モノカブのことをご存知ではない方も多いと思いますが、モノカブはモノの株式化を目指しスニーカーのバーティカルC2Cを展開していた会社です。当時、競合企業のSNKRDUNKと熾烈な争いを繰り広げている最中にマーケティング責任者として入社します。SNKRDUNKとの戦いにピリオドを打つどころか、(だいぶ)力及ばず入社3ヶ月でSNKRDUNK運営の株式会社SODAにM&Aされています。結構怒涛なスタートアップ人生の始まりでした。(当時のモノカブのTV-CMは諸事情でアーカイブされておらず、お見せ出来ませんが懐かしい…)
(SODA→モノカブM&Aのプレスリリースはこちら)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000043703.html
奇しくも同年9月に競合だったSODAへ正式に転籍し、SODAでは新規事業やアライアンスを主戦場とする事業開発責任者として再起することになります。SODAではマネージャーや執行役員といった役割を担わせていただき、リユース事業者向けのB2B2Cサービス、アンバサダープログラム、一次流通ブランドやエクスクルーシブアイテムの取り扱い、クロスボーダー、メガプレイヤーとのリレーションシップなど、様々なチャレンジと失敗をさせていただきました。(ブランドバイイングのB2B営業促進のために新宿に店舗を構え、200ブランドを1シーズンで誘致するなど、今思うとはちゃめちゃ)改めて、株主、韓国KREAM社、同僚のみんなには大変お世話になりました。そして、現在に至ります。
BT21FRGMTローンチレセプション(画像引用:SNKRDUNK 「BT21 X FRAGMENT」の国内発売を記念し、HYPE DROP新宿店で豪華なゲストが集うレセプションパーティーを開催)
Stractとの出会いは、ちょうど1年前に遡ります。当時、私が中心となり取り組んでいたプロジェクト『HYPE DROP(ハイプドロップ)』の次フェーズの成長を見据えてバトンタッチし、SODAで新しい事業を検討するためにデスクトップリサーチを行っている際のことです。App Storeのショッピングカテゴリランキングの上位に食い込む謎の怪しいアプリ『PLUG(プラグ)』と遭遇したことが思えば初めての出会いでした。当時は多少疑問に思いながらも、怪しい会社が運営している実態の見えないアプリくらいの認識だったと記憶しています。
*HYPE DROP=二次流通のマーケットプレイスの中に一次流通EC事業を展開するプロジェクト
ちょうどその頃、2024年1月に元メルカリの青柳さんがnewmoを立ち上げるニュースがXのタイムラインを賑わせていたこともあり、私自身も外の動きが気になり始めていました。そんな時にあるエージェントから『田中さんと話が合うはずだから話してみてください』とStractを紹介され、一度話をしてみよう、これが本格的な私とStractとの出会いでした。
Stractのカジュアル面談で、代表の伊藤と出会います。当時まだ、Stractは伊藤と取締役の大川の2人で何とかやってきた会社でしたので、コーポレートサイトや採用サイトもお世辞にも綺麗ではなく、どちらかというと野暮ったく、怪しさすら漂う会社(めちゃくちゃ漂ってました笑)。また、伊藤も元日ハムの新庄(BIG BOSS)のファンで、何故か写真はほとんど全部新庄のアロハポーズ。
面談前の印象は正直めちゃくちゃチャラそう・・・印象でした。
これ・・・・草
事前の印象がアレだったこともありますが、その印象が伊藤との面談で180度覆ります。
彼は毎回面談で、私に『PLUG(プラグ)』の独自性や可能性、将来性、そしてこれから目指す世界観や、具体的な目標をめちゃくちゃ楽しそうに、そして論理的に語りかけてくれました。彼は出自がエンジニアで、営業でもないので口下手かと思いきや、彼と話す時は大体8割〜9割型、伊藤が話し倒します。どんだけ話すねんというくらい話します。
いつも20時にオフィスにお邪魔させてもらって、2時間〜3時間くらい話をしていたので、23時とかに面接終了するみたいなイメージ。どんな話もイチ聞いたら100〜1,000倍で返ってくるので、どんな脳みそしてるのか、一回解剖させてほしい。
ただ、私自身アフィリエイトやいわゆるWebマーケティング畑を歩んできた人間でもなかったので、彼が毎度熱心に語りかけてくれることに若干の不安を感じながらも、私自身も彼と対話することで、徐々にこの伊藤という傑物にのめり込んでいくようになります。また、私の面接は全て伊藤が出席してくれ、私がこれまでやってきたことや、失敗談などを興味深く、本気で面白いと感じてくれ、私との対話に最優先で時間を作ってくれたことも、この伊藤という人間の思考性や人柄を表しているように感じていました。
なぜ、私がSNKRDUNKという国内有数のスタートアップを退職し、当時社員数5名前後の得体の知れないスタートアップに40代で全額ベットしたのか?
SNKRDUNKは時価総額1,000億IPOを一つの通過点として目指すことができる国内でも数少ないスタートアップです。創業6年半で既にGMV(年間流通総額)も数百億円後半のフェーズ、スタートアップとしてはマネジメント体制も厚く、従業員も450名を超えています。(*もちろん、現状に皆1ミクロンも満足はしていない) 上場企業のECマーケットプレイスと単純に比べたとしても当たり負けしない事業規模の会社です。
その中で事業開発というSODAでも希少な役割を任せてもらい、まさに次のSNKRDUNKを創る船頭の1人を担う中で、なぜそのような選択をしたのか?、10人中10人全員が驚いてました。そう思われることは当然だと思います。ただ、私にとってはそのような恵まれた環境を投げ打ってでも、Stractに価値がある挑戦と心の底から思えたからです。
私が考えるStractの決め手は大きく6つ。長くなるかもしれませんが、一つづつ紐どいていきます。
1. Stractが当時シードフェーズで挑戦できる希少な機会だったこと
2. 最高・最愛・最安の中で、再現性高く最も強力なキードライバーの最安を狙えること
3. プロダクト価値・ビジネス価値の両輪を回すことによる資本価値最大化モデルであること
4. Web2.0的な単純なツーサイドではない、マルチサイドプラットフォームが前提であること
5. これまで会ったどの企業の代表より子どものように夢を建設的にかつ真剣に語りかけてきたこと
6. そして、素晴らしいメンバーが集まりつつあること
一つ目の理由は読んで字の如くそのままの意味です。
前前職であるトライバルメディアハウスを出る決断をした時から一貫して考えていたことは、(新しいものも取り込みつつ)自分の経験と能力を活かして、事業を爆発的に成長させることです。そのためにはミドル、レイターステージの企業や大企業ではなく、可能な限りアーリーフェーズ(シードもしくはシリーズAラウンド周辺)のスタートアップを選択したいと考えていました。
株式会社SODAにM&A前のモノカブに入社した時はちょうどシリーズAのフェーズだったと思いますが、あれよあれよという間にSODAと統合し、いつの間にかという言葉の通り現在に至った感覚です。ユニコーンを目指すスタートアップのスピード感はそういったものと言えばそれで終わりですが、仮に今後、時価総額1,000億のIPOをSODAの皆で成し遂げ、東証の鐘を鳴らす時に、『この成果を自分がやってやったと胸を張って言えるか?』と問われた時に、『言えない』と断言できました。もちろん、SODAの仲間たちはそんな事はないと言ってくれると思いますが、自分としては手応えも手触りも無く、悔しさしか残らない4年間でした。
そのため、Stractの面接で、スタートアップで成功を収めた1周回った成功者のような視点で質問を受けた時に、『1週まわってません。自分がまわせなかったので再度やり直したいのです。』と話をしたことを覚えています。
そのような想いを抱きつつ、アーリーフェーズのスタートアップで自分が全額ベットしたいと思えるチャレンジ権を探していました。限られたシード期のスタートアップの中で、そのようなチャレンジ権を得ることができるのは難しいと思いますし、奇跡的だとも感じています。今回、私は奇跡的にもStractに出会うことができ、幸運を掴ませてもらいました。
私はマーケティングエージェンシーに12年間在籍し、マーケティングには一定の知見があったため、商品を売ることは難しい話ではないと考えていました。ただ、SNKRDUNKでいざ物を売ることをチャレンジし、改めて商売の難しさを身をもって体感しました。マーケティングコミュニケーションの限界と同時に、マーケティング4Pのプロモーション以外の可能性を感じる良い機会となったと感じています。
例えば、商品の仕入れ販売を行う場合、メーカーや問屋から商品を仕入れて様々な販売チャネルで商品を販売します。仮に60%の掛け値で商品を仕入れると、一般的には在庫消化率60%売り切ればようやくトントン(損益分岐を迎える)になります。簡単なように感じますが、この60%が滅茶苦茶難しい。当然、様々な手法を用いながら在庫消化率60%以上を目指しますが、結局はセールやポイント、クーポンなど、いわゆる実質値下げが最も効果が出ます(ただし損益分岐は遠ざかりますが、売らねば在庫の山)。そして、最も施策難易度が低く再現性はとても高い。
特に私が向き合ってきたアパレルはSS/AWという各6ヶ月のシーズンがありますので、シーズン末にセール(夏のセール、年末年始のセールなど)があることを消費者の皆さんは当たり前のようにご存知です。余程好き、もしくは人気の商品ではない限り、定価で商品を買うお客様は少なくなってきており、言わば希少な存在です。また、どの小売事業者も値引きが最も売れることを知っていますので、結局はクーポン・割引合戦になり、最安値の商品が売れる確率が最も高くなります。詳細を語ることができませんが、前職で最後に挑戦させてもらったプロジェクトを通して、この「最安値」の価値を確信します。
画像引用:日経ビジネス カゴメ、個人株主自腹の海外視察に応募殺到 消費額は一般の10倍
そして、最も愛されるブランドづくりについて、実はトライバルメディアハウスで大手化粧品メーカーとチャレンジしていました。この最愛のブランドづくりはとても狭い範囲の話であれば成立するかもしれませんが、商売の規模を考えた場合に大多数に愛されるブランドを作ることはとても気が滅入るような時間とお金が必要になります。皆さん、大多数に愛されているブランドと言われた場合、どのブランドを思いつきますか?同じようなブランドや商品を作ることができますか?当然、誰しもできる話ではなく、再現性を持つことがとても難しい話だと考えています。そして、最高の商品という観点でも、最高の商品を簡単に作ることができたら皆さん苦労していませんよね。新商品をはじめ、新規事業は千三つ(1000件のうち3件の確率)とも呼ばれています。尚更誰しもできる話ではない訳です。
Stractが提供するPLUGは、ユーザーとECサイトの間に入るアグリゲートとなるサービスです。そして、商品の価格比較、キャッシュバックを行うため、ユーザーは必然的にどの会社よりも安価に商品を購入することができ、「最安値」を実現することができるサービスです。この最安値という概念は価格という“万国共通の物差し”になりますので、日本だけではなく、世界に通用するコンセプトだと考えています。この最安値という最強のキードライバーを実現できるサービスに未来しか感じませんでした。
*令和トラベル篠塚さんのnoteを参考にさせていただきました
冒頭にご紹介した通り、私の出自がB2Bビジネスであり、B2Bだけで15年以上関わっています。これまで労働集約モデルの事業成長に長く関わってきたこともあり、SODAを退職した後の次の成長フィールドも、資本集約モデルの事業成長に挑戦したいと考えていました。ただし、資本集約型のB2Cモデルの場合、私自身の価値を事業に大きく還元するためには条件がありました。それはビジネス価値とプロダクト価値の両輪が等しく、大きく回すことによって資本増するフライウィールモデルであることです。それが自分の価値を最も還元できるモデルと考えていました。
前職のSNKRDUNKでは、そもそもB2Bの概念が無い事業モデルのC2Cマーケットプレイスにビジネスサイドの価値を取り込み、TAM(Total Addressable Market)を最大化することにチャレンジしていました。それはそれで非常にエキサイティングな挑戦でしたし、今後のSNKRDUNKの可能性を拡げる一歩くらいは示すことができたのでは無いかと考えています。ただ、C2Cという特性上、どうしても相対的にプロダクトサイドの車輪が大きくなるため、私自身の価値を事業に最大限還元することの難しさを感じていましたし、力不足もあり結果的に十分還元出来なかったため悔しさだけが残っています。
そのため、次のチャレンジとして、それぞれの車輪(価値)の大きさが等しく、最大化させていくモデルが、自分自身の価値を最大限還元できる最も望ましいカタチと考えていました。そしてまさに、PLUGはEC事業者とユーザーを結ぶプラットフォームであるため、それぞれの価値を高めることによって資本増するモデルになっており、自分の能力や経験を最も還元できるモデルであると考えました。
これまでのプラットフォームは、単純に企業と個人を繋げる考え方が主流でした。いわゆる、Web2.0的(インタラクティブな考え方の延長にある)ツーサイドプラットフォームとして、価値提供者(企業)と価値消費者(個人)を繋ぐことによって消費価値を最大化し、TAMを最大化するモデルです。
ただ、2010年代前後から、uberやAirbnb、grabなどを代表とする単純なツーサイドではないマルチサイドなプラットフォームが誕生します。これまでのプラットフォーマーのように価値提供者と価値消費者を繋ぎ、消費価値を最大化するだけでなく、彼らはそれによって紬だされる新たな活動を価値共創と捉えています。
(C) THANH NIEN
画像引用:トヨタ自動車、東南アジア配車サービス大手Grab社とモビリティサービス(MaaS)領域での協業を拡大
例えば、grabは自動車を保有し時間がある人と、移動したいニーズのある人を繋ぎ、その両者の活動を価値共創と捉えて、共創によって新たに発生する文脈をまた別の事業者(金融やメーカー)に連続させ、価値を生み出しています。まさにツーサイドではなく、マルチサイドのプラットフォームを創り出し、事業のポテンシャルを最大化させています。一橋大学教授の藤川先生がいうA2A(Actor to Actor)のマルチサイドプラットフォームのモデルがこれです。
2014年にトライバルメディアハウスの社内勉強会の講師として藤川先生にお越しいただき、このマルチサイドプラットフォームの概念を初めて聞いた時に衝撃を受けたことを昨日のことのように覚えています。
画像引用:「サービス・ドミナント・ロジック」とはなにか。サービス・マネジメントの専門家と共創する顧客体験を考える 藤川先生のスライドより
Stractは『あらゆるトランザクションにとって、なくてはならない存在になる』をビジョンに掲げ、PLUGがEC事業者とユーザーの間に入り、オンライン・オフライン関わらず、すべての商取引において欠かせないインターフェースとなることを目指しています。
私たちはトランザクションを最大化させるとともに、その中で発生する文脈価値を元に、新たな事業者を繋ぐことを既にプロダクトロードマップに描いています。PLUGは、単純なB2Cのプラットフォームではない、マルチサイドプラットフォームを目指すことを宿命づけられたビジネスモデルになっており、10年越しにそのような事業へ挑戦できる権利は、私にとっても願ってもないステージでした。
先ほど申し上げた通り、私が在籍していた株式会社SODA(SNKRDUNK)は時価総額1,000億IPOを一つの通過点として目指すことができる国内でも数少ないスタートアップです。(2023年時点で530億円の評価額)
そのため、SODAを退職し次のステージを考えるにあたり、SODAを超える会社を前提として考えることは私にとって必然でした。今回の転職活動で幾つかのスタートアップの方々と話をさせていただきましたが、私の中ではStract 代表の伊藤がダントツで一番楽しそうに、そして真剣に、一番大きな目標を語りかけてくれたように感じました。そして、その話が荒唐無稽な話ではなく、何故その目標を目指すのか、具体的にどのように目指していくのか、その話は私の中でとても蓋然的に聞こえました。
エンジニアリングマネージャーの加藤とオンラインミーティング中の伊藤(これ本当に繋いでるのかな?)
SODA 代表の内山の誰にも負けない事業解像度の高さと創業者としての天才的な勝負センスは他者にない凄みとして感じていましたが、Stract 代表の伊藤は言葉で表すことが難しいですが、本物の天才だと動物的直感を感じました。この人間にこれからの人生を全額ベットする価値があると感じたことは確かです。(ふと思いましたが、トライバルメディアハウス 代表の池田だったり、SODA 内山だったり、代表者に恵まれてきた人生だったなと)
宗教的でちょっと怖い話ですが、どちらか一方が犠牲になれば片方は助かると言うドラマによくあるようなシーンが、仮に今後私と伊藤の間であった場合、私が犠牲になることを勝手に決めています。何故ならば、そうでないとこの世界にとって大きな損失になると感じているからです。彼と出会ってから1年弱、密に時間を過ごしたわけではないですが、既にそのように感じさせる存在です。私と同じ時期にジョインした山田もめちゃくちゃ熱い人間で、勝手に考えていることが似ていると感じていますが、おそらく同じ覚悟、同じ想いを抱いていると思います。(こわw)
山田の入社エントリーでもあると思いますが、当初Stractへの志望度ゼロというかマイナスからここまで思わせるStractすご。
エンジニアリングマネージャーの加藤さんの微妙な表情
Stractにはとても素晴らしいメンバーが集まっています。代表の伊藤をこれまで支えてこれたのは、取締役の大川の功績がとても大きく、彼無しに今のStractは無かったと思います。また、その2人に吸い寄せられるように素晴らしいメンバーが集っています。
彼ら2人が立ち上げたStractはまさにValueが表しており、Stractの”今この瞬間の価値基準”をスナップショットしたものと言っても過言ではないと思っています。
Stractはメンバー全員がユーザーのことを第一に考え、そのために自分や世界のスタンダードを超えていく、そういったプロフェッショナルなメンバーが集い、それぞれが背中を預け、コトに向き合っている会社と認識しています。まだ、社員10名程度の、世間からするとちっぽけなスタートアップですが、これからどんどん新しい強力なメンバーを一員に迎え、世界を驚かすことができる存在になっていきたいと考えています。
Stractメンバー 入社エントリー
・伊藤忠から、友人が1人で経営するSTRACTへ!当時感じたSTRACTの爆発的なポテンシャル🚀
・マーケ0人の会社に1人目として飛び込んでみた/ STRACT マーケティング責任者
・小規模組織へのJOIN / STRACT入社エントリ
・入社意欲0→100🚀に変わったカジュアル面談 / STRACT入社エントリ
Stractでこれからやっていきたいことは、Stractのミッション『インターフェースの力で、テクノロジーの恩恵をすべての人へ』を至上命題として、まずは、PLUGをもって『あらゆるトランザクションにとって、なくてはならない存在になる』ことです。そのためには手段選ばず、やるべきことを成していきます。
個人としては私は事業開発ですので、PLUGの事業価値を最大化させるためにPLUGと様々な事業者を繋げるパートナーシップを積極的に仕掛けていきたいと考えています。そのためには、現プロダクトオーナーである代表の伊藤と密にコミュニケーションを取りながら、お互いのPLUGの構想をSyncさせて、時には良い意味で裏切りながら、まだ見ぬ、私たちのサグラダファミリアを作り上げていければと考えています。
まだまだアーリーフェーズで、10名程度の会社なので、”やりたいこと”と”やらなければいけないこと”は無限に発生します。そのため、限られたリソース(人、物、金、時間)を最大化させるために、ストライクとノットストライクゾーンを見定めて、時には非情になりながらも、事業・組織・財務に最もインパクトがある”今やるべきこと”にフォーカスを当てて動いていきたいと考えています。
そして、直近、マネジメントメンバーの中で議題に上るトピックでもありますが、個人的にもPLUGというサービスは世界に出るべきサービスだと考えています。これから皆さんの生活に当たり前のようにPLUGが浸透し、国内市場シェアを獲得した後に世界へ輸出するのではなく、初めから世界を前提としたプロダクトとして市場浸透できないかと。人口ボーナスにより急成長する新興国、巨大EC市場を抱えるUSを、日本市場攻略と並行して攻略できないか、本気で考えていきたいと思っています。
これから少子高齢化・人口減少に伴い、内需低迷する国内市場のEC化率は近いうちに頭打ちするでしょう。そのため、2025年現在、GDP世界4位の目の前の巨大市場に甘えるのではなく、自分たちの視座を爆裂高めながら、チームStractというグランメゾンの総力で、その大きな壁を突破していきたいと考えています。
SODA初代事業開発メンバーで最後の晩餐の図(治安悪さあるw)
私が在籍していたSODAはユニコーンを本気で目指すスタートアップです。そのSODAで感じていたことは、毎日がドラマが起きる現場でした。その可能性を同じくStractにも感じています。
大きなコトを成そうとするスタートアップにはドラマがあります。2025年2月4日のStractはもう二度と訪れません。(2025年2月4日にこのnoteを公開しています)
Stractは今が一番面白いフェーズです。多分、半年後も1年後も同じことを言っていると思いますが、1日でも早く、長く、このドラマを体感してもらいたい。ぜひ、私たちと一緒にStractというドラマの舞台に立ち、物語を作ってくれる仲間を募集しています。 私たちと一緒に最高のグランメゾンを作り上げましょう👌
一緒にこれからのStractを作ってくれる仲間を募集しています。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!