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「幸せに仕事が出来れば」”人”に向き合う共同創業者が導き出した分析SaaSの魅力と価値

(写真左:CTO山崎さん 写真右:代表樋口さん)


こんにちは!

Srush採用広報の新川です。

2019年に2人が出会い、共同創業という形で船出したSrush。

ピボットという苦難を経ながらも、分析SaaS「Sales Rush Board」にて2022年7月、プレシリーズAラウンドの資金調達が決まりました。

今回は共同創業者の2人にSrushが生まれたストーリーと今後の展望をじっくりと語ってもらいました!

「なぜ共同創業という手段を選んだのか」「どうしてデータ分析に関するプロダクトを選んだのか」「Srushが大事にしている働く上での価値とは何か」といったSrush設立の背景や想いを垣間見て頂けると幸いです。

早速いってみましょう!


【代表取締役】樋口 海(Higuchi Kai) NTTの法人営業部にて大手自動車を担当、グローバルインフラの導入に従事し、全社表彰や最高評価を受賞。退職後、シンガポールにて日系製造業の営業戦略を担当。帰国後、製造業向けSaaSを提供する会社の立ち上げを経て、代表取締役として株式会社Srushを共同創業。早稲田大学卒、一橋大学大学院商学研究科修了(MBA) →樋口さんのインタビュー記事はコチラ

【CTO】山崎 康久(Yamazaki Yasuhisa) 大手企業のミッションクリティカルなプロジェクトに従事し、NTTではオペレーションマネージャーとして基幹システムを開発、Yahooでは大規模システムのオートメーション開発、全日本空輸では航空機の運航システムをマネージメント。前職の株式会社trippieceではCTOを務め、技術戦略のみならず、会社のグロースを牽引。その後、取締役最高技術責任者として株式会社Srushを共同創業。 →山崎さんへインタビューはコチラ

起業は手段です。人を大事にする自分たちの「チーム」を作るための

ーまず、なぜ2人で共同創業という形になったのか、出会いのエピソードも含めて教えてください

樋口さん:個人的には今回の起業は2回目になります。振り返ると1回目の起業は「目的」で、今回の起業は「手段」であるというのが大きな違いとしてあります。今振り返ってもやっぱり起業は手段であるべきだったと強く思います。MBAを出て会社を起こす事を目的に一社目を起業したところ「無限に働いてこそ正義」という価値観の、人を蔑ろにする会社になってしまったんです。そこで会社は人であるという事をすごく痛感して。人を大事にする環境というか、自分たちのチームをちゃんと築き上げる事が良い会社になっていくための基盤だと学んだんですよね。なので2回目の起業は、まずチームを一緒に作れる信頼できる相手を見つけることを最優先に動いていて、そこで山崎さんと出会った感じです。


山崎さん:当時私は前職を辞めたタイミングで、ビジネス向けマッチングアプリを通じて経営者の方々からお話を聞くのが趣味でした。私も前職で樋口さんと同じような経験をしていたので「人を大事にするチームを作りたいな」という想いがあり、話を聞く中で起業もありかなと考えていて。                      

樋口さんも言うように起業は「目的」じゃなく、やはり想いを達成する為の「手段」だと感じていました。そんな中で樋口さんとマッチングしてお会いした事が決定打となって起業の道が固まったんですよね。

ー両者とも人を大切にしあえるチームを作りたいという想いで一致していたんですね。あくまで起業はそのための手段だった訳ですね!

樋口さん:初回のミーティングから山崎さんとは想い描いたチームを一緒に作れそうだと感じました。そもそも山崎さんはITスタートアップをやる時に誰しもが一緒にやりたいと思う技術スタックを持ってる人なんですよね。ただ、その能力だけでフィット感を感じてしまうのも危険だなとも思っていて。家族でご飯行ったり、奥さん同士でご飯行ってもらって、感触聞いたりはしましたね。

ー家族ぐるみというのは初めて聞きました笑 さて、共同創業を決めてから最初のサービスのアイディアはどんな流れで生まれていったんでしょうか

山崎さん:「人を大事にする」という両者の中心ポイントからサービスを考えていて、始めは副業に関するHRtech系のサービスを考えていたんですよね。でもある時僕が「営業の日程調整とかって大変なんじゃないですか?」という話をした所、樋口さんの食いつきが凄くて。

「こんな感じっす」ってExcelで100行くらいカスタマージャーニーを書いて図にしてくれたんですよね。それを見てセールス系ツールというアイディアが浮かびました。樋口さんもこのアイディアにはモチベが爆上げして笑


樋口さん:確かにテンション上がったポイントでした!笑

僕はMBAで「営業」って授業がない事に正直愕然としたんです。なので営業の分析のきっかけになるツールを作ったり、分析をスムーズにする何かを作るっていうのはすごいテンションがあがるポイントだったんですよ。自分は大学時代のアルバイトから新卒で就職した会社までずっと営業をやってきたので思い入れもすごくあって。このタイミングでは「どっちが代表やる?」みたいな話も全く無かったので、サービスの内容を検討するにあたって自分の営業のバックグラウンドをどれだけ前面に出していいのか難しい所ではありました。だから「良いんですか営業領域で...?」って何回も確認しましたね。


山崎さん:前職でも営業の方との連携は頻繁にあったので、彼らの苦労を感じる事はよくありましたし、領域としては全然良いと思っていました!むしろスタートアップで新しい領域に刺しに行くという意味では超ポジティブでしたね。


ーなるほど。山崎さんはCTOとして技術的な観点をもちつつ経営に関わってますが、このタイミングではエンジニア目線で領域を決めるという考えはあったんでしょうか?

山崎さん:エンジニア目線ではあまり考えていなかったです。どの領域であっても基本的には何でも作れるしアイディアも出せるので。ビジネスモデルを注視していて、解決する価値がありそうな課題を見つけるという観点で考えていました。

このツールは必要とされない。行き着いたのは根本課題にアプローチする分析領域

ー営業活動をより促進できるようなツールという方針でプロダクト開発は進んでいったのですか?

樋口さん:セールス系のツールとして、最初に作ったのが営業向け日程調整サービスです。顧客の声をヒヤリングしながら最後まで作り続けたのですが、このサービスに関してはトラクションを出すチャレンジが続けられませんでした。せっかく山崎さんと一緒に構想考えて作ったのに、僕がこのチャレンジを続けたく無く成っちゃったんですよね。これじゃマーケットに必要とされないと思いました。

それで、営業にとって本当に必要なプロダクトは何だろうと根本に立ち返って考えたんです。

僕の営業スタンスとしては、営業してない時が1番売り上げが立ってる時なんです。要はお客さんとの信頼関係がマックスだから、こちらから営業しなくとも「樋口さんこれどうすればいい?」みたいなお願いが向こうから来る訳です。この状態をキープ出来るプロダクトを作れたらいいんだと考えました。だから日程調整とか極論どうでも良くて、お客さんとの関係が一番大切だと気付いたんですよね。そこでお客さんとの関係値を数値化したセールスエンゲージメントスコアにフォーカスをあてたツールという方向性で検討し始めると、すぐに山崎さんが今のプロダクトのプロトタイプを作ってくれたんです。僕はそれを見てこれは絶対に営業に必要となるものだと確信しました。今思い返しても、山崎さん含めて半信半疑だったと思うんですけどね笑


山崎さん:セールスエンゲージメントの概念自体はもう最初のプロダクトからありました。スコアが変動する要因を測る計算式を組み込んで、スコアの信憑性を分析して検証するところが1番最初のアクションになりました。だけど、結局このスコアリングの信憑性を立証できなかったんです。Salesforceを見ても相関性が出てこなかったんですよ。そこでちょっと詰まって、そもそもデータを貯めに行く方が現状に即しているんじゃないかという事になりました。そこがピボットの分岐点でしたね。


樋口さん:簡単に聞こえますが、そもそも山崎さんの技術スタックが無かったら全く成立してないんですよね。危うくゲームオーバーになるところでした。


ーSrushのプロダクト『Sales Rush Board』が提供している価値、具体的に教えてもらえますか?

樋口さん:Sales Rush Boardは簡単に言うと「ExcelやSFA/CRM単体では実現できない」「BIツールでは難しすぎる」といった課題を解決する、データ分析に関わる業務が全てノーコードで実現可能なデータ分析SaaSです。

導入してもらっているとある企業では、1年で売上を30億から50億まで成長させ、企業からも「これはSales Rush Boardのお陰だ!」との評価を頂けました。何をやったかというと、とある商材のダイナミックプライシングの相関分析の仕組みをSales Rush Board上で組んでみたんですよね。この企業では今まで値付けを担当者の勘と経験頼りで行ってきたらしく、逆ザヤになったこともあったそうで、値付けの最適化に寄与できる仕組みがだいぶ刺さったらしいんですよ。

おかげさまで今でもご愛顧頂いています!

「目に見える人たちをとにかく幸せにする」と良いアウトプットにならざるを得ない

ーまさに今まで複雑だった分析をユーザー負担ゼロで実現できた例ですね。今の例を始めとして、今後どういったターゲットにどのようにサービスを展開していきたいか教えてください。

山崎さん:まさにExcelでデータ分析をしているような企業をターゲットに考えています。こうした企業に安心して導入してもらえるような立ち位置を目指せればいいですね。その上でどうやって顧客にツールを習得してもらうかという課題に関しては、技術でカバーしたいと思います。他のツールとは、顧客が見たい情報をいかに簡単な手順で最速最短で出せるかという点で棲み分けをして展開していく予定です。            

顧客の抱える不特定多数のデータソースにおける、ソース間の接続や可視化に関する問題をプロダクトで補っていきたいですね。

ーではエンジニア目線でいうSrushで働く上での楽しみだったり価値だったりというのはどういった部分になりますか?

山崎さん:​​データの吸収から可視化まで一本で請け負っているので、可視化する為のデータの成形だったり、グラフやデータを出力するまでのプロセスなど、体系的な仕事が全て学べる事ですかね。また顧客の売上増加や利益率の向上に直接的に寄与出来るのもモチベーションになるかと思います。あとは技術的にも結構攻めていて、具体的にはAnvilなどのモダンな技術や最先端の機械学習エンジンを組み込んでいたりします。なのでエンジニアからすれば腕試しには持ってこいの環境かと思います!

アナリストに関しても、様々なデータを扱いながらスケールさせるにはどうすべきか考え続けることでより大きなレバレッジを効かせられるようになるでしょう。データ型人材に必要な技術が全て学べる事や、最新技術に触れながら成長できる事はSrushで働く上での魅力や価値の一つですね。

ーありがとうございます!最後に経営理念ではないですが、会社/チームとして大切にしている視点や想いががあれば聞かせて下さい!

樋口さん:とある顧客のCEOと面談させて頂いた時に、「投資家なんてどうでもいいじゃん。結局お客さんがSrushに対してお金払ってるんでしょ?それだけで幸せじゃない?」というお話を頂いて、それがすごく腹落ちしたんですよね。楽しんで仕事してるメンバーと開発したプロダクトでお客さんも喜んでくれて、ってどちらも幸せになってるじゃないですか?

我々も「顧客の飛躍的な成長のために、点在する情報をつなぎ、確かな行動へ導く」というミッションのもと、楽しんで仕事をしていて結果としてお客様もペインを解決出来て嬉しいみたいな。ここは両方高い状態がずっと続けばいいなと思ってます。自分達の落としどころは、とりあえず幸せに仕事が出来ればみたいな所があって。その幸せが会社のバリューと繋がるといいなと思うんですよね。


山崎さん:サービスの提供する価値として、経営をとか現場をではなく、直接関わってる方々をとにかく幸せにするという視点を大切にしています。とにかくその角度を追求するぞ!という点でフォーカスしたいです。まずは目に見える人たちを極限まで幸せにするぞみたいな。そうすると良いアウトプットにならざるを得ないですよね。

そして新しいニーズがあれば柔軟に取り入れて行って、サービスも一緒に成長していく。自分もメンバーもお客さんも幸せな状態をキープしながら、成長出来る会社を目指していきたいですね。

ーなるほど、ありがとうございました!



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