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プロジェクトマネージャーとして再起した男がワークショップデザインを学ぶ理由

今回登場するのは、コミュニケーションデザイン部カスタマーエンゲージメントユニットでマネージャーを務める伊藤智彦さん。
伊藤さんは10年以上にわたり、プロジェクト推進に携わりながら、エスケイワードの中で様々な役割を担ってきたメンバーです。

そんな伊藤さんがこれから「ワークショップデザイン」を学ぶと聞きつけ、その理由について聞いてみました。

-伊藤さんはこれまで社内で様々な役割を担ってこられましたよね。

そうですね。数年前まではWeb制作を主業務とする部門の部門長をしていた時期もありました。2022年から、役職者としての役割には一区切りをつけて、今はプロジェクトマネジメントと、それを担うチームメンバーの育成に専念しています。

-そのあたりの経緯は自社メディア「となりのイトウさん」に掲載されているので、ぜひ読んでいただくとして(笑)、これから「ワークショップデザイン」を学びにいかれると耳にしたのですが、どうして突然ワークショップの道へ進もうと思ったのですか?

「ワークショップデザイン」という領域は、沢田さん(エスケイワード代表取締役社長)がプロジェクトにワークショップを取り入れていたので、知っていました。

私は主に、お客様に対してデジタル領域でのコミュニケーション支援を行うプロジェクトを推進していますが、プロジェクトの不確実性は高くなる一方で、課題やゴールをお客様も含めたプロジェクトメンバー全員で共有することが難しくなっていると感じています。

以前はリーダーが率先して推進していくプロジェクトも多くありましたが、この推進方法では、リーダーの知見に頼る部分が多く、プロジェクトメンバーにとって納得感の薄いゴールに至ってしまうことが多いように思います。

その要因として、プロジェクトメンバーが意見を言いづらい環境であることによってコミュニケーションが希薄になり、リーダーだけにしかプロジェクトのゴールが見えなくなっているのではと仮説を持っていました。

みんなが納得感を持ってゴールへ進んでいけるように、プロジェクトマネージャーとして「場づくり」ができるようにならないといけないと思えてきたんです。

-メンバーひとりひとりに納得感がないと、パフォーマンスも落ちてしまいそうですもんね…。「場づくり」と「ワークショップデザイン」は伊藤さんのなかでどう結びついていったのですか?

「場」にも、お客様との会議、社内メンバーとの打ち合わせなど色々あります。会議の設定をすることは誰にでもできますが、その「場」を効果的なものにするためには、「場づくり」、コミュニケーションスキルやファシリテーションスキルが必要です。今でも会議の設計やファシリテーションを行ってみてはいますが、体系的に学んだ経験もなく、上手くいっているのか分からないもどかしさを感じていました。

そんなときに、沢田さんがWSD(青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム)の修了生であることから、「伊藤さんも受講してみれば?」と声をかけてくれました。

学びの場に出ていくことが自分にポジティブな影響をもたらすだろうと経験的にも分かっていたので、受講を決意しました。



-伊藤さんご自身の「納得感」があったのですね。「ワークショップデザイン」を学ぶことに、どのような期待を持っていますか?

先ほどお話ししたプロジェクト推進における「場づくり」の面では、学びと実践を重ねることで効果を感じていきたいですね。プロジェクトメンバーに対して心理的安全性のある場を提供できるようになれば、メンバーが全員で納得した共通のゴールに向かって、プロジェクトを成功に導く推進方法を確立することができるのではないかと期待しています。

また、プロジェクトの推進にはチームビルディングの要素も大きく関わっています。
プロジェクト毎にメンバーは変わっていきますが、どんなメンバー構成でも全員が納得のいく共通のゴールに向かっていく必要があります。それにはチームビルディングも重要で、「ワークショップ」が活きるのではないかと思っています。
「ワークショップ」を活用すれば、様々な役割、立場のメンバーであっても、普段の関係性からは離れて、意見を出し合い、お互いを理解することができる。その意見を出し合ったり理解し合った経験がベースにあれば、プロジェクトのなかでも納得感を持って各々の役割、スキルを最大限発揮できる関係構築が可能になるのではないでしょうか。

最終的には、不確実性がさらに高まっても、お客様や関係者も含めたプロジェクトのステークホルダーにとっても有益なゴールを安定的に達成していけるようなプロジェクト推進方法を確立したいですね。

-伊藤さん、ありがとうございました。学び始めてからのお話も、ぜひまた聞かせてください!

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