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変革の“中心”に立つ――メガベンチャーになるための「BizDev」の在り方

BizDev(Business Development)を強みとするSpeeeは、 社会の“外部”ではなく“一部”として、その変革の中心に立つことを目指しています。社会からの期待することに応えるために、当社が何をしているのか? 今回は、そのひとつである、「不動産」業界の課題解決への取り組みを紹介します。

「ベンチャーはどうあるべきか」 厳しい時期を経て生まれた“Style”

株式会社Speeeは2007年に創業しました。その翌年にはリーマンショックが起こり、投資会社、投資家が減少。市場は冷え込み、ベンチャー企業が創業するタイミングとしては厳しい時期でした。しかし、そんな厳しい時期が今日のSpeeeのStyleを創り出しています。

優れたプロダクト、サービスを提供しなければ生き残れない時代。しかしそんな時代でも、メガベンチャーは社会課題の解決を目指し、挑戦と成長を続けている。そして、事業を通じて未来を引き寄せ、社会を変革させる。私たちは、こうした姿勢に「ベンチャー」のあるべき姿を見いだしました。

Speeeは、そんな厳しい時代の中で生まれました。企業として、事業を通じて社会の“不”を解決する。課題を見つけ解決をしていくことで、企業や社会を変えていく存在となる。常に挑戦と成長を続けていく。これがSpeeeのStyleです。

代表取締役の大塚英樹は当社の強みを「事業を創れる人間が多いこと」とよく話しています。自分たちでビジネスチャンスを“掴む”のではなく“創る”。いまSpeeeには、そんなBizDevのプロフェッショナルが集まり、新たなビジネスへの挑戦、成長を続けています。

しかしまだ、社会が迎える“変革”の中心的な存在とはいえません。メガベンチャーは、ビジネスを生み出すだけではなく、新たな市場や産業を次々と創り出している。社会の大きな課題を大胆な挑戦によって解決しているからこそ、社会にとって欠かせない存在になっています。

だからこそ当社は、「ライフスタイル」に目を向けました。メガベンチャーと同じく、社会の大きな課題に挑戦していく。しかし、社会にある大きな課題は、小さな課題の積み重ね……。ライフスタイルは人々の生活に直結していますが、日常であるため課題も見過ごされやすい。そのため、大きな課題につながる“小さな課題”が無数に存在していたのです。

変革期にある不動産業界、Speeeは何を変えるのか

2013年夏、新規事業を開発するために調査チームを結成。日本にある全産業を対象に1,000以上の産業の構造、ウェブサービスを調査し、課題を徹底的に洗い出していきました。そこで浮かび上がったのが、不動産業界の課題です。


ライフスタイルメディア事業の責任者であり、調査チームのメンバーのひとりであった岡崎直樹は当時を振り返り、こう語ります。

「貸し借りや購入の情報が充実している一方で、“売る”ところに特化した情報はありませんでした。日本では新築に対するこだわりが強い。しかし最近は空き家に関する問題が取り上げられることが増えています。アメリカの不動産購入における中古不動産の割合が60~70%なのに対して、日本は13%程度と異常なまでに低い。これはなぜだろうと考えました」(岡崎)

家をどんどん建てて潰して……というのは、大量生産・大量消費社会が見直されつつある時代に明らかにフィットしていません。実は、成熟していく日本社会の“変革”に対応できていないという課題があったのです。無理して価格の高い新築物件を買わなくても、中古で価値があるものを選べば、違う部分にお金が使える。“場”を作れば、そんな課題を解決できるのではないか、そう考えました。

Speeeが提供している不動産売却の一括査定サービス「イエウール」は、そんな価値観の変化にフォーカスしたサービス。売り手と買い手の距離を縮め“ビジネス”と中古物件の売買がしやすい“マーケット”を生み出すことを目指しています。

「状態の良い、希望通りの中古物件が市場に出回れば、無理して新築を選ばなくてもいいですよね。だから、イエウールではインターネットを使って、スムーズに査定・売却ができるようにしています。たとえばローンに縛られて住み替えを検討できていなかった人でも、より自由な選択肢を取ることができます。『この値段なら売却して、子どもも巣立ったので小さなところに引っ越そう』というように」(岡崎)

住まい売却のパートナーとして、"技術"と"心"で多くの出逢いを創造する――。

不動産売却という、ライフスタイルの大きな意思決定を行う人のパートナーになる。そのミッションを掲げ、イエウールはスタートしました。しかしその後、長い歴史を持つ不動産業界ならではの課題にぶつかることになるのです。

業界に踏み込んで気づいた新たな“課題”は、すべて事業を成長させる糧に

「不動産のような歴史の長い業界は、その業界ならではの慣習が色濃くのこっています。事業を進めていく中で、様々な課題が見え幾つもの壁にぶつかりました。しかし、その壁のおかげで、自分たちも見過ごしていたSpeeeの強みを見つけることもできたんです」(岡崎)

成熟した業界を変えるのは、非常に時間がかかります。これは厳しい時代を生き抜くことと同じ。フットワーク軽く、柔軟に対応していかなければなりません。電話やオンラインの非対面のコミュニケーションだけで完結させず、アカウントセールスが北海道から沖縄まで全国を飛び回り、1件1件の不動産業者にイエウールを紹介し、理解してもらい、協力してもらう……。

そのような地道な活動も“実”が伴っていなければ意味がありません。厳しい時代の中でSpeeeは、Webマーケティング事業で多くの課題を見つけ、仮説と検証を繰り返し成長してきました。
膨大なデータの蓄積がノウハウとなり、アカウントセールスやディレクター、アナリストが協力して“売る”だけではなく、“どんな効果・価値が生み出せるのか”までをデザインする。テクノロジーとノウハウを組み合わせて、クラインアントと一緒に“解”を導き出すことに長けています。

「『イエウールに掲載してください』とお願いするだけではなく、イエウールという場をどのように使うか、ひいてはインターネットをどう経営に活かせばいいのか、という価値提供ができるよう意識しています。ウェブマーケティング事業という土台があるSpeeeだからこそ、どっしりと腰を据えて、長期的な視点で事業を創ることができたのだと思います」(岡崎)

掲載数を増やす、サイトの利益を上げる、事業を営む上で非常に重要なことです。しかしSpeeeにとって、それだけでは不十分。

BizDevを掲げるということは、社会課題を解決するということ。その過程での苦しみに耐える“覚悟”、そして実行能力となる知見・スキルを身につける“準備”。それらなくして、事業の創造、成長はありえないのです。

社会の“不”を解決し続ける、「Speee」という名のプロダクト

家の売買は、個人にとって人生で最も高価な買い物。必然的に利用者一人ひとりのストーリーに触れる機会が増えます。


サービスを立ち上げた当初は、「家族が増えた」「子どもが大きくなった」「転勤」などポジティブなライフスタイルの変化需要が最も多いと予想していました。しかし、相続や債務整理など人生の“大変なタイミング”でサービスを利用する人が多くいることがわかったのです。

「イエウールは、不動産という高価な買い物に対して選択肢を増やしたほか、ユーザーが困っているときに手をさしのべることもできることに気づきました。そして、もっと多くの“不”を解決できる可能性、と新たな価値を提供できる足がかりを掴んだんです」(岡崎)

さらなる課題を解決するためにも、私たちは進化を止めません。2015年には、中古不動産をリユースする「イエウール」から発展し、不動産価値を保つためのリフォームに関連性が高い、外壁塗装業者紹介サービス「ヌリカエ」の提供を開始。


2年前の立ち上げ当初には、岡崎とエンジニアの2名しかいなかったライフスタイルメディア事業は、現在70名を超える組織になりました。しかし、メガベンチャーへの道のりは、まだまだこれから。

「いまは不動産業界を変えるために突き進んでいますが、まだ2合目くらいの感覚。でも、頂上まで登り切る道筋は見えています。ライフスタイルメディア事業を通して、自分たちの得手がわかりました。そして、それを求めている人が、私たちの予想以上にたくさんいることも。着実に、社会の一部として、変革の中心に立つ準備が整っていると実感しています」(岡崎)

私たちはテクノロジーは社会が前に進む伸びしろだと考えています。インターネットに繋がることで、世の中はもっと豊かになる。テクノロジーの可能性を最大限活用し、世の中を変えていく。Speeeは、より大きな社会課題を解決することで、社会に頼られる存在になる。


“Speee is a Product”――テクノロジーの力で、社会の“不”を解決していく。

社会に役立つプロダクトを外部から提供する会社ではなく、社会の一部として課題を解決する存在である。私たちは、その「Speee」という存在自体がプロダクトだと捉え、テクノロジーを活かした事業を創り続け、今後も社会とともに成長を続けていきます。


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