こんにちは。採用担当の小野です。今回は、『CAMP HACK』『YAMA HACK』『TSURI HACK』などのアウトドアWebメディアを統括する、本部長の原田にインタビューしました!スペースキーの中でも歴史が長いサービス。今後はどのような展開をイメージしているのか。夢ふくらむメディアの今後について聞きました。
-メディア運営部の業務内容や役割について教えてください。
アウトドアレジャー領域におけるバーティカルメディアを複数運営しています。現在では、キャンプ(CAMP HACK)、登山(YAMA HACK)、釣り(TSURI HACK)、自転車(CYCLE HACK)の4領域にてメディアを運営しています。※2021年2月時点、ランニング(RUN HACK)も含め5領域を運営しています。
ここ数年、野外フェスやグランピング等の後押しとアウトドアブームの影響から、ユーザーは増加傾向にあります。しかし、何かしらのアウトドアレジャーを実際に継続的に楽しんでいる人は、人口割合の6%程度と言われています(自社調べ)。スペースキーのビジョンは「すべての人がアウトドアレジャーを、より長く豊かに楽しめる社会を創る」。そのビジョンを実現するには、まだまだ母数が足りていないのが現実です。メディア運営部としては、今までアウトドアに興味がなかった人(潜在層)にアウトドアの魅力を知ってもらい、実際に体験してもらうこと。また、すでにアウトドアを楽しんでいる人(顕在層)にはもっと長く続けてもらうため、継続的にコミュニケーションを取っていくことが大きな役割となっています。
-メディアのスタートである『CAMP HACK』は2014年に始まりました。その頃から、メディア運営のフェーズはどのように変わってきたのですか?
SEOを意識した記事配信により、ある程度のユーザー獲得はできたと認識しています。今は、その潜在ユーザーを顕在層へ昇華させていくフェーズに入るところ。具体的には、SEOで入ってきたつながりの薄いユーザーを、毎日見に来てもらえるようなファンに転化させていくフェーズです。
-そのために、どのような取組みをしているのですか?
Webメディアの最大の強みは、セッション数やUU、CVなどのユーザーの反応をリアルタイムで取得できるところ。よって、この記事は最後まで読まれているのか、ユーザーにちゃんと刺さっているのかといったデータを取得できます。数字を読み解き運営にきちんと反映することが、まずやるべきことですね。
-実際に編集部のメンバーは、みんな数字に強いのですか?今、何名体制で運営しているのですか?
編集部メンバーのバックグラウンドは実はバラバラで、みんなが数字に強いわけではありません。共通しているのは、そのアウトドアレジャーに対して何かしらの課題を持っており、その熱量が高いこと。各編集部が8名前後、合計で30名ほど(それ以外で外部ライターは30名程度)在籍しています。媒体の方向性やクオリティのコントロールを、編集部で行っています。
-では、編集の能力や経験よりも、「好き」という熱量が重視されるのでしょうか?
(写真:異常な熱量の高さで名高い『TSURI HACK』編集部)
いえ、そこは大前提の要素ですね。その分野での熱量が高いこと、スペースキーのビジョンに共感していることがベースでないと始まりません。その上で、「定量で捉えて物事を考えられる能力」が求められます。数字を見ないということは、つまり、主観で物事を進めていることになります。それは、本当の意味でユーザーに向き合っていないのと同じ。また、独りよがりな考えではチームプレイにも影響が出ます。なので、「好き」という熱量は必要ですが、その上でしっかりとユーザーと向き合える人が望ましいです。
-ではむしろ、数字の強さだけを重視したほうがいいのでは?
そこが難しいところで、結局はバランスが大切なんだと思います。実は、私自身過去に大企業で複数のバーティカルメディアに携わっていた経験があります。その時は、どちらかというと数字をメインに運営していました。数字ドリブンでやっていたので、意思決定が早く成長も早かったのですが、途中から数字達成だけが目的となり、関わっているメンバーの熱量が日に日に薄くなっていくのがわかりました。比例してメディア自体の成長も伸び悩むという経験をしました。
その経験から、数字はあくまで手段であり、サービスに携わっているメンバー自身が「楽しい」という感覚がなければ、うまくいかないと感じました。また、メディアってコミュニケーションしていくことが役割です。愛をもって接していかないと、継続的なコミュニケーションは難しい。なので、数字も大切ですが、熱量も大切。「データと愛」その両方のバランス感覚を持っていることが重要なのではと考えています。
-それってすごく納得です!他の部署でも共通することですが、好きを仕事にするって「愛」だけではダメなんですよね。愛があって、その上に自分の能力をプラスして良くしていく。メディア運営部では、具体的にどのようなスキルや経験がある人が活躍すると思いますか?
3つありまして、1つ目は“アウトドアレジャーに対して何かしらの課題を持っており、それを解決したいという熱量がある”こと。
2つ目は、“ユーザー体験を科学的に考えられる人”ですね。メディアとしては、記事を読んで何かしらの行動喚起をしてもらうことが目標です。ユーザーに対してどのような体験を提供すればいいのかを仮説をもって実行し、定量的な評価・フィードバックをもって再現性高く実現できるか。プラスして、考えたプランを着実に進められる実行力も重要視しています。
3つ目は、“「コト」に真剣に向き合える人”です。どんな事業もそうですが、サービス運営はチームプレイが大切だと考えています。メディアが今何を目指しているのか、チームとして決めたことに対して自分はどんな価値を提供できるかという視点です。たとえ、チームと自分の意見が違っていたとしても、全力で協力する姿勢が求められます。そのためには、自分の意見をしっかりと持つ・伝える能力も必要だと思います。
-今後、運営部としてはどのような展開を考えているのでしょうか。
大きく2つありまして、1つは「動画」領域を強化していきます。今後、人がインターネット上で「検索する」という行為は減っていくと思います。動画の良さは、情報を短時間で多く伝えることができること。フォーマットが変わるだけで、「伝える」というメディアとしての本質は変わらないので、時代のニーズに合わせた最適なメディアのあり方を模索していきます。すでに一部のメディアで先行して進めていますが、反応は上々。より各メディアのカラーを出しながら展開していきたいです。
もう1つは、Webメディアとして「新しい体験」を作っていきたいということ。Webメディアはよく雑誌と比較されることがありますが、雑誌のような上質な体験を実現しているメディアはまだ多くありません。スマートフォンという小さな画面の中で、雑誌を越えるような新しい体験価値をつくっていきたい思います。Webメディアの最大の強みは、インターネットにつながっている点です。メディアとインターネットを使えば、従来のメディア以上の体験価値を開発できると思っています。
-すごく面白そう!考えるだけでワクワクしますが、同時にすごく難しそうですね…。
視点を変えるだけなんですけどね。今までにないものを作るので当然難しいですが、そこに面白さを感じてもらえる人であれば、絶対楽しいと思います!
-たしかに。ないものを作る楽しさ、そのチャンスがあるだけでも結構貴重なのではと思います。最後に、メッセージをお願いします!
アウトドアレジャーへの熱量は大事な要素。プラスして、「定量で捉えて効率を重んじる考えができる人」「ユーザー体験を科学的に捉えるのが好きな人」にジョインしてもらいたいです。新しいメディアのあり方を一緒に作り上げましょう。お会いできることを楽しみにしています!