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『CAMP HACK』2代目編集長が語る、これまでとこれから

スペースキーの林です。キャンプWebメディア『CAMP HACK』でこれまでやってきたこと、これからやっていきたいこと、記事に対する熱すぎるこだわりについて聞きました。

松田 隆史さん
2016年入社。『CAMP HACK』編集を経て、2020年7月より2代目編集長に就任。キャンプの他にも登山、サイクリング、輪行での離島キャンプツーリングなどアウトドア全般をエンジョイ中。最近ではハイエースを購入し車中泊の旅を目論んでいるんだとか。


キャンプWebメディア『CAMP HACK』とは

-『CAMP HACK』とはどのようなメディアでしょうか。

“初心者から上級者まで、みんなが見て楽しいアウトドアWebメディア”と定義しています。これは昔から言われている考えで、これからもそうでありたいなと思っています。


-なぜ、“初心者から上級者”とターゲットを広く持っているのですか?

何事でもそうですが、ずっと初心者であり続けることはないですよね。キャンプも行けば行くほど、レベルアップしていく。仮に初心者だけをターゲットにしていると、レベルアップしたときに役目を終えてしまいます。レベルアップして楽しみ方が変わった時、視座が上がったことで新たに情報が必要となったときにも寄りそえる存在でありたい。そのような考えからターゲットを幅広く設定しています。

また、キーワードボリュームを追っていった結果、幅広くなったというSEO的な側面もあります。これも、初心者向けのキーワードに絞って構成していくほうが効率はいいのですが、『CAMP HACK』が目指すのはそこではありません。キャンプをするユーザーさんが成長することで、より深いキャンプのおもしろさに触れてもらえるような記事を作っていきたい。そのためには、ニッチなキーワードにも対応していくことが使命だと感じています。それには“もっと自由なアウトドアを、すべての人へ”というスペースキーのスローガンにも通ずるものかなと。

-なるほど。では次に、『CAMP HACK』の強みについておしえてください。

ユーザーさんが知りたいと思っている情報を提供する「情報の網羅性」はもちろんですが、一歩先を行く提案ができる「付加価値性」があることだと認識しています。

「情報の網羅性」はこれまでの『CAMP HACK』がやってきたことの積み重ねが活きています。どのようなキーワードで検索しても上位に表示されるのは、比較的早いタイミングからメディアを運営し注力しててきたからこそ。そこが安心感や信頼にもつながっているのかなと勝手に推測しています。

ただ近年になって、素晴らしいアウトドアメディアが増えてきて、従来の積み重ねだけでは難しくなってきました。そこでここ数年力を入れているのが、こちら側から新しい楽しみ方を提案していく「付加価値性」です。ユーザーさんの課題を解決するだけでなく、新しい「発見」にたくさん出会えるメディアとなっていきたいですね。

-ここの部分で、松田さんとして具体的にやったことはありますか?

自分だけでなく編集部の成果として挙げると、今でこそ根付いている秋冬キャンプだけの魅力をビギナー層向けに早くから発信したり、日々生まれていく現場のノウハウやDIYアイディアをまとめたり、今まで専門家しか知る機会がなかった「安いテントと高級テントの違い」を分かりやすく記事に落とし込んだり。誰もが知っているキャンプ道具でも、誰もが知らない使い方やスタイル実例を届けることで、記事を読んでくれた人に損をさせないように努めています。『CAMP HACK』を読んだことで新しい発見があったり、やりたいことが探せたと思ってもらえたら嬉しいです。

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あと、記事の信頼性を高めるための取り組みは一番注力していると自負しています。僕の入社動機でもあるのですが、過去の記事の中には「これはキャンパーが書いていない」と思われるものもあって、その不安感をなんとかしたかった。信憑性のあるレポート記事にするため、スペック値上の数字を書くだけじゃなく、それがどうフィールドで影響してくるかまで伝える。正直ベースでデメリットも包み隠さずに書くなど、リアルなキャンパー視点を意識したレポートを心掛けました。こういった記事にシフトしていったことはユーザーさんに安心感を与えられたのではと考えています。ユーザーさんの視点に立った、フラットな目線で信憑性のある情報を伝えるという点も、『CAMP HACK』の強みのひとつになっているのではないかな。

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-前提としての「信頼性」を担保したからこそ、付加価値性も受け入れられる。どちらも大事な取り組みだと思います!


2代目編集長として今、思うこと

-2代目編集長として、今感じていることは?

まだまだ『CAMP HACK』として解決するべき課題はたくさんあると感じています。

これは実体験なんですが、プライベートでは子どもが生まれて、初めてファミリーキャンプをしようと思った時のことです。「赤ちゃん キャンプ」で検索したときに、全然情報がまとまっていなかったんですね。赤ちゃんを連れてキャンプするって結構ハードルが高いはずなのに、信憑性のある情報が見つけられなかったんです。『CAMP HACK』はファミリー層がメインターゲットのひとつなのに、その情報がないなんてダメじゃないかと思って、すぐ着手しました。今回はそういった体験を経て気づけましたが、まだ気づいていない「キーワードボリュームが低いけど重要なキーワード」はまだまだあるはず。『CAMP HACK』として、埋もれている課題を解決していきたいと思っています。

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-その視点は大事ですね。

キャンプに限らずですが、難解なテーマにもメディアとしてきちんと伝える努力をしていきたいです。環境問題、マナーやモラルの問題……。例えば最近取り組んだテーマとして、「ロープワーク」があります。キャンプでロープワーク、正直に言って使いますか?

-……使わないです。

ですよね。知っていれば便利というレベルで、必ずしも必要なスキルではありません。しかも説明が難解なので、頭の中で理解するには難しいであろう検索結果しか出てきませんでした。まさにテキストメディアの苦手分野です。ただ『CAMP HACK』はすべての人が楽しめる情報を伝えていくメディアなので、ここにも向き合わないといけない。どうしたら伝わりやすく理解しやすい表現になるか。自分と担当の編集者、そして担当の編集者とライターさんで何度も相談しながら作りました。

-工数かかってる!

この記事のこだわりは、「誰もが理解できる」内容であること。理解しやすさで考えたときに、必然的に動画という手段になりましたが、ロープワークが検索されるシーンってキャンプ場なんですね。キャンプ場の電波環境なども考慮すると、再生するのに時間がかかるような動画は厳しい。データ通信料を抑えてわかりやすく伝えるにはGIFアニメが最適という結論になりました。

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-そこまで考えているんですね!すごい!

ユーザーさんと課題に向き合えばこそ、細かい部分まで気になってしまって(笑)。なので、表示方法や情報量は他メディアにも負けないこだわりがあると自負しています。繰り返しになりますが、情報の網羅性に加え、記事に対する「信頼性」「熱量」は『CAMP HACK』の強み。今後は付加価値性にも拍車をかけて、強みの底上げを図っていきたいです。


今後、目指したいこと

-今後目指していることはありますか?

『CAMP HACK』は2014年のスタート以来、月間620万人が利用するメディアに成長しました。今のフェーズから考えると、次のステージに踏み出すタイミングが来たようにも感じています。具体的に何をしていくかはまだゼロベースですが、新たな『CAMP HACK』への一歩を踏み出せるといいなと考えています。

-ゼロベースと言えど、何か構想みたいなものはないですか?

ポジション的な概念として、アウトドアの一番最初のタッチポイントになれるといいかなと。キャンプは他のアウトドアとの相性が良くて、日中はトレッキングや釣り、サイクリング、日が暮れたらキャンプでゆっくり焚火を楽しむなんて過ごし方ができます。そのような新しい楽しみ方、魅力を『CAMP HACK』で伝えていきたいですね。『CAMP HACK』に来たらキャンプの常識をアップデートするだけでなく、全く知らなかった「好き」を見つけられる。それによって、キャンプから離れても極論いいと思っています。アウトドアの入口として『CAMP HACK』がナビゲートする存在もおもしろいかなと。

-ステキな概念だと思います。チームでも考えられるといいですね!チームのメンバーにはどのようなことを期待していますか?

1つ目は「熱量をもつこと」。『CAMP HACK』をつくる者として、常に熱量をもって取り組んでほしいなと思っています。僕が実体験から学んだように、“『CAMP HACK』がやらなかったら誰がやるの?やらなきゃダメだ!”という責任感をみんながもってほしい。熱量をもてと人から言われても難しいので、自分がやりたいと思えるものを積極的に見つけて取り組んでもらいたいと思っています。

2つ目は自分が本当に苦手なことでもあるのですが「数字を見る力をもつこと」。熱量だけだと、主観だけで突き進んでしまいがち。定量的に、冷静に判断できる軸を個人個人がもつことが大事になってきます。これは『CAMP HACK』編集部に限らず、おそらくすべての仕事でも必要な視点ではないでしょうか。バランスでいうと、熱量:数字=6:4くらい。あくまで熱量が一番にはなりますが。

-好きなことを仕事にするには、「好き」だけではいけないということですね。では最後に、チームに加わりたいと思う方へメッセージをお願いします!

スペースキーには個性あふれる、アウトドアが大好きなメンバーがたくさんいます。いろいろなアウトドアに興味がある人であれば、存分に楽しめる環境だと断言します!

『CAMP HACK』編集部ではメンバーを募集していますが、前提の前提として『CAMP HACK』への愛があることが必須!その上で、自分の個性や能力を活かして何ができるかを考え動ける人と一緒に働きたいなと思っています。キャンプを仕事にできるので、キャンプが好きな人にとってはおもしろくないはずはありません。楽しみながら、チーム全体を盛り上げてくれるような方をお待ちしています!

-ありがとうございました!

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