目次
美容サロンは、Japan Tripの思い出になる
市場の可能性:2.3倍に拡大するインバウンド美容市場
インバウンド需要取り込みにまだまだ課題も多い
気になるインバウンド顧客の来店経路は?
訪日外国人側には不都合はないのか?
受け入れ環境整備による増収の期待
私たちの挑戦:マッチングで“文化の壁”を越える
ミライへの問いかけ
美容サロンは、Japan Tripの思い出になる
観光地で髪を切る。
旅先でネイルを整える。
日本の美容技術を体験することは、**インバウンド顧客にとって“特別な思い出”**になると確信しております。と言うのも、以下の調査結果より、日本の美容サロンが訪日外国人旅行者にとって高い関心を集めていることがすでに明らかだからです。
・訪日外国人の50.2%が「日本の美容サロンを利用したい」と回答
・魅力として挙げられたのは「清潔感・衛生的」(42.1%)、「日本ならではのデザイン・スタイル」(40.6%)、「施術が上手・丁寧」(31.7%)
参照:美容サロンにおけるインバウンド実態調査日本の美容サロンの魅力とは?|調査・研究 | 美容業界の調査はホットペッパービューティーアカデミー
市場の可能性:2.3倍に拡大するインバウンド美容市場
2024年時点で約197億円とされるインバウンド美容市場は、2030年には445億円に達すると予測されています。これは、約2.3倍の成長です。来店客の中心は、30〜50代の女性観光客で、特に都市部や観光地にあるサロンは、立地の優位性を活かして集客に成功しています。
参照:美容サロンのインバウンド市場規模と未来展望|調査・研究 | 美容業界の調査はホットペッパービューティーアカデミー , 美容サロンのインバウンド市場、2030年には「2.3倍」成長と予測(ホットペッパービューティーアカデミー) | 訪日ラボ , 美容サロンのインバウンド市場規模、197億円から445億円へ拡大 30〜50代女性の来店割合が7割 | 女性ヘルスケア専門のビジネスメディア「ウーマンズラボ」
インバウンド需要取り込みにまだまだ課題も多い
一方、サロン側ではまだまだインバウンド需要の取り込みに苦戦が強いられているのが実態です。ホットペッパービューティーアカデミー調査(2024年9月)によりますと、サロン側では「言語が伝わらない(37.2%)」「予約なし来店(29.5%)」「サービス・マナーのギャップ(22.6%)」が課題として挙げられています。
また、多くのサロンが「どのような対応が適切かわからない」と悩んでいると聞きます。
気になるインバウンド顧客の来店経路は?
外国人旅行者が美容サロンを訪れる経路として最も多いのは、「たまたま通りがかって来店」(40.5%)で、これよりインバウンド顧客を取り込むためには、サロンの立地及び視認性が重要と分かります。他方で、予約なし来店が実態としてあることも同様によくわかる結果です。
訪日外国人側には不都合はないのか?
日本での美容体験を楽しみに来店される訪日外国人ですが、その多くが予約なしの飛び込み来店ということで、「予約なしで来店したら断られた」(29.5%)という声も多数聞かれます。さらには、美容サロンの予約サイトやインターネット及びアプリ内検索にて頑張って当日予約をしていただくケースであっても、「予約方法がわかりづらい」といった声も多くあるようです。
参照:【後編】美容サロンのインバウンド、言語の壁・文化のギャップはどう乗り越える?|調査・研究 | 美容業界の調査はホットペッパービューティーアカデミー , エステサロンのインバウンド対策|訪日外国人受け入れのためにすべきことを解説
受け入れ環境整備による増収の期待
以上より、予約サイト、施術内容の多言語対応等を進めることで美容サロン業界は売り上げ増加が見込まれます。これは1店舗あたり月数十万円〜100万円以上の売上増加です。
■東京都内の美容サロン事例
・インバウンド補助金を活用して外国人向けメニュー(日本文化体験含む)を導入し、SNS広告も併用した結果、インバウンド予約が3倍に増加(参照:インバウンド補助金で集客UP!美容サロン・飲食店・ホテルの成功戦略)
■MEO対策事例
・GoogleマップやSNSでの多言語対応・写真・動画発信により、来店数や予約数が前年比で47%増加したサロンも存在(参照:美容サロンのインバウンド対策|訪日外国人に選ばれる集客戦略と実践方法 - マケスク)
私たちの挑戦:マッチングで“文化の壁”を越える
私たちが目指すのは、サロンとインバウンド顧客をつなぐ“翻訳者”のような存在です。
単なる予約サイトではなく、文化・言語・期待値の違いを橋渡しする、誰もが気軽に日本の美容体験を楽しめる仕組みを提供します。
- サロン側には、新規顧客獲得と空き枠の有効活用を。
- 顧客側には、旅の思い出となる美容体験を。
「美」を通じて、日本をもっと好きになってもらう。
それが、私たちの挑戦です。
ミライへの問いかけ
「美容体験が、旅の記憶になるとしたら?」
日本の美容技術は、世界に誇れる文化のひとつです。
その価値を、もっと多くの人に届けるために。
私たちは、インバウンド美容市場の可能性を信じて、事業という手段で向き合っていきます。
今後は、観光業界・宿泊施設・旅行代理店との連携を進め、観光×美容の新しい体験価値を世界に発信してまいります。