前職ではどういった経験を?
携帯電話会社のコールセンターでテレフォンオペレーターをしていました。
お客様の携帯電話の利用状況や手続き方法についての問い合わせに対応していました。クレーム処理も多く、精神的に辛い場面もありましたが、上司や後輩、他部署の人との関係性も良く、楽しく話せる職場でした。そこで学んだコミュニケーション能力は今の職場でも役に立っていると思います。
転職のきっかけは?
きっかけはコールセンターの閉鎖です。
ちょうど手に職をつけたいと考えていたので、今思えばいいタイミングだったと思います。元々プログラムに対して知識がなかったので、プログラム入門の本を買い独学で勉強しながら、転職先を探す日々が続きました。学校に通わず独学で学ぼうと思ったのは、性格上、学校だと怠けてしまうと感じたからです。【お金を払ってプログラムの勉強をするのか?】【お金を貰ってプログラムの勉強をするのか?】この選択肢で私は後者しか頭にありませんでした。お金を貰うのに怠けるわけにはいきませんからね。
ですが、独学だと書類選考で落とされ続けました。企業側も、学校で基礎から学んでいない私では不安だったのだと思います。そこで、アピールできるものを作ろうと戦略を変え、簡単なアプリを作りそれを活用していきました。その行動が評価され今の私があるのだと思います。
あなたの主な業務は?
取引先と打合せを行い、技術的な提案や要望のヒアリングしたあと、要件定義、設計、実装、テスト、納品リリース作業が今の主な業務です。
現在は大阪本社から東京支社へと舞台を移し、東京だからこそ出来る仕事を行い、後輩の育成、案件の管理等、業務は多岐にわたります。東京支社の発展拡大を目指して日々邁進しています。
開発未経験者からのスタートに不安はありましたか?
不安しかなかったです(笑)
初日は使用したことのないソフトばかりをインストールしていました。英語が話せない人が海外に投げ出されたらこんな感じなのかと思います。運良くここは日本なので、周りの先輩方にどんどん質問しました。不安な日々でしたが、今となれば学校に通わず良かったと思っています。1日1日の内容がとても濃く、2年間専門学校に通うのと2年間実践で働くのではまるで中身が違いました。
アプリ開発の魅力とはなんですか?
たまたま、iOS/Androidアプリ案件に携わったのが始まりでした。そこで初めてオブジェクト指向を学びました。私にはネイティブアプリがとても取り組みやすく、元々の業務であるWebの追加開発や保守対応から離れたかったという理由もありました。それが私にとってのアプリ開発の魅力だったのかもしれません。
J-POP SUMMIT での出展はいかがでしたか?
J-POP SUMMITは毎年サンフランシスコで行われる「日本の文化」「食」「テクノロジー」の祭典で、私のチームはSecaiOngaqueという新しい楽器を出展しました。両手首にリング上のデバイスを付け、BluetoothでiPhoneとペアリング。デバイスを振った速度、回転や距離によってiPhoneから音を奏でるというものです。仕様から自分たちで考えて作る経験が初めてで、YAMAHA様にも協力して頂き、無事に出展することが出来ました。会場では海外の人達とはもちろん、他の出展者の方々とも交流出来たことが刺激になりました。普段出会うことのない人達から、出展しているプロダクトに対する展望や熱意を直に感じることができたので、とても良い経験になりました。この繋がりはこのイベントだけで終わらせず、今後も繋げていきたいと考えています。
今後の目標は?
私は手に職をつけたくてプログラマーの道を歩みましたが、これからも一生プログラムを組み続けるかは正直分かりません。様々な機会があって、私は今こうやってゼロからスノウロビンで働き、ネイティブアプリの開発に携わり、東京へ行き、サンフランシスコのイベントに出展することが出来ました。『未来に先回りして点と点をつなげることはできない。君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。だから点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。』これはジョブズの有名な言葉です。これからどうなるかは分かりませんし、具体的な目標はここにはかきませんが、人との繋がりを大事にし、もっと上のレベルに行けるようになりたいと思います。
就職活動中の皆さんにひとこと
頑張ってくださいの一言です。
私は未経験で内定を頂き、今もクリエイティブ事業部の人間として働いています。未経験だって誰でも頑張れば何とかやっていけると思われているなら、それは間違いです。経験者であってもスノウロビンから去っていく人はいますし、ましてや未経験で続いている人も稀です。スノウロビンに入っても正直厳しい事の方が多いです。それでも付いて来られる人、這い上がってくる人をスノウロビンのメンバーは全力でサポートします。