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元実業団女子ソフトボール選手が目指す、最強で最良で最高のデイサービス。【後編】

2022年8月2日、りふりの3店舗目、「生活リハビリデイサービスりふり亀有店」がオープンしました。

施設長に抜擢されたのは、りふり柴又店で介護福祉士として活躍する鈴木美帆さん。ソフトボール女子実業団チームで活躍したのち、介護の道へ進んだ異色の経歴の持ち主です。2020年からははり師・きゅう師の国家資格取得を目指して専門学校に通い、仕事と学業を両立させながら、新店舗オープンの準備に奔走してきました。そんな鈴木施設長に、なぜセカンドキャリアとして介護の仕事を選んだのか、バックグラウンドにまつわる話を聞きました。

――介護の仕事をする前は実業団のソフトボール部で活躍していたそうですね。

中学校の部活でソフトボールを始めて、高校を卒業してからソフトボールの実業団に入りました。高校が強豪で、実業団でも監督が力のある人だったので、注目してもらえて。周りの人に恵まれているんですよ。本当にありがたいです。

2001年までの5年間、大徳(呉服店)というチームでキャプテンをしていましたが、廃部になったため、レオパレス21に移籍し、初代キャプテンを務めました。喘息が発症してドクターストップがかかり、一度は選手を引退しましたが、佐川急便関東支社のチーム立ち上げの際に現役復帰し、監督まで務めました。

――選手をしながら働いていたんですか?

そうです。午前中は仕事をして、午後から練習したり、遠征に行ったりしていました。

佐川急便では、最初コールセンターでオペレーターとして働いていましたが、リーダー、係長と昇進して、そのうち「ソフト部は明るくていい子が多いから営業に出したい」と本部から言われて、チームメンバー全員で営業部に異動することになりました。

それから、ソフトボール部の監督になって半年経った頃でしょうか。また喘息を発症してしまい、ソフトボールを引退することになりました。同時に、女性管理職として抜擢され、仕事に専念することになったんです。


――すごいですね! それがなぜ介護の道に進むことになったのでしょうか。

祖母がアルツハイマー認知症になったことがきっかけです。

最初は、叔母がメインで母が時々面倒をみていたのですが、母も体調が悪くて精神的にもまいってしまって、娘の私がサポートするようになったんです。

当時、ソフトボール部の監督を別の人に引き継いで、佐川急便の管理職としての仕事に専念するようになっていたのですが、だんだん仕事と介護を両立させるのは限界だと感じるようになっていきました。会社には事情を話して、相当バックアップしていただいたのですが、結局退職することにしました。

そんな経緯もあって、介護の仕事には興味があったんです。

祖母に合った施設を見つけることができ、母も落ち着いてきたタイミングで、紹介してもらった前職の介護施設で働くことになりました。

――そんな背景があって、2018年1月にりふりに入社したのですね。一方、2020年からは鍼灸師になるための専門学校に通っています。鍼灸を学ぼうと思ったのはなぜですか。

選手時代から体のあちこちに痛みがあり、いろいろな治療を受けてきました。なかでも鍼灸が一番自分に合っていたんです。それに、さまざまな医療系の資格がある中で、鍼灸だけ道具を使うというのが面白くて。鍼を直接体の中に入れるというアプローチ方法にもすごく興味がありました。

それと、もともと「周りの人を笑顔にしたい」という思いがあったのですが、人は痛みがあると笑顔になれないですよね。辛い痛みを改善する一つの手段として鍼灸を学びたいと思いました。

――「周りの人を笑顔にしたい」と思うようになったきっかけは?

28歳くらいでソフトボール部の監督になり、自分はどういうふうに生きていきたいのかとあらためて考えた時、「私は周りの人を笑顔にしたいんだ」ということに気がついたんです。

今でもそうですが、当時の私は、リーダーシップを発揮してみんなを引っ張っていくタイプではなかったんです。キャプテンになる時も、周りに「大丈夫?」って心配されるくらいで(笑)。どちらかというと支える方でした。

必要に応じて、コーチングやティーチングについての本を読んだり、勉強したりするうちにビジョンや目標の大切さを感じ、そういう考えにたどり着いていったんです。

――その言葉通り、美帆さん自身もいつも笑顔で明るいイメージです。

やっぱり笑顔は大事ですから。

とは言いつつ、私もピリピリすることはありますよ。

特にデイサービスの仕事は利用者さまの命を預かる仕事なので、事故は絶対に起こしちゃいけないですし、事故が起きないようにするにはどうしたらいいか考えながら動いています。笑顔は大事ですが、仕事をする上では安心・安全は大前提だと思います。


――笑顔でいるために心掛けていることやメンタルの保ち方は?

学校に通っていると「私ってこんなにできないんだ」と思うこともありますし、ネガティブな思考に支配されることもあります。そんな時は、先輩から教えてもらった「大変な時こそ大きく変わるチャンス」「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分だけ」という言葉を意識するようにしています。

あと、嫌なことがあったら友達に話を聞いてもらったり、関連するビジネス書を読んだりします。一般的というか全体的なモノの考え方をインプットすると、自分の行動を俯瞰してみられるので気持ちが落ち着くんです。

――何をモットーに仕事をしていますか?

スポーツの世界にいたときは、“勝負に勝つこと=人間としての成長” みたいに感じていたところもありましたが、今は最良かつ最強であることが最高だと思っています。

最高のチームを作る上で、最良と最強というのは両方とも絶対に必要です。それはデイサービスも一緒だと思っています。ここが最高だと思ってもらえるような最良で最強のサービスや安心感がある場所にしていきたいと思います。そのためには自分がもっともっと勉強していかなきゃならないですけど。



――利用者さまに対していつも礼儀正しく丁寧な言葉遣いですが、意識されていますか?

私の考えとしては、利用者さまは目上の方であり、人生の先輩なのできちんとした敬語を使うべきだと思っています。

仲良くなりたいから敬語を崩すという人もいますが、それは言い訳にしかならないと思います。言葉遣いを崩してしまうと、どこかでなあなあになってしまう。同じ空間の中に、敬語を話さなくてもいいと思う方も、嫌だと感じる方もいるはずなので、基本は敬語を崩さず、丁寧に接して、誰に対しても敬意を表すことが大事だと思っています。

立場がそうさせるのか、正直、監督とか先生とか呼ばれるとだんだん偉そうになって、言葉が崩れる人もいますよね。そうはならないようにしたいです。

デイサービスでは、こちらが介助、介護する立場なので、利用者さまにとっては「してもらっている」感じがすごくあると思うんです。何かするたびに「ごめんね」とおっしゃる方も多くて、そういうことは言わせたくないなって思います。

居心地のいい空間をつくっていくためにも、相手に敬意を払った接し方や言葉遣いは大事だと思います。そこは施設長として、亀有店では徹底して浸透させていきたいです。

――今後の展望を教えてください。

いろいろなことにトライさせてもらえる環境にいるので、何事にもどんどんトライしていきたいと思っています。りふりも皆さんに喜んでもらえるデイサービスとしてどんどん発展していけたらと思っていますし、自分もその一員でいられたらと思います。


鈴木美帆(すずきみほ)

神奈川県出身。中学時代よりソフトボールを始め、高校卒業後はソフトボール女子実業団チームで活躍。その後介護の道へ。2018年1月、シグニフィ入社。介護福祉士として、生活リハビリデイサービスりふり柴又店の立ち上げから現在まで関わる。2022年8月より、りふり3店舗目となる「生活リハビリデイサービス亀有店」施設長。より居心地のいいデイサービスづくりと鍼灸師の資格取得に向けて奮闘中。



生活リハビリデイサービスりふり亀有店

理学療法士による個別リハビリプログラム、自立を促すために考えられた入浴施設、予防リハビリに最適なトレーニングマシン、居心地のいい北欧スタイルの空間。りふりは、心と体の自由を取り戻し、もう一度自分らしい人生を送ってもらうための、「笑顔の好循環」が生まれるデイサービスです。

  • 住所:東京都葛飾区亀有4-32-7 足立屋ビル1F
  • 電話番号:03-5647-7066
  • 定員:25名(通常規模型デイサービス)


生活リハビリデイサービス りふり
生活 リハビリ デイサービス りふり のホームページです。一人ひとりの人生や思いに寄り添って、笑顔になれるお手伝いをすること。それがりふりの役割です。
http://rifuri.jp/
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