私の大学生活は、東京農業大学での学びとともに、沖縄県人会の活動に深く関わることで彩られました。特に記憶に残るのは、沖縄県人会での挑戦と、その後の成功体験です。
在学中のある年、11月の東京農業大学の名物、収穫祭で沖縄県人会として沖縄そばの販売を手伝う機会がありました。この模擬店は大好評で、長蛇の列ができるほど。
しかし、スープが不足したり、悪天候で売上が落ち込むなどの問題に直面しました。1,200食の仕入れにもかかわらず、余剰が出てしまい、先輩たちが赤字を負担している姿を見て、私は心を痛めました。
私が4年生になり、沖縄県人会の会長を務めることになる機会を得ました。今までのグダグダな取り組みを改善することを決意しました。目標は、毎年沖縄そばを楽しみにしてくれる人々に安定的に供給すること。そのために、業務改善とシステムの変更に踏み切りました。
沖縄ブランドの魅力を前面に押し出し、店の雰囲気を一新。作業のシフトを見直し、スープが切れないように2つの鍋で常に準備を行い、準備が事前に可能なサーターアンダギーを新たにメニューに加えました。
この変革の結果は驚くべきものでした。
沖縄そばは3日間で3,500食を完売し、サーターアンダギーも人気を博して完売。この成功により、利益を出し、打ち上げでは高級焼肉、追いコン、歓迎会の資金を捻出することができました。
この経験から学んだ最も大切な教訓は、現状に満足せず、常に改善を求める姿勢です。目指すべき環境を自らの手で作り出すことの重要性を実感しました。そして、この精神は後輩たちにも受け継がれ、業務改善を積み重ねることで、より効率的で負担の少ない運営が可能になりました。
私たちの取り組みは、ただの模擬店運営にとどまらず、目の前の課題を乗り越え、共に成長するチームワークとリーダーシップの大切さを学ぶ機会となりました。これは、私の人生における大きな成功体験として、いつまでも心に残るでしょう。
私たちが大切にしているのは経験です
経験には失敗も、成功もありますが
自分たちで経験したことがあることと、ないではまったく違います。
私たちが提供するサービスが無形サービスが多い会社だからこそ
価値をどのような形にして提供していくためにも提供者側が経験したことがある
その相手の立場を理解できるサービス提供者であることが大切だと考えます
私は3500食を3日で販売できるようになった経験があるからこそ
現状に常に疑問を持ち、改善を行うことができています
常にアップデートしながら、顧客の体験に寄り添った価値を提供していくために
私たちが大切にしているのは経験です