【スペスマ人】哲学研究からスペースマーケットに飛び込みました!の巻
こんにちは。
スペースマーケット カスタマーエンゲージメントの今井です。
スペースマーケットに入って4ヶ月ほどの私ですが、恐れ多くも今回は、どうして私がスペースマーケットに入ったのか、そして私が日々実感している「カスタマーエンゲージメントとは一体何ぞや!」ということについて書いてみたいと思います。
哲学研究からITベンチャーへ
実は私、大学・大学院と哲学を勉強していました。
「大学で何してたの?」という質問はふつう、当たり障りのない円滑なコミュニケーションの道具であるはずなのですが、「哲学です」と答えるとだいたい「あっ(聞いちゃいけなかった)」とか「へぇ、いいね!でさ〜(聞かなきゃよかった)」とか「ごめん!(ごめん!)」という反応を頂き、とても申し訳ない気持ちになるので、最近は「……哲学みたいな?(全然大丈夫です)」くらいのテンションで答えるようにしています。
哲学やってました、なんて言われても何のイメージも湧きませんよね。
正直、私も6年間何をやっていたのかと聞かれても、これと言って答えられるものがないんです。
けれども一生懸命考えた結果、「考え続けないと人は本当になりたい自分にはなれない。だからみんな哲学しようよ!」ということだけは世界中のみんなに言ってもいいなと思えるようになりました。
そしてこれまたいろいろ試してみた結果、「哲学すること」はどうやら一人で部屋に閉じこもって本を読んだり物思いに耽ったりすることだけではなさそう。「哲学すること」とは、自分とは別の考え方をもった他者と一緒に、その他者に助けられながら、正しいと胸を張れる何かをゆっくりじっくり探していくことなのではないか?と思うようにもなりました。
要約すると、みんながなりたい自分になってより善く楽しく生きるためには、いろんな機会を与えられて、たくさんの人に出会って、自分一人では思いつきもしないようなものの見方や考え方を知って、それを頼りに考え続けることが大事、ということです。
カツ丼しか知らない人は、好きか嫌いかも分からず毎日ひたすらカツ丼を食べるしかないのですが、「ラーメンっておいしいよ」とか「寿司って最高だよ」なんて教えられると、カツ丼とラーメンと寿司から自分が食べたいものを選べるようになる。そこではじめて「私は本当にカツ丼が好きだったんだなあ」ってことも考えられるようになる…これはそういう話です。
こんな簡単なことを言うために6年間も…(泣)
でも、この当たり前っぽいことにちゃんと理由を見つけることが本当に難しかったのです。
そしてここで、スペースマーケットが登場します。(お待たせしました!)
みんなに哲学しようって言いたい。
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世界中の誰もが、様々な機会に恵まれいろんな人に出会い、なりたい自分になれるきっかけづくりがしたい。
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スペースマーケットで働きたい。
…という自然な流れで今私はここにいます。
哲学研究からITベンチャーへの就職は、「一体何がどうなって!?」とよく聞かれるのですが、私にとってこんなに自然なことはなかったのです。なんと言ったって、スペースマーケットのVISIONは「チャレンジする人を生み出す。世の中をおもしろくする。」なのですから!
インターネットがいくら普及したとは言え、私たちが誰かと何かを一緒にやろうと思ったら必ず必要になるもの、そして一番調達することが難しいものが「スペース」だと思いました。
スペースマーケットは世の中に眠っているスペースを流通させることを通じて、人が何かにチャレンンジすることを応援する。それは私にとって、「世界中の誰もが、様々な機会に恵まれ他者と出会い、なりたい自分になれるきっかけづくりをすること」そのものでした。しかも世の中がおもしろくなる!最高!
なんてったってシェアリング
そして、なんてったってシェアリングです。そう、時代はシェアリングエコノミー!
シェアリング・エコノミーとは
「シェアリング・エコノミー」とは、典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができるというメリットがある。貸し借りが成立するためには信頼関係の担保が必要であるが、そのためにソーシャルメディアの特性である情報交換に基づく緩やかなコミュニティの機能を活用することができる。シェアリング・エコノミーはシリコンバレーを起点にグローバルに成長してきた。PwCによると、2013年に約150億ドルの市場規模が2025年には約3,350億ドル規模に成長する見込みである。(総務省HP/太字は筆者による)
以前、積田さんの記事「シェアリングエコノミー伝道師って何?」を読んだとき、スペースマーケットはまさにこれからどんどん広がっていくシェアリングエコノミーの仕組み自体をつくっていく役割を担った会社なのだと実感して、人ごとのように「すげーーー」と思いました。
スペースマーケットの中でも、私が所属するカスタマーエンゲージメントチームは、カスタマーサポートチームと共に、スペースマーケットのプラットフォームを使って下さるお客様の一番近くにいます。上の引用で言えば、太字のところにとりわけ密着している仕事なのではないかと思っています。
というのも、お客様がスペースマーケットを通して実際にシェアリングエコノミーを体験される、まさにその現場に日々接していますので、やっていることは法の整備や仕組みづくりというよりも、実感として人々が心の中に抱く「シェアリングエコノミー観」のようなものが、少しでも良いものとして形作られていくためのサポートをすることなのだと感じるからです。
そして、そうやって新しい文化が現在進行形でできていく真っ只中に自分が居合わせていることに、とってもワクワクしています。
大学の研究室を飛び出して、そのままの勢いで飛び込んだスペースマーケットに、私は働くということに対して持っていたイメージを丸ごと塗り替えられました。
新しいものをつくるってこういうことなんだ!世の中のことって、別にまだ何も決まってないんだ!嘘でも冗談でもなく、世界って本当にこれからみんなでつくっていくんだ!と1日3回くらい驚きながら、驚き飽きることなく働いています。
「哲学は驚きにはじまる」とは古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉ですが、スペースマーケットで私は毎日哲学がはじまりそうです。そしてこの先に、なりたい自分が待っているかもしれません。
世界をおもしろくして、私もおもしろくなって、シェアリングエコノミーという新たな文化が築かれていくのもおもしろい。ちなみに会社の人もみんな本当におもしろい。全部おもしろいスペースマーケットで、挑戦はつづく!